ULRTA ACT グレンファイヤー レビュー |
■ 発売元:バンダイ ■ 価格:3,360円 (本体のみ税込) ■ サイズ:全高約16センチ(頭頂高) ■ 登場作品:ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国 ■ シリーズ名:ULTRA-ACT (ウルトラアクト) ■ 11年10月01日登録 |
ウルティメイトフォーのファイヤーボーイことグレンファイヤーのレビューです。(違) 新アイテムのリリース毎に洗練されていくウルトラアクトシリーズですが、このグレンファイヤーは どんな進化を見せてくれるのでしょうか。 |
■ FRONT & REAR | |
紅蓮の炎を象ったクリアパーツ製頭部とパンプアップした真っ赤な体躯の組み合わせは、まさにアバンギャルド! 全身半光沢仕様のボディは適度なシャドウ吹きが施され、筋肉のうねりが実感できる仕上がりとなっています。 |
| |
ウルトラマンゼロ(素)と2ショット。 スマートなゼロと並べるとグレンファイヤーのマッシブさが引き立ちますね。 股関節や足首のしくみが改善され、アクション性能も向上しています。 |
■ BUST UP | ||
上半身に張り付く銀のヨロイも緻密にモールド。 本気の証であるファイヤーコアは、球体パーツを、グラデーション塗装された クリアパネルで覆うことにより、立体感が演出されています。 | ||
| ||
実際のスーツではグラデーション塗装ですが、ウルトラアクトでは 全体がクリアパーツ成形が活かされ、燃えるように輝いています。 | ||
筋肉が隆起したボディはティガ パワータイプをさらに鍛え上げた印象! 腹筋も割れてます!! | ||
黙して語る漢の背中。 仏像の光背にも通ずる神秘的な造形。 | ||
発達した大腿四頭筋も巧みに造形されています!
| ||
■ 燃えさかる頭部パーツ | ||
顔から上の部分を分割して差し替え、激しく燃えさかる状態を再現。
| ||
■ 火の玉再現パーツ | ||
掌に炎を灯した状態は手首ごと差し替えて再現。
| ||
■ パンチエフェクト | ||
拳骨がモールドされた炎を纏ったパンチエフェクトが付属。 フィギュアーツWのヒートセット同様、手首ごと交換します。 | ||
■ ファイヤースティック | ||
槍や薙刀のように用いる炎の柱。 PVC製で鮮やかな質感。 | ||
■ 燃えさかるファイヤースティック | ||
燃えさかり、炎が激しくたなびいているファイヤースティックが別体で付属。 同じくPVC製。 | ||
ナントカウェポンを差し込みたくなってしまう腰部の丸型ですが、 取り外して、魂ステージ対応のジョイントになります。 | ||
■ OPTION HANDS <RIGHT> | ||
握り手(デフォ)/開き手(添える)/開き手/握り手(ファイヤースティック用)/サムズアップ
| ||
■ OPTION HANDS <LEFT> | ||
握り手(デフォ)/開き手(添える)/開き手 ※握手、サムずアップを除いて左右対象です。 |
ACTION | ||
顔と首はアレイ型の球体関節、首と胸はボールジョイントにより接続。 盛り上がった僧坊筋とカラー形状が干渉して、特に上方向への可動域が狭まっています。 | ||
肩は、大きな球体関節と肩内の軸により水平まで上がります。 肘は二重軸で90度以上曲がります。 | ||
体幹部は胸、腹、腰の3分割構造でそれぞれがボールジョイント接続。 あまり大きく動きませんが、可動域は必要十分。 | ||
股関節は引き出式で可動域を広げることができます。 腿の付け根に回転軸あり。 前後開脚は180度に若干届かないほど。 | ||
前後開脚は多少角が拡がりますが180度をクリア。 膝は二重軸で約150度曲がります。 | ||
足首は大きめの球体関節で、爪先に上下軸があります。 ダイキャスト製ではありませんが、接地性もそこそこで、安定感もあります。 |
ギャラリー |
■ パーツ一覧 | |
オプションハンド(デフォ拳骨含む ×8)/火の玉再現パーツ/燃えさかる頭部/パンチエフェクト/ファイヤースティック/燃えさかるファイヤースティック/
|
【コメント】 独自のアレンジやディフォルメがかなり盛り込まれており、劇中スーツとは少し異なる印象。 ですが、ユーザーがフィギュアはこうあって欲しいという指向性が見てとれ、個人的には歓迎すべき仕上がりでした。 クリア素材の宝飾感といぶし銀のようなマッシブボディの組み合わせは、堪えられないミスマッチ感を醸し出しています。 ただ、造形と素材感に走りすぎた傾向があり、アクションフィギュアとしてはちょっと遊びにくく感じます。 例えばファイヤースティックはPVC素材により派手で鮮やかな造形を実現していますが、重く、しなってしまうなど、実に扱いづらい。(このことはしっかりホールドできる握り手が付属しないことがさらに拍車をかけています。) また、発達した僧坊筋を力強く表現するためにカラーに首がすっぽりうずまった造形になっていますが、これによりほとんど上を向けないなど、首の動きに弊害が出ています。 まあ、この辺はどちらがということではなく、造形と可動を両立する何かの工夫があればありがたく思います。 あと、個人的に気になったのは胸部ファイヤーコアのオプション。 ウルトラアクトにおいてはほとんどのアイテムがカラータイマーの換装ギミックを持っており、グレンファイヤーも本気を出していない時は消えているという設定がある以上、ぜひ、この消沈状態に差し替える工夫をして欲しかったです。 もう一点、背中のジョイント穴ですが、いささか取り外したパーツが小さすぎて失くしそう、また、この部分に魂ステのジョイントを挿すと、腰が大きく捻れないという状況があります。 チャレンジはよかったと思いますが、正直、何か別の部分に力を入れた方が良かったような気もします。 ついでにですが、頭部は分割線を工夫して、通常は劇中スーツのようなグラデ塗装、燃えさかる頭部をこのままのクリア仕様にしてメリハリを付けた方がよかったのではないでしょうか。 こんなに厳しく注文をつけながらも、それでも造形と塗装にアドバンテージがあって、おススメです!! ワイルドタイガーが買えなかった人も、転売屋から酷い値段で買うよりは、こちらの方がずっとお手頃で充実感を味わえることでしょう! さて、ウルトラアクトは今後、ミラーナイト、ジャンボットと続き、期待は膨らむばかり。 問題はゼロですが、ビームエフェクトを付けたVer.2 など早めに企画して欲しいです! |