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リボルテック エヴァ 初号機
エヴァンゲリオン [新劇場版:破] エディション レビュー


2009年 9月購入
■発売元:海洋堂
■価格:2,400円 (本体のみ税込)
■サイズ:全高約14センチ


リボルテックだけでも何体目か、把握しきれなくなりつつあるエヴァシリーズ!

今回のアイテムは、『エヴァンゲリオン新劇場版:破』の公開に合わせて、プロポーションからパーツ構成まで、全てをゼロから完全新作し、さらに新規の可動ギミックまで投入した意欲作!!

正直、「エヴァはもういいよ」という貴兄も多いかと思われますが、ちょっと立ち止まって見てみてはいかがでしょうか。





■ FRONTE & REAR




■ BUST UP



新劇場版:破Ver.のエヴァシリーズは、今風にたとえれば「細マッチョ」ともいうべき、贅肉を削ぎ落としたアスリート体形に造形されています。

各部のラインもまさに筋肉の躍動感を意識した、流れるようにしなやかなシルエット。

レスラー的に力強くマッシブに作られていた最初期のテレビVer.(No.004)、新劇場版:序Ver.(No.032)と比較して、極端に肩幅も狭くなり、プロポーションは大きく変貌しています。

配色も、大幅に解釈をチェンジ。

本体色の紫は、従来のソリッドパープルから、より赤味がかったメタリック色に変更され、しなやかなボディをより引き締めています。

アクセントの緑は、劇中での発光シーンを意識してか、もともと草色に近かったものを発色の良い蛍光グリーンに変えて、存在感をより際立たせています。



■ 比較




左からTV版(No.004)、序Ver.(No.032)、そして破Ver.(No.067)
同じ初号機でも一体一体、全く異なったコンセプトの下に作られているようです。




動きはしませんが、胸装甲は別体で、リボルバージョイントに通して接続されています。
序Ver.から同様の構造になっていますが、この破Ver.ではボディとの間にわずかな隙間が開いており、より立体的で抑揚のある造形となっています。





肩と腕のマーキングが省略されているかわりに、モールドラインが追加。




体幹は可動を考慮してのことか、より複雑な造形。
モールドラインも追加されています。




股間は包丁のように鋭くなりました。
これはいろんな意味で怖い!





オプションハンドは、どう使えばよいか、分からないものもありますが、豊富です。
表情のある平手が3種、拳骨と握り手が2種(うち銃用の1種は右のみ)。
あと手刀の右手と目つぶし用の左手が1種ずつ。



■ パレットライフル


けっこう薄っぺらいですが、モールドはシャープ。




左から順にTV、序(零号機付属)、破Ver.
【訂正】左から序(零号機付属)、TV、破Ver.
序と破は、造形は変わりませんが、塗装が変わっています。


■ プログレッシブナイフ


序Ver.ではウェポンベイからの展開状態が再現できましたが、この破Ver.ではオミットされています。




同じく順にTV、序、破Ver.
序とは、塗装のみが微妙に変わっています。




ということで、序のエフェクトパーツを流用できます。



■ マゴロクEソード&カウンターソード


ゲームのみのオリジナル設定の武器。
大小の太刀で、カウンターソードは銃も搭載しているとのこと。




同じく順にTV(カウンターソードなし)、序、破Ver.
TV版から比べると造形的に、厚みが出てかなり立派になりました。
序とは、塗装のみが変更されています。


■ アンビリカルケーブル


定番のアンビリカルケーブルも、もちろん付属。
序版からリボルバージョイント径に統一されているので、TV版のものは使用できません。



■ ディスプレイベース


通常のディスプレイベースに延長パーツが追加。
跳躍や疾走など派手なアクションポーズで飾れます!




ACTION


従来のリボルバージョイントとモノシャフトドライブに加え、新発想のリストジョイントが肩部ウェポンベイとつま先に採用されました。

リストジョイントは直径約2ミリ、長さ約5ミリの細い円筒状のピンを、基部でヒンジ接続することにより、リボルバージョイント等では表現し切れなかった微細な動きを可能にしたものです。






また、従来は頭部ごと差し替え式だった暴走モード時の表情を、顎に開閉ギミックを仕込むことにより手間をかけずに再現できるようになっています。




さらに、序ヴァージョンではあのシーンを再現するためか「のけぞり方向」への可動を意識して作られていた腹部の分割構造を、大胆な切れ込みをいれるなど「かがみ方向」に特化して改変。

「ヒト」というよりも「ケモノ」に迫る躍動感に満ちた表現、より「エヴァ」らしいポージングを実現しています。

一点、疑問があるとすれば、手首の構造なのですが、従来の6ミリジョイントの代わりに小さなモノシャフトドライブ(?)が採用されています。

これはケレン味あふれるポージングには一定の有効性を認めるのですが、引き換えに自由度が損なわれ、微調整が難しくなります。

武器の種類が豊富なことに加え、指先まで様々な表現が為されるエヴァシリーズに関しては、このオプションはどうでしょうか。

尚、リボルバージョイントとモノシャフトドライブの位置は以下の通り。

















POSE










※デザートイーグルはTV版(No.004)より流用。ほとんど違和感ありません。




















お約束




■ パーツ一覧


オプションハンド(内訳は上記)/マゴロク・E・ソード/カウンターソード/パレットライフル/プログナイフ(初号機用×1)/アンビリカルケーブル/プログナイフ(2号機用×2)/プログナイフ展開用ウェポンベイ(2号機用×2)




ディスプレイスタンド(延長パーツあり)/リボコンテナ/リボチップ(10ポイント)



>>リボルテック エヴァ 2号機 [新劇場版:破] エディション レビュー







最終更新 09/10/09