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ULRTA ACT (ウルトラアクト) ゴモラ レビュー
■ 発売元:バンダイ
■ 価格:4,935円 (本体のみ税込)
■ サイズ:全高約16.0センチ(頭頂高)

■ 10年8月28日登録

ウルトラマンのアクションフィギュア “ULTRA ACT (ウルトラアクト)” の怪獣第一弾は、 皆様おなじみの人気怪獣のゴモラ!!

大阪城を襲った初代マンでのデビュー以後、歴代ウルトラシリーズにも多数登場。
最近は、“大怪獣バトル”シリーズにて正義の使役怪獣として活躍中です。



■ FRONT

鋭い角や爪、そして砂利を敷き詰めたかのような腹など、荒々しさの中にも、
どこか憎めない愛きょうを秘めた外観を巧みに再現。

プロポーションや色合いから、大怪獣バトルのゴモラに近い印象です。


■ REAR

体表の至るところにボカシ塗装が施され、怪獣らしさ演出されています。
牙や角なども汚し処理されており、生体としてよりリアルなイメージ。

アクションフィギュアということで、各部にカットラインがありますが、極力目立たぬように工夫されており、
個人的には妥協できるレベルです。



ウルトラアクト・ウルトラマンと2ショット。
ゴモラの方が少し背が低いですが、若干前傾していることもあり、サイズ的にはほぼ問題なく思います。

しかし、尻尾まで含めたゴモラの重量感は圧倒的!!


■ BUST UP

鼻のツノと対称に生えた1本前歯がユーモラス。
目は若干丸みを帯びており、爬虫類の凶暴さでなく、勇猛だがどこか温かみのある眼差しに見えます。


顔の造形もメリハリが効いており秀逸。
三日月形の巨大なツノは、亀裂が走ったような模様まで丁寧に再現されています。


ゴモラの象徴の一つでもある大きく湾曲した首も見事に再現!
体表には大小のシワが丹念に刻まれています。



アゴは開閉式で、大きく口をあけることができます。
口の中には汚れた歯や舌ビラまで作り込まれています。


■ 尻尾の可動

尻尾は5分割で、それぞれがボールジョイント接続されています。
可動性能は、見た目との両立を図っているため若干ダイナミックさに欠けます。


前後左右に捻れますが、それぞれの可動範囲が狭いことに加え、
重量もけっこう重いので、保持は難しく、波をうったようには動かせません。


■ 尻尾切断面

劇中の尻尾を切断された状態を再現するオプションパーツが付属。
何か、生物のキズ口というより、岩石の割れたのみたいですね。


■ 超振動波

鼻の角を取り外して差し替えることにより “超振動波” の発射状態を再現。

本来は地中に穴を掘るための能力だったようですが、大怪獣バトルでは離れた
敵にも光線のように発射します。





ACTION

頭部は、顔と首の2分割構造で、顔と首が軸可動、首と胸がボールジョイント接続となっています。

太い首は接続がキツイですが、前後左右に動きます。
肩は横方向に、ほぼ地面と水平まで上げることができ、肘は二重関節で90度弱曲がります。

肩、腕は思っていたより良く動きます。
手は軸関節で前後折り返しと回転が可能。

ポージングの表情付けに便利です。
胴体は腹の中央に分割ラインがあり、前傾と、わずかにですが捻りも可能です。

腹のラインは直線ではなく、造形に合わせてひび割れのように走っており、違和感を軽減しています。
股関節はソフビのような分割ラインでボールジョイント接続。

足と胴体との間に独立したスぺーサーが挟まっており、 これを回転させることによって隙間なく可動させることが可能です。

膝は二重関節で90度曲がります。



ギャラリー

































■ パーツ一覧

尻尾切断面/超振動波 エフェクトパーツ


【コメント】

これまでリアルなアクションフィギュアにはあまり恵まれてこなかったウルトラ怪獣でしたが、 ついにそうした過去を翻すモデルが現れた、といった印象で非常に感慨深いものがあります。

秀逸で迫力十分の造形と、ソフビでは決して得ることのできなかった重量感。

可動にはあまり期待していなかった分、驚かされました。

分割ラインもそれほど目立たず、品質としてはかなり高く仕上がっていると思います。

課題があるとすれば尻尾の扱いでしょうか。

こちらはいいとこどりは出来そうもないので、例えば、 ルックス重視の固定パーツと可動重視のパーツを差し替え式で使えるようにするとか。

次のエレキングは、サンプルを見てきた範囲で、分割線とボディラインがちょっと気になる感じでしたが、 ぜひとも永く続くシリーズになって欲しいと思います。