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ミクロアクションシリーズ
ウイングマン(レッドバージョン)with ウイナア レビュー

2008年3月発売
■発売元:タカラトミー
■価格:5,985円(税込)
■フィギュアサイズ:全高約10センチ(ウイングマン) /約18センチ(ウイナルド)


「ウイナア!」と呼べばどこでも現れる!

三次元も異次元も移動可能なウイングマンの万能サポートメカ、ウイナアがミクロアクションでついに立体化!!
ロボット形態の「ウイナルド」も差し替え変形で再現可能!!
セットのウイングマンは、鮮烈な真紅がまぶしいレッドバージョン仕様となっています。






ウイングマン(レッドバージョン)

■ FRONT & REAR

10分間の変身タイムリミットが残り3分になった時、飾りの色が赤に変わった姿。
この姿になると必殺技、デルタ・エンドを使えるようになります。
設定どおり単純に色が変わっただけで造形や装備などの変化はナシ。






ウイナア(ビークルモード)





アニメには大型カウルをまとったオートレーサー風の「ウイナアII世」というのが出ていましたが、こちらはコミック準拠のオリジナル・ウイナア!
なだらかな曲線と力強い直線が交錯する絶妙のデザインは、バイクというよりはジェットスキーの発展型のようで今見ても未来的!

■ SIDE


■ FRONT & REAR








ただ、コミックのカットと見比べてみると、フロントカウルなど少々縦に厚い印象。
また、フィギュアと比べてサイズ的に大き過ぎはしないか。

確かに見栄えはしますが、もう少しフラットな造形で、一回り小さい方が軽快で原作により近くなるような気がしますが・・。






ウイナア ウイナルド・シルエット(変形)

「異次元だったらそれでオッケイ」という無理めな変形は“有型ブロック”方式で対応。

“有型ブロック”とは、異なった形のパーツを組み替えたり付け替えたりして様々な形態を再現するというコンセプトとのことです。




上のパーツ群を追加して、ウイナルドに変形!!



上の実画像部分が共用パーツ、ブルーの部分が追加パーツ。

一部差し替えというよりは、一部共用といった感じ。
確かにミクロマンらしいと言われればそんな気もしますが、ここまでやるなら2つ(ry。




ちなみにウイナアルドに変形させた後の余剰パーツ。
フロントモジュールはほとんどそのまま残ります。




セグウェーイ





ウイナルド(ロボットモード)

■ FRONT & REAR


パーツの組み換えで巨大なウイナルドが出現!!
ほぼイメージ通りですが、やや横に膨らんでいる印象。

■ BUST UP

やはり●ジン様の祖先なのか、と再認識。
完全差し替えだけあって、造形はしっかりしていると思います。



ウイングマン(レッドver.)との2ショット。
かなり大き過ぎでしょうか。


【可動について】
可動は取り付けジョイントによる軸可動がメインになっていますが、適所にボールジョイントが配置されており、それなりに動きます。
ただ、劇中で見せたようなダイナミックなアクションはちょっと難しいですね。



首はボールジョイントですが、チンガード?が胸部装甲に干渉するため、可動範囲は狭くなっています。



ウイングパーツは二軸で可動



肩は軸回転で上には90度付近まで。
肘はリボルバージョイントに似た球体関節が仕込まれており90度弱曲がります。



股関節は約180度開脚可能



膝は単軸で内側には約30度程度。(なぜか逆側にはもっと曲がりますが)
足首はボールジョイント+つま先軸可動で安定感十分



【POSE】










【評】
造形、塗装精度などトータル的には今までのものより幾分クオリティが上がっている印象で、キーポイントにメッキパーツを用いるなどミクロマンらしさを残したところにも好感が持てます。

また、スパイラルカットやクロムレイバー、ドリムカセットなどの小物も着脱して使用できるなど、できるだけ設定に沿って作られていることも評価すべきでしょう。

一方、それらの武器類と持ち手の形状がしっかり合わずホールドできない。
また、特定部位の関節が緩く抜けやすいなど、旧来の課題には依然として改善の余地があるのではないでしょうか。

ウイナアはスケールに違和感がありますが、造形は良く出来ています。そして、有形ブロックシステムとはいえ両形態を完全再現していることは賞賛すべきに思います。しかし、ビークル形態でシートに乗せる以外には、フィギュアとのさしたる連動性は提案されていません。

たとえば原作には、ウイナルド(ドロイド形態)でウイングマンを背に乗せて空中での大立ち回りを演じるなどの印象的な見せ場があります。 その際、腕のビームサイザー発生装置を取り外して手に握り、急場の必殺技をこしらえるのですが、商品化自体が奇跡に近いアイテムだからこそ、こうしたシーンの再現など、細かい演出にもこだわっていただきたかったように思います。

さらに、昨今はよく見受けられる、空中戦が再現できるようなディスプレイ用スタンドがあればよりプレイバリューも広がったのではないでしょうか。

ただ、一番のポイントはあおいさんの顔。(笑)
似ている似ていないというのは置いといて、特に不細工なわけではないのですが、なにより無表情に見えます。
これもミクロマンらしいといえばそうなのですが、特に「figma」など新参入の表情豊かなシリーズを見るにつけ羨ましく思います。

さて、どうしても避けられない話題として「黄色はどうするのか」ということなのですが、ここまでやっただから、ぜひ発売にこぎつけて欲しい!

希望としては赤青黄どれにでも装着できるガーダーが付けば嬉しいのですが、それはデザイン的にも構造的にも無理かなあ。
相方はもちろんマッスル素体使用のキータクラーってことで!!






【ウイングマン ブルーバージョン編 レビュー】

【あおいさん編 レビュー】