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ULRTA ACT ウルトラアクト ウルトラマンティガ
マルチタイプ レビュー

■ 発売元:バンダイ
■ 価格:3,570円 (本体のみ税込)
■ サイズ:全高約16.5センチ(頭頂高)

■ 11年4月11日登録

平成ウルトラシリーズの第一弾、光であり人であるウルトラマンティガが、ウルトラアクト化!

今回は、3種類にタイプチェンジするティガの基本形態・マルチタイプのレビューです。



■ FRONT & REAR
銀に青紫と赤を交えた鮮やかなボディ!

シリーズ立ち上げ以来のO脚がちょっと気になりますが、プロポーションも洗練が重ねられ、
安定感のあるバランスの良いスタイリングになってきたと思います。


ウルトラアクト第一弾のウルトラマン(初代)と2ショット。
身体各部はほとんど同じ構造ですが、胸と足首が変わっています。

ティガの関節は適度にタイトで、保持力もOKなのですが、マン兄さんは経年劣化したのか
かなりプラプラになっており、こちらの方が気になってしまいました。


■ BUST UP

装飾を追加するのではなく、逆に削ったという独特な頭部造形も適切に再現。
胸プロテクターは可動を考慮した独自解釈で、マッシブさが強調されています。


目は、白さを強調するためか、内側のフチにイエローのグラデを施してありますが、
個人的にはちょっとうるさい印象。

額のクリスタルはマスク本体と同色になっていますが、こちらも塗り残して透明に
仕上げるなど工夫が欲しかったですね。



■ カラータイマー

カラータイマーは差し替えにより青と赤を選べます。
奥はネジ穴。


■ ハンドスラッシュ

直線と鋭角で象られた光弾本体はメタリック塗装され、俊敏なイメージ。
光弾と手の接続部分は無色クリアの地がそのまま活かされています。
左右両手から放てる設定ですが、右だけが付属します。


■ ゼぺリオン光線

ティガの必殺技・ゼぺリオン光線を再現する白色パール仕上げのエフェクトパーツが付属。
従来の手ごと交換するものでなく、腕にスッポリ被せて取り付けます。
主観として、もう少し上(手首に近いところ)で固定されて欲しい。


ウルトラマンゼロにも装着でき、ゼロ ワイド ショットを再現!


■ ウルトラシールド

PET製パーツにグラデーションが施され雰囲気満点。
クリアー仕様の台座にはさんで固定します。



■ OPTION HANDS <RIGHT>

握り手(デフォ)/手刀(親指折曲)/手刀/開き手/握手用


■ OPTION HANDS <LEFT>

握り手(デフォ)/手刀(親指折曲)/手刀/開き手
※握手を除いて左右対象です。



■ <初回特典> ガッツウイング1号

ACTティガと同スケールのガッツウィング1号(フライトモード)が付属。
造形、塗装ともこのサイズとしてはハイレベル。

裏面の穴で魂ステージにジョイントできます。
各モードへの変形機能はありません。


資料によるとガッツウィング1号は全長14m(どこからどこまでの長さを指すのか不明)
とのことですが、ティガを53mとして換算すると若干小さめでしょうか。

アートデッセイは無理として、同スケールの2号は欲しい!





ACTION




胸部はULTRA-ACT ウルトラマンゼロと同様の構造。

胸プロテクターを独立させ、表裏2ヶ所のボッチで留めることにより肩の上下動にフィット。

肩プロテクターは上腕側に付いており、前後に捻ることができるようになっています。

可動には卓れていますが、オリジナルスーツとは若干イメージが違って見えます。
顔と首はヒンジ、首と胸はボールジョイントにより接続。

上方向へはほぼ真上を見上げられるよう改善。

横方向も首と胸の干渉が軽減されています。
肩は、胸プロテクターを内側に引くことにより、自然に真横に上げられます。

肘は二重軸でほぼ180度、上腕と下腕がくっつくまで曲がるようになりました。
体幹部は胸、腹、腰の3分割構造でそれぞれがボールジョイント接続。

可動域は他の部位と比べ、それほど大きな変化は見られないが必要十分。
股関節は、可動域で初代マン並みの広さに戻り、かつ保持力はゼロ・セブンの水準を維持。

膝は二重軸で約150度曲がります。
足首はボールジョイント接続で、爪先に上下軸があります。

保持力、接地性ともに充分で安定感もそこそこあります。



ギャラリー

























■ パーツ一覧
オプションハンド(デフォ拳骨含む ×9)/カラータイマー(青、赤)/ゼぺリオン光線再現パーツ/
ハンドスラッシュ再現パーツ/ウルトラシールド/ウルトラシールド用台座


【コメント】

ULTRA-ACT ティガ マルチタイプは斬新な仕掛けはないものの、今までと比較して、可動構造、保持力、そしてスタイリングと、全てにおいて着実に進化し、さらに洗練された印象を受けました。

ボディペイントもピッタリつながっているとは言えませんが、このような構造のアクションフィギュアで、 ここまでやれば立派。

青紫を交えた色調も鮮やかで存在感も抜群です!

親指が違う二つのハンドパーツが付属しており、製作方のティガに対する思い入れが伝わってきます。

また、他のウルトラマンとの握手を再現できるハンドパーツ、初回特典で限定的ですが同寸の超兵器を付属させたことなど、ウルトラファン全体の要望をしっかり汲み取ったパッケージになっていると思います。

本体の細かい課題としていくつか。

一つ目に胸プロテクター周りが、実写スーツの意匠から少し離れた解釈となっています。

構造的には良く工夫されているのですが、中央方向にわずかに尺を伸ばせば、さらにイメージが近づいたような気がして惜しい。

第二に顔ですが、斜めアングルで見ると似ていますが、正面から見るとヒラメっぽく微妙。

本文中にも書きましたが、クリスタルの処理に一考を。
また、目のグラデも無い方がスッキリしたと思います。

そして、懸案となっているO脚の処理ですが、飛行ポーズの際にピタッとくっつくようお願いしたいと思います。

また、オプションについて、ゼぺリオン光線のエフェクトがクルクル回ってしまうのでもう少し安定化するように、ハンドスラッシュは右だけでなく左でも放てるように、ぜひ工夫を!

走り出したULTR-ACTのティガシリーズですが、このレビューを書いているうちに通販限定でゴルザが発売されることを知り、期待はさらに高まりました。

(個人的には完全変形&頭部フル可動のムザン星人を希望!)

ティガは今後、すべてのタイプが製品化されそうな勢いですが、改善されるべき点は、ぜひその都度、修正していって欲しいなあと願います。





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