TOP > 海洋堂リボルテック レビュー






リボルテック エヴァ 2号機
エヴァンゲリオン [新劇場版:破] エディション レビュー


2009年 9月購入
■発売元:海洋堂
■価格:2,400円 (本体のみ税込)
■サイズ:全高約14センチ


“弐号機”から“2号機”へ

表記だけでなく、外観から装備まで一新されると、公開前から話題となっていた劇場版:破エディションの2号機がリボルテック化されました!!

ウイング付きの飛行ユニットや大型ボウガンなど、スパロボ好きを唸らせるオプションに加え、初号機付属のウェポンベイを用いればプログナイフの展開状態も再現できるという、ギミック満載の、まさに遊べるアイテムとなっています。





■ FRONTE & REAR


■ BUST UP



エヴァ2号機は、頭部と胸部はオリジナルパーツですが、その他大半のコンポーネンツを破エディションの初号機と共有しています。
よってプロポーションは同様に、しなやかな細身のアスリートボディ。

あまりカッコよくないとの意見もあったツノ飾りも、頭部と一体成型でちょこんと納まっています。

カラーリングはリボルテック・エヴァシリーズ伝統の“テカテカ”光沢仕様。
メインの赤はメタリック色とのことですが、限りなくソリッドカラーに近く見えます。
また、ボディと腕に追加された白は、少し塗りムラが気になります。

個体差かもしれませんが、ほとんど破綻の見られなかった初号機と比べ、若干、フィニッシュワークに雑さを感じます。



■ 空中挺進用S型装備


2号機の鮮烈な登場シーンを飾った空中挺進用S型装備に換装できます。
肩部ウェポンベイと上腕パーツをまるごと差し替えます。
ノズルは固定。



■ パレットライフル


初号機とまったく同じ仕様です。



■ スマッシュホーク


TV版・第拾六話に登場した長い柄付きの戦斧。
刃部分にシルバーが吹いてあります。



■ プログレッシブナイフ


カッターナイフからダガー状にデザイン変更されたプログナイフが2本。
別売りの[新劇場版:破]エディションの初号機に同梱されています。




初号機同梱のウェポンベイに差し替えて、展開状態を再現できます。



■ ニードルガン


セブンイレブンネットで09年10月に限定販売された破バージョン・零号機に付属。
ウェポンベイごと交換して劇中シーンを再現できます。



■ プログレッシブナイフ


同じく、零号機に同梱されたカッターナイフ式のプログナイフ。
やはり2号機はこっちの方がしっくりきますね。



■ ボウガン


飛行ユニットと共に、劇中で印象的な活躍を見せた携行武器。
カッチリとしたディテールでよい出来ですが、ギミック等はなし。






可動等については初号機とほぼ同じです。
よろしければ リボルテック エヴァ 初号機 [新劇場版:破] エディション レビュー をご覧ください。




POSE
















※プログナイフは初号機より流用


※ニードルガンは零号機(改)より流用






■ パーツ一覧


オプションハンド(内訳は初号機参照)/ボウガン/スマッシュホーク/パレットライフル/空中挺進用S型装備(飛行ユニット&ウイング付き腕パーツ)/アンビリカルケーブル/

以下のパーツも同梱されていますが、同一内容なので、画像は割愛させていただきます。
よろしければ リボルテック エヴァ 初号機 [新劇場版:破] エディション レビューをご覧ください。

ディスプレイスタンド(延長パーツあり)/リボコンテナ/リボチップ(10ポイント)




■ 評

初号機とまとめての評となります。

リボルテックのエヴァは、すでにお腹一杯という向きも多く、スタイルが斬新な仮設5号機は取り上げても、初号機&2号機は敬遠されたレビューサイト様も多かったように思います。
初回版を買い損ねたこともありましたが、実は、自分もその口でした。

しかし、実物を手に手にとってみると、その別モノぶりに驚かされました。

まず、第一にスタイリングの変化です。

詳しくは初号機のレビューにも書きましたが、著しくスリムになり、人間に例えるならマッチョなレスラー体形だったものを、まるで水泳選手のようなアスリート体形に仕立て上げた様が、ご理解いただけると思います。

次に可動の解釈。

特に腰の構造についてですが、序Ver.では、「のけぞり方向」に動くよう設定していたのに対し、この破Ver.では「かがみ方向」への動作に特化しています。

本来なら両方とも大きく動くようにしとけよということなのでしょうが、序ではポジトロンライフルを構える姿がキまるよう、破では「ケモノ」的な躍動感が映えるよう、意図的に性格付けがされたように思われます。

エヴァンゲリオンの造形は、イメージに負うところが大きく、例えばモビルスーツのように数値や比率で理解するといった類でもないので、このようなチャレンジがしやすいのでしょうが、どちらが良いということではなく、極端な性格の違いを製品に明確に反映したことに価値があると思います。

塗装については、初号機はメタリックパープルと蛍光グリーンのコントラストが鮮やかで、従来のテカテカ光沢路線から抜け出し、一格上の品質を得たように思われます。
その点、2号機はまだ従来品質と変わりないようですが、初号機の作風が評価されれば、今後に期待できるのではないでしょうか。

新技法のリストジョイントについては、取り付けがユルユルではありますが、つま先に関しては機能していると思います。
ただ、肩部ウェポンベイの接続は、腕の振り上げ角によって干渉する場合が多く、不自然に隙間が開いてしまいます。 飛行ユニットへの換装は確かに便利ですが、ここは従来どおりの接続方法で良かったのではないでしょうか。

また、手首の接続方法など、細かい点で注文はまだまだあるものの、この2体はリボルテックの進化と可能性を示した意欲作であることは間違いないと思われます。



>>リボルテック エヴァ 初号機 [新劇場版:破] エディション レビュー







最終更新 09/14/09