S.H.フィギュアーツ 仮面ライダーブレイド レビュー |
■ 発売元:バンダイ ■ 価格:3,990円 (本体のみ税込) ■ サイズ:全高約14.0センチ(頭頂高) ■ 登場作品:仮面ライダー剣(ブレイド) ■ シリーズ名:S.H.フィギュアーツ ■ 13年9月02日登録 |
ついに封印が解かれた S.H.フィギュアーツ" 仮面ライダー剣 "シリーズより その第一弾となる仮面ライダーブレイドがリリース!! 極限まで高められた造形と可動が、今、全開する!? | |
■ FRONT & REAR | |
鋼のような質感を再現した甲冑の騎士をS.H.フィギュアーツのコンセプトで立体化。 やや小顔気味で、その対比として胸アーマーにボリュームが集まっている印象ですが、 プロポーションは概ね良好に思います。 |
S.H.フィギュアーツ 龍騎 と 2ショット。 高い完成度と思われていた龍騎系ですが、さらに熟成を重ねた印象。 | |
■ BUST UP | |
マスク中央にはクリア素材が使われ内部のモールドも緻密に再現。 複眼ももちろんクリアパーツが活かされ、美しい仕上がり。 合金製のようなアーマーからスペードのマークなどが細かくあしらわれたスーツまで とても丁寧に作りこまれています。 |
■ ブレイバックル | |
バックルは着脱不可で、展開ギミックなどもありませんが スペードマーク周りの唐草文様のような柄までしっかり再現。 両サイドにラウザー用ホルダーをセットすることができます。 |
■ 醒剣ブレイラウザー | |
ブレイド専用覚醒機。 プラ製で硬質感あふれる造形と精度の高い塗装。 | |
ホルダー部は差し替えで展開状態を再現。 上面のカバーを取り外して交換します。 | |
まるで手品のツールのようにミステリアスな展開状態。
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カードはすべてシールを貼って仕上げます。 絵柄は封印前の"プロパーブランク"とアンデッドが封印された"プライムベスタ"を選べます。 |
専用の台座が付属し、地面に突き立てたようにディスプレイできます。 |
■ ラウズカード | ||
右手のみ付属する専用の持ち手で1枚〜複数枚持つことが可能。
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表裏コーティングされ、この状態で切り取られた計8枚が付属。 チェンジ・ビートル/スラッシュ・リザード/ビート・ライオン/タックル・ボア(上段) キック・ローカスト/サンダー・ディアー/メタル・トリロバイト/マッハ・ジャガー(下段) | ||
ブレイラウザーのカードリーダーに通すこともできます。 | ||
■ ライトニングブラスト用エフェクトパーツ | ||
ほとばしる電光をあらわすパーツは各ボールジョイント接続。 スリッパのように爪先から履かせるタイプなので、他のフィギュアにも転用できそうです。 | ||
■ OPTION HANDS <RIGHT> | ||
拳骨(デフォ)/ブレイラウザー用握り手×2/平手/カード用
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■ OPTION HANDS <LEFT> | ||
拳骨(デフォ)/ブレイラウザー用握り手×2/平手
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ACTION | ||
顔と首がアレイ型の球体関節、首と胸がボールジョイントで接続。 仕組みの割にはそれ程動く印象はありませんが、可動域に加不足はありません。 斜めに傾ける方向には良く動きます。 | ||
肩アーマーはヒンジの先に球体関節の付いた軸で接続されている独特の構造。 一直線に伸ばしたりたたんだり、複雑な動きが可能ですが、回転はしないので、 肩アーマーが不自然な向きによじれたりすることはありません。 | ||
肩はボディ奥の大きな球体関節と軸により水平付近まで上がります。 肩アーマーも画像のようにそのまま真上に移動するような位置取りもできます。 肘は二重軸で90度以上曲がり、手首は小型の球体関節により動かすことができます。 | ||
ブレイドの関節構造の最大の特徴としてこの腹部が挙げられます。 引き出し式というより、ボールジョイントが先端に付いた軸が大きくスイングする仕組みです。 このため、特に前屈方向に広く、より自然なポージングが可能です。 | ||
体幹は胸、腹、腰の3分割構造で胸と腹は上記の通り特殊なボールジョイント接続。 腹と腰は一般的なボールジョイント接続。 可動域も水準以上ですが、アーマーとスーツ、スーツとベルトなどの切れ端が目立たないように仕上げられています。 | ||
股関節は二軸の組み合わせ式で腿の付け根に回転軸があります。 保持力は充分ですが、引き出し式ではありません。 左右開脚は180度までは達しません。 | ||
前後開脚は前方向には充分ですが、後ろ方向はほとんど動きません。 膝は二重軸で90度以上曲がります。 膝裏のモールドなど、見栄えを意識し、また膝アーマーの動きを制限し、曲げてもデザインを損ねない仕様となっているようです。 | ||
足首は3重軸式プラス爪先の可動軸で全方向に広い可動域を実現。 アンクルガードは環状でカバーしているだけなので可動にはあまり干渉しません。 ダイキャストは使用されていませんが、保持力も適切で安定性も悪くありません。 |
ギャラリー |
■ パーツ一覧 | |
オプションハンド(右×5、左×4 デフォ拳含む)/ ブレイラウザー / ブレイラウザー用交換パーツ / ホルスター / キック用エフェクト一式 / 台座 / ラウズカード(8枚) ※シールを貼る前の状態です。 |
【コメント】 まず、造形ですが、秀逸な出来栄えです。 若干小顔気味で複眼も小さく寄っている印象ですが、取りあえず許容範囲内。 マスクのクリアパーツの使い方から、スーツの皺、靴底まで至る所にあしらわれた極小のスペード紋様など 質感充分、丹念に作りこまれています。 ベースになったであろう龍騎系と比べて、ほどよくマッシブ化されたように見えますが、先述のスーツの皺など と併せ、無機的から有機的というか、より人間がスーツを着たようなプロポーションに近づいた感じです。 ブレイラウザーなど付属品も充実。 差し替えではありますが、カードホルダーの展開状態が再現できるのはたいへん有難いです。 超不器用なのでシールは不得意ですが、気合を入れて臨めました。(笑い) 塗装も造形も非常に精度の高い仕上がりで文句のつけどころがありません。 覚醒機のホルスターも、このようなパーツは得てして陳腐になりがちですが、ほとんど違和感なく、 軟質樹脂のストラップを効果的に用いているため、アクションの邪魔にもなりません。 可動も高いレベルでまとめられており、可動範囲、曲げ伸ばしした時の自然さなど絶妙のチューニング、新機構を採用した肩アーマー、腹の関節も抜群のアイデアに思います。 ただ、股関節については足をそのまま後ろに引く動きが苦手なので、できれば引き出し式のような仕組みを 盛り込んだ方がよかったような気がします。 また、好みの問題ですが、膝アーマーについて、フルに曲げた時、上(腿側)について動かない印象なので もう少し下(脛側)に回り込むように調節した方がよかったのではないでしょうか。 あと、エフェクトパーツですが、出来そのものも良くもったいないので、細い電光をブレイラウザーに 取り付けられるようにしてライトニングスラッシュの帯電状態などに転用できればベストでした。 キングフォームのWEB販売が既に始まっていますが、ジャックフォームやギャレン、カリスのフィギュアーツ化も楽しみ。 以上、S.H. フィギュアーツ 仮面ライダーブレイドのレビュー終了! |