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S.H.フィギュアーツ シンケンジャー シンケンレッド & 初回特典 黒子 レビュー
■ 発売元:バンダイ
■ 価格:3,360円 (本体のみ税込)
■ サイズ:全高約14.0センチ(頭頂高)

■ 11年2月23日登録

2010年2月に行われた「 魂フィーチャーズ Vol.1 」商品化希望アンケートにて晴れの第1位を飾った侍戦隊シンケンジャー・シンケンレッドが、ついにお目見え!

35作目を数えるスーパー戦隊シリーズにおいて、初のS.H.フィギュアーツ化となるアイテムです。

初回限定特典として黒子が付属!



■ FRONT & REAR
スーパー戦隊スーツの中でも、よりシンプルで飾りの少ないシンケンジャーを S.H.フィギュアーツのコンセプトで見事に立体化。

これまで主にライダーで培った可動・造形技術に、戦隊ヒーローならではの工夫も加えられ、しっかりとその世界観を体現しています。

なりきり装備もよく作り込まれており秀逸な出来栄えですが、ただ一点、シンケンマルは佩刀時、秘伝ディスクが装着されていない状態ですが、これを取ると束に塗り残しの赤が目立ってしまい、なんとも残念。

重箱の隅をつつくようですが、全体の完成度、特に小物の再現精度が高かっただけにもったいなく、あえて書かせていただきました。


 

同時期発売のS.H.フィギュアーツ 仮面ライダーオーズと2ショット。


賑やかでガッチリしたオーズとは対照的に、研ぎ澄ませた刀のようなシンプルささえ感じさせるシンケンレッドのプロポーション。


ご覧のように構造的には肩が大きく異なっています。


襟元のライン下からハの字に線で分割されており、これより外が別パーツとなっています。

純粋に、パッドが無く肩が露出した意匠の違いと、シンケンジャーのアクションが剣技主体であることが考慮された結果であると思いますが、

これによりシンケンレッドは、腕を前で合わせる方向に可動域が広げられており、シンケンマルを両手で正中線で自然に構えることができるようになっています。


個人的な見解ですが、もし他の戦隊ヒーローが素材ならば、果たしてこのような構造が採用されていたか定かではなく、シンケンレッドが選ばれたことは意義深いと感じています。




■ BUST UP

“火”を模したゴーグルはクリアパーツこそ使われていないものの、光沢のある黒で塗装されており、外がクッキリ映るほど。

白のフチは良く見るとマスキングのズレか、若干雑な仕上がりです。

襟のライン、胸のマークは丁寧。

上述した、肩の分割パーツは胸や腕の色とほんの僅かに色目が違いますが、個人的には許容範囲内です。



■ 秘伝ディスクバックル
造形、塗装はバッチリですが、 バックルを開いて秘伝ディスクを取り出す
ギミックは無く、固定です。

  
右サイドはショドウフォンホルダー、 左はシンケンマルを下げる足金物。
ショドウフォンホルダーは完全固定、足金はピン接続で着脱、回転調整が可能。

シンケンマルは前からスライドさせてガッチリと固定できます。


■ ショドウフォン

携帯電話から筆型に変形するシンケンジャーのキーアイテム。
筆モードで固定です。

 
わずか2pほどの長さですが、詳細なディテールと塗り分け。


■ 火のエンブレム 

将棋の駒の様な五角形のエンブレムモードは専用の右持ち手で構えます。

■ エンブレムモード 
 
モールドから前足部分に変形するシルバーのパネルの塗り分けまで徹底再現。

■ 獅子折神 アニマルモード
 
こちらも素晴らしい出来のアニマルモード。
両前足の付け根がピン接続で、軸回転します。



■ シンケンマル
 

シンケンジャー5人共通の刀。
刀身とディスクの反射板を兼ねた鍔はシルバー、上部の飾りはゴールドに塗り分けられ、秀逸な出来。

秘伝ディスクは5人共通の黒い一枚だけが付属し、着脱可。



■ 烈火大斬刀


全長17pを超える大迫力ですが、プラ製で中空構造のため軽く、真剣レッドに持たせてもポーズにより工夫すれば、自立させることができます。

赤い獅子ディスクは回転、着脱が可能ですが、径が異なるためシンケンマルにはセットできません。



■ OPTION HANDS <RIGHT>

拳骨(デフォ)//烈火大斬刀用握り手/平手

ショドウフォン用握り手/エンブレム用持ち手/シンケンマル用握り手


■ OPTION HANDS <LEFT>

拳骨(デフォ)/烈火大斬刀用握り手/平手



■ 黒子


初回限定特典としてプラ製の黒子さん固定フィギュアが付属します。






ACTION

頭部は首が別パーツで、頭と首が球体関節、
首と胸がボールジョイント接続。

スーっと動いてピタッと止まるあの感覚に似ています。

可動範囲は非常に広いですが、首の白に赤が
色移りし易いようで注意。


肩は地面と水平以上に上がります。

肘は重関節で90度強、上腕付け根に回転軸アリ。
ボディは胸、腹、腰の3分割式でそれぞれがボールジョイント接続。

干渉するものがほとんどなく素体に近い構造なので、
もう少し可動域が拡がってもいいような・・・。
股関節は引き出し式で回転軸を内蔵し、より可動域を広げています。

左右開脚は180度に僅かに足りません。


膝は重関節で腿に脹脛が当たるくらいまで曲がります。

足首は単一のボールジョイント軸により接続されており、
接地性は今一つですが、可動域はオーズより拡がっています。

また、つま先にも可動軸があります。



ギャラリー





























■ パーツ一覧

オプションハンド(右×6、左×3 デフォ拳含む)/ ショドウフォン / 獅子折神(エンブレムモード) / 獅子折神(アニマルモード)/シンケンマル(+共通ディスク)/烈火大斬刀(+獅子ディスク)  


【コメント】

まずはフィギュアーツにスーパー戦隊が加わったことに素直に拍手!

新しいキャラに手を拡げるのも大切かもしれませんが、やはりライダーと双璧を成す戦隊モノの蓄積された資源を有効に活かさない手はないはずです。

スーパー戦隊には、当時の少年はもちろん、現在のトイファン、フィギュアファンを満たすに充分なイメージやアイディアが深く積み重なっているものと思います。

また、身体構造も余計な干渉物の少ないスーツスタイルなので、今までよりストレートにアクションが楽しめます。

可動性能は足首がイマイチな他はほとんど問題なく思いますが、付属品には若干注文があります。

例えば、折神ですが、このサイズのアニマルモードは劇中でも何度か使われましたが、フィギュアと絡めたシーンはほとんど思い出せません。

非常によくできているので、不要とは言いづらいのですが、一品交換できるなら、エンブレムモードを構える左手のオプションハンドが欲しかったです。

これがあれば右にショドウフォン、左に火のエンブレムを持つ手をクロスさせた折神大変化の印象的なポーズを再現できます。

オプションハンドに関しては、右手だけでよいものはショドウフォン用だけで、今回のチョイスはいささかバランスを欠いていたのではないでしょうか。

また、シンケンマル、烈火大斬刀に付く秘伝ディスクには、ぜひ互換性を与えて欲しかったと思います。

スタイル重視ということは理解できますが、劇中設定を再現できることはそれ以上に大きなポイントになる場合もあると考えます。

と、こんな感じですが、今後、ウェブ限定が混じりこそすれ、シンケンジャーはほとんど揃うことになるようなので期待はふくらみます。

他の戦隊はもちろん、個人的には十蔵とか悪役方面にも広げて欲しいですね!







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