Function-X1 : Code ( ザ☆ヘッドマスターズ クロームドーム ) レビュー |
■ 発売元: FansProject ■ 価格:6,999 円 (本体のみ税込) ■ サイズ:全高約15センチ(ロボットモード時頭頂高) ■ 登場作品:トランスフォーマー ザ☆ヘッドマスターズ ■ シリーズ名: - ■ 13年1月25日登録 |
『 トランスフォーマー2010 』 の続編にあたる『 トランスフォーマー ザ☆ヘッドマスターズ 』 のトイは、 従来の変形のみならず、独自の世界観に基づくプラスαが為された、プレイバリューの豊富な意欲作 が多かったように 思われます。 しかし、その独創的すぎるギミックゆえか、はたまた作品自体の評価によるものか、クラシックや ジェネレーションなどによるリメイクアイテムは、これまでほとんど発売されていませんでした。 この “ Function-X1 ” はヘッドマスターズの主人公・クロームドームに似ていますが、サードパーティ の雄・ファンズ・プロジェクトにより製作されたものです。 |
Function-X1 : Code ビークルモード | |
ビークルモードは未来的なフォルムを持つパワーカー。 牛丼を引き立てる紅生姜のような、アースカラー×レッドの配色がシブいぜ! | |
ABS素材によりカッチリ、シャープに造形された外観! グラスエリアにはクリアパーツ製です。 | |
ジェネレーションズ版ブラーと2ショット。 X-1 はボンネットがかなり低く抑えられており、コンパクトな印象。 | |
■ FRONT & REAR | |
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■ SIDE & BOTTOM | |
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サイドに張り出した特徴的なエアインテークもバッチリ造形! 転がし走行も、もちろんOKです。 | |
クロームレーザーは着脱可能。 武装無しでも十分イケてます! | |
マスター戦士、クローム登場!! ヘッドマスターズは、この小さなマスター戦士が頭部に、ビークルや モンスターが身体(トランステクター)に変形して合体します。 |
ヘッドマスター クローム | |
頭部に変形する本体のクローム。 (海外版ザ・リバースではエクソスーツをまとったネビュロン人という設定) グレーから純白に変更されたボディカラーが眩しい。 | |
HABのデトゥア軍曹と2ショット。 その小ささがお分かりいただけると思います。 | |
それでもしっかりした塗装とこだわりを感じさせる造形。 小さくても抜かりなし! | |
可動は、腕は肩から前後回転可、 股関節は前後にのみスイングし、膝も曲がります。 首、肘、腰は固定です。 | |
レーザーを起こしてスペースを作り、キャビンを開き、 操縦桿を上げてフィギュアを乗り込ませます。 シンプルですがインパネも塗装処理。 | |
フィギュアは底面の凸に固定可能。 | |
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Function-X1 : Code トランスフォーム ダッシュ | ||
@ クロームレーザーを取り外した状態から。(一応、装着したままでも変形可能です) キャビンを開けて、クロームを出します。 | ||
A ボンネットを上げて、フロントパネルを内側に折り込みます。
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B 底面のロックを外し、フロント〜サイドパネルを前方に展開します。
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C 前輪が露出した面を上に向け、インテークとサイドパネルの間を30度ほど開けます。 次に、サイドパネルを下に90度曲げます。 | ||
D 両サイドパネルをインテークごと180度反転させます。 続いて、サイドパネルをフェンダーに被せるようにして動かし、脚部を形成。 | ||
E 本体を立たせ、底面側から見たところから。 リヤ部を180度反転させます。 | ||
F リヤ部を中央から分割し、左右に展開します。
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F 展開したリヤ部をそのまま降ろして、キャビンを閉じます。
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F リヤ部を伸ばして腕に、袖にあたるパネルをスライドさせ、手首を回転します。
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F 中央の溝に沿ってボンネットを上げ、露出した股間にパネルを被せます。
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F クロームをZ型に折りたたんでヘッドオンさせ、トランスフォーム完了!
※手順は個人的なものです。 パーツの破損を避けるため、無理な負荷が掛からないように考慮しておりますが、実際に変形させる際は付属の「取扱説明書」に従っていただけるようお願いします。 |
Function-X1 : Code ロボットモード |
■ FRONT & REAR |
一部カラーリングの違いこそありますが、一瞥するだけでクロームドーム と認識できるボクシーなシルエット! |
ジェネレーションズ版ブラーと2ショット! ロボモードでは一般的なDXクラスより、やや背の高い印象です。 | |
■ BUST UP | |
元々、グレーの顔にオレンジのマスクという色使いでしたが、真っ白に 変更されたせいか、ちょっとガンダムが入ったように見えます。 集光ギミックはありません。 | |
グラスエリアがうまく活かされています。 余計なものも無く、スッキリ収まった背中。 | |
こちらもスッキリした脚。 ホイールの処理は面白いアイデアに思います。 | |
■ クロームレーザー | |
特にギミックはありませんが、銃身が中抜きしてあるなど凝った造り。 | |
ビークル時のダボを使って腕にセットすることもできます。
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ACTION | ||
ヘッドオンギミックがあるので可動は制限されると思いきや、けっこう動きます。
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ターレットの要領でベースが回転する他、斜めにも引き出せるので、首に角度が付けられます。
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肩はボールジョイント接続。 水平方向にはほとんど上がりませんが、少しずつ全方位的に角度を付けることができます。 | ||
肘は単軸で90度以上曲がります。 上腕中ほどに回転軸あり。 手首は変形ギミックを利用して角度を付けることができます。 腰は軸回転が可能です。 | ||
股関節も肩と似た構造のボールジョイント接続。 左右開脚は苦手ですが、前後開脚は干渉物が無いので180度以上開きます。 | ||
腿の付け根に回転軸あり。 膝は単軸で90度ほど曲がります。 足首は軸で前後に動かすことができますが、左右に振ることができないので、接地性は今一つ。 |
ギャラリー |
【コメント】 1987年に発売開始されたヘッドマスターズ玩具には、旧タカラが培ってきたミクロマンからダイアクロンに受け継がれた コンセプトやアイデアが詰め込まれていました。 乗り物や怪物に搭乗するフィギュアが、そのまま巨大ロボットの頭部に変形合体するという概念は、当時、テレビアニメに ハマっていた子どもの願望そのものだったのではないでしょうか。 ここに、当時のアニメっ子、ヘッドマスターズのファンが欲しかったクロームドームが具現化されています。 まず、スタイリングですが、ビークル、ロボット両モードとも秀逸な出来栄え。 当時の武骨で動かないトイから見事に転生した感があります。 ロボットモードは原版を実直に、丁寧に、リファインした印象ですが、ビークルモードでは簡略化されていたたサイドパネルやマフラーなどに大胆な補正が加わり、緻密でクールな造形となりました。 最近の正規TFアイテムにはツキモノな肉抜き穴を、全く見つけることができないのも新鮮です。(笑) トランスフォームには、従来のパターンにとらわれない奇抜な手法が見られます。 例えば、ボディを反転させて上半身と下半身のレールをつなげてボンネットを移動させる方法も実に愉快! また、脛のカバー内に前輪を潜り込ます部分は、変形の楽しさと外観のスマートさを両立させています。 全体的に、ガワや隙間を極力作らない姿勢も窺え、好感が持てました。 可動は保持力も適度に硬く、部位も多いので良いのですが、いかんせん肩と股関節が開かないのが残念。 ギミックも諸所頑張っているのですが、パワーメーターは最も特徴的なポイントの一つなので、できれば何らかの形で盛り込んで欲しかった。 さて、この個性的なヘッドマスター戦士たちですが、同メーカーから続々リリースされるらしいことに加え、 他メーカーからもハードヘッドやシックスショットがリメイク発売されるらしいのです。 これらのニュースはファンにとってたいへん嬉しいことですが、なぜ、このような形で発売されるのか 、よく考える必要はあるように思います。 以上 Function-X1 : Code のレビュー終了! |