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特撮リボルテック オプティマスプライム レビュー
■ 企画・制作/海洋堂 販売元/ケン・エレファント
■ 価格:3,800円 本体のみ税込
■ サイズ:全高約14センチ(頭頂高)

■ 登場作品:トランスフォーマー ダークサイド・ムーン
■ シリーズ名:トランスフォーマー

■ 11年9月23日登録

実写映画「トランスフォーマー ダークサイド・ムーン」より司令官オプティマスプライムが待望の特撮リボルテック化!

ロボットモードでの造形と劇中の殺陣アクションを徹底的に追求したとの触れ込みですが、その真価はいかに?




■ FRONT & REAR
プロポーションは劇中イメージより若干マッシブで特に脚が太い印象。

リボルバージョイントは特に隠されるような趣向は無く、内フレームと同色のものがチョイスされて いるものの気になる人には気になるかも。

塗装はリボルテックではお馴染みの艶やかなグロス仕様、装甲は煌びやかなメタリック塗装で 昨今の色不足なDOTMトイに慣れた目にはいささか眩しい仕上がりです。

リボルテックヤマグチのコンボイと2ショット!

オプティマスの情報量の多さに唖然とするも、それぞれに比べることの できない存在感がありますね。 ってか、コンボイこんなに小さかったっけ?


パネルが重なり合う胸部装甲をクリアパーツを使用してリアルに再現。

肩の黒いブレード、シェードが変化した鎖骨部のフレーム、肩の円柱形パーツなど 太目で大味な感じですが、雰囲気は良く捉えられていると思います。


PVC特有の歪み、丸まりがでていますが、なかなか似ている・・・。
取りあえず、集光ギミックはありません。


構造上、腹が浮いてしまっていますが、ボディのつながりは悪くない。

腿外のタイヤは艶消し黒で塗装され、他とのメリハリが付けられ、ファイア
パターンが描かれた前腕には金がグラデ状に吹かれており高い質感。


積み上げられた砦のように情報量の多い二本の足。
側面装甲にも、やはり金が吹かれています。


■ EQUIPMENT STYLE

劇中で使用したエナジーブレードと、5ピースから成るオリジナル マシンガンが付属。

それぞれ8mmジョイントを一つずつ持ち、オプティマスプライムの身体各部に
装備できる他、武器同士の合体も可能で、様々な形態を作ることができます。
肩口には3mm径、前腕裏に3mm径と2mm径が一つずつ(左)、腕カバーを外すと3mm径が二つと2mm径一つ(右)の軸穴が開いています。

2mm径軸穴は4mmジョイントやリストジョイント、3mm径はそれ以上のリボルバージョイントなどに対応します。


背面には腰を入れると計五つの3mm軸穴があります。


■ エナジーソード

印象的な形と色をABS製クリア素材を使って再現。

4mmジョイント付きなので、手首と交換する他、手首を残したまま
前腕装甲をずらして装備することができます。


■ マシンガン

イオンブラスター風の小型銃からロケットランチャー調の大型砲まで
5種類の火器が付属。

グリップがリボルバージョイントになっているので様々な形に合体可能です。


5種を使っての連結例。
流石に重くなるので、腕だけで支えるのは困難。


背面のジョイント穴を使っての装着例。
何か別のトランスフォーマーのようになってしまいました。



■ OPTION HANDS <RIGHT>

拳骨(デフォ)/平手(閉)/平手(開)


■ OPTION HANDS <LEFT>

拳骨(デフォ)/平手(閉)/平手(開) 





ACTION


全身19か所にリボルバージョイントを内蔵。

オプティマスでは関節すべてがリボルバージョイントで賄われ、
所謂モノシャフトドライブ的な箇所はありません。

顔と首の間、首と胸の間それぞれに 4mmジョイントを配して広い可動範囲を実現。


首の可動域を後方にもう少し活かせればもっと上を向けてよかったと思います。
フロントウィンドウの奥に8mmジョイントを内蔵。


1クリック程度ですが、主に肩を上げる動作をアシストします。
肩は8mmジョイントで、水平以上に上がります。


肘も8mmジョイントが仕込まれ、必要十分な可動域を確保。
腰は上半身側の接続軸が傾いているので力の入った動きが可能。


8mmジョイント一つですが、正直10mmの方が良かった気がします。
股関節は8mmジョイントで左右開脚180度をクリア。


膝も8mmで90度以上の可動域をクリアしていますが、何しろ保持力が弱いです。
足は足首と爪先にそれぞれ6o関節が入っていますが、こちらも非常にクリックが弱いです。


総体的にリボルバージョイントの保持力が弱く、特に下半身は顕著なので、オプティマスらしい力感みなぎるポージングを支えるのは難しくなっています。



ギャラリー






























■ パーツ一覧

マシンガン×5ピース/エナジーソード/オプションハンド×6(デフォ含む)/オーナメント(ネームプレートのみ) ※この他にリボコンテナ(クリアオレンジ)が付属します。


【コメント】

まずは念願の特撮リボルテック版オプティマスを手に入れることができ、感無量であります。

想像していたより、少しコンパクトでしたが、ずっしり重く、高密度に圧縮されたような印象で満足できる仕上がりでした。

造形ですが、変形トイとして再現し得なかったヒューマノイド的プロポーションを見事に再現しています。

金属フレーム+外骨格という質感が情報量多く表現され、このクラスのPVC主体フィギュアとしてはベストに近い方だと思います。

また胸の窓部分にクリアパーツが使われていたり、タイヤ部分が艶消し処理されるなど、小さいながらも素材感へのこだわりが感じられます。

リボルバージョイントが露出しているのは、賛否が分かれるところだと思われますが、個人的にはアリ。

ただ、そのリボルバージョイントの機能が問題でした!

タワミの極みというか、しなやか過ぎて、ポージングがままなりません。

このジョイントあってのリボルテックだとは思いますが、もっとそれ自体の改良も進められるべきではないでしょうか。

付属品のマシンガンについては面白いチャレンジです。

リボルバージョイントを用いてのブロックトイ的な組換え遊びは、初期のリボルテックからアッセンブルボーグへ引き継がれた提案に思われますが、トランスフォーマーとも親和性が高いことが分かりました。

アイアンマンやウォーマシーンにも転用できそうなデザインで、期待も高まりますね。

ただ、本体が変形しない分、このマシンガンの方にトランスフォーム要素を盛り込んだらさらに面白かったと思います。

あと、細かいことですが、それぞれのグリップがリボ球ダイレクトなので、イマ一カッコ良くありませんが、共通グリップのついた握り手なんかもあれば完成度が上がったのではないでしょうか。

今のところ特撮リボルテックにおけるトランスフォーマー新作の噂は聞こえてきませんが、リボ球による可動ボロ布をまとったメガ様とか欲しいですね。

バンブルビーやスタスクも魅力的ですが、やはり大将同士、派手に戦わせて遊びたいです!




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