ULRTA ACT ウルトラアクト ウルトラセブン レビュー |
■ 発売元:バンダイ ■ 価格: 3,360円 (本体のみ税込) ■ サイズ:全高約16.5センチ(頭頂高) ■ 11年1月5日登録 |
ウルトラアクトのセブンは・・・手足を動かすことはもちろん、 アイスラッガーや、光線の発射シーンを再現することもできる・・・。 ウルトラマンのアクションフィギュア・ULTRA ACT より 赤い超人ウルトラセブンのレビューです!! |
■ FRONT & REAR | |
造形と可動を両立させ、かつ、身体のラインや模様をできるだけ自然に見せるよう、パーツに独特のカッティングが施されたウルトラアクト・スタイル。 プロポーション自体は良いと思うのですが、ワキがピタっと閉じないのと、ちょっとO脚気味なことがあり、素立ちはどの角度から見てもカッコよく決まるとは言い難い。 カラーリングは基本的に、赤の成形色にシルバー塗装。 背中上部の鎧が無い部分は指定間違いだと思ったのですが、近作では赤でなく銀に塗られているようですね。 | |
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ウルトラアクト・ウルトラマンゼロと親子で2ショット。 身体の基本構造に大きな変化は見られません。 しかし、こう見るとゼロのやさぐれ具合が際立ちますね。 |
■ BUST UP | ||
他のウルトラアクト同様、クリア素材造形の顔表面を塗り分けることにより、眼のクリスタルな輝きを活かす手法。 ビームランプはもクリアグリーンなどで同様にして欲しかったです。 | ||
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鎧の継ぎ目に、どうしても隙間が出てしまいますが、アクションフィギュアとしては許容範囲。 あと、個体差だと思いますが、腹パーツがちょっとネジくれているようで、真っ直ぐに収まりにくいです。 | ||
■ アイ・スラッガー | ||
アイスラッガーは着脱式で、専用の握り手に持たせることもできます。 クリア材質のデフォパーツ(向かって左)は接続部分に塗り残しが露出しており、通常材質で全体銀塗装の予備パーツ(右)も1本付いています。 | ||
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ダボ穴は四角に整然と切られており、取り外した跡もあまり目立ちません。 画像中央がデフォ、右端は予備を付けたものですが、ほとんど遜色ありません。 | ||
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白熱化して高速滑空状態のエフェクトパーツが付いています。 右手首と一体パーツで、手首ごと差し替えます。 | ||
■ エメリウム光線 | ||
額の上で両手指二本を結んでの発射シーンを再現するエフェクトパーツ付き。 指と発射エフェクトは一体式で、ビーム本体を挿して使います。 | ||
■ ワイドショット | ||
右手首と一体式のエフェクトパーツ。 ウルトラアクトでは定番化しそうですが、メビウスと違い、グローブ部も塗装が施されています。 | ||
■ OPTION HANDS <RIGHT> | ||
握り手(デフォ)/握り手(アイスラッガー用)/手刀/開き手
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■ OPTION HANDS <LEFT> | ||
握り手(デフォ)/握り手(アイスラッガー用)/手刀/開き手 ※左右対象です。 |
ACTION | |
頭部は、顔と首の2分割構造で、顔と首が軸可動、首と胸がボールジョイント接続。 見上げ方向の可動範囲は抜群ですが、アイスラッガーの後端が干渉して惜しい。 首とボディの接続はあいかわらずタイトですが、若干左右回転しやすくなっています。 | |
首は左右にも傾げることが可能。 鎧はゼロと同じ別体の軟質素材を被せる方式で、腕を横に拡げた時、潜り込ませることが可能。 しかし、ゼロのように左右別々に調節することができず、どうしても肩の隙間が目立つことになります。 | |
肩は大きな球体状の受けとヒンジにより可動し、横方向に大きく上がります。 上腕付け根に回転軸があり、固定された鎧ごと捻ることができます。 肘は二重軸で150度ほど曲がり、手首は球体関節により折り返し等の動きが可能。 | |
ボディは胸、腹、腰の3分割で、それぞれがボールジョイント接続。 上記の通り、成形上の都合か、真っ直ぐに収まりにくいです。 | |
股関節は引き出し可能で、ボールジョイント接続。 可動域は初代マンより狭く、ゼロより若干広い印象。 膝は二重軸で150度ほど曲がります。 | |
足首接続はボールジョイント化されており、爪先にも可動軸アリ。 保持力はガッチリ堅くとは言えないまでも、適当に思います。 | |
ギャラリー |
■ パーツ一覧 | |
オプションハンド(デフォ拳骨含む ×8)/エメリウム光線エフェクトパーツ一式/アイスラッガー×2(デフォ含む)/アイスラッガー滑空エフェクトパーツ/ワイドショットエフェクトパーツ)
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【コメント】 スタイリングは分割形状なども含めて、よくできています。 軟質素材を使わないアクションフィギュアとしては上々の仕上がりではないでしょうか。 塗装・質感についても概ねOKで、成形色も実写スーツのイメージを良く伝えており、この辺はさすがソフビで鳴らしたバンダイさんならではの仕事に思われます。 課題として、腕や脚のラインのクセが一般的に受け入れられていないことが挙げられます。 ウルトラマン系列のスーツということで、なんとなく意図は探れるのですが、ライダーなどスタイリッシュなフィギュアに慣れている若い層にはかなり違和感があると思います。 やはり飛行形態で脚に隙間がでるのはちょっとアレですしね・・・。 あと、個体差と思われますが、胴体パーツなどに若干収まりのよくないものが混じっているようで、こちらは早急な改善が望まれます。 エフェクトパーツについてはちょっと難ありで、取りあえず怪獣と組ませるにはストロークが短いすぎるのではないでしょうか。 特にエメリウム光線は汎用性にも乏しく、対パンドン専用といった趣も・・・。 また、アイスラッガーの滑空状態はアイデアとしては面白いのですが、ポーズやシーンを自ずと限定していまい、 できれば手首は切り離し、ジョイント等に工夫し、魂ステージと連動して様々なパターンに使えるようなものが望ましいのではないでしょうか。 今年は春頃からティガのラッシュが始まるようですが、いろいろ楽しみです。 ただ単なる動くソフビに留まらず、エフェクトパーツや相手怪獣・星人などに拡がっていくようで、ウルトラアクトには、尋常ならざる期待をしてしまいますね。 |