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VF100's VF-25F メサイアバルキリー オズマ・リー機 レビュー

2009年 4月購入
■発売元:バンダイ
■価格:5,040円 (本体のみ税込)
■サイズ:全高約16センチ(バトロイド時)


1/100統一スケールで歴代マクロスメカを立体化する VF100's(ブイエフハンドレッズ) 。

第一弾のVF-25F(アルト機)は、差し替え変形の採用によりそれぞれ高められた3形態のプロポーション、作り込まれたディテールとカラーリングで一定の評価を得ましたが、変形のわずらわしさや各関節の保持力の弱さ等、課題も残しました。

最近、ピンポイントながらバジュラ並みのスピードでフィードバックが成されるようになったと評判のコレクターズ事業部様の製品ですが、第二弾となるこのVF-25S(オズマ機)はどのように仕上がっているのでしょうか。









今回の改修ポイントはこちら。

手前がオズマ機、向うがアルト機ですが、股関節ブロックとガウォーク用延長パーツの接続軸がボールジョイントに変わっています。
魂WEB の特集ページによると、着脱優先から可動&保持力優先に改良されたとのことです。

実感としては、確かに抜けにくく、遊びやすくなりましたが、逆にキツくハマり込んでしまう箇所もあり、贅沢を言えばこの丁度中間くらいの強度が適当でしょうか。

尚、右写真の白いのはボールジョイントの受け穴を安定させるための専用パーツです。
このサイズでは穴寸法を安定させるのが非常に困難とのことで、未使用時はこのパーツを付けておくことで品質を保つとのことです。





ファイター






濃淡グレーのコントラストが映えるスカルリーダー!
ABS素材により、カッチリ仕上がったシルエットはアルト機同様カッコいいです。

配色は基本的に成型色が極力活かされ、スミ入れもシールドの一部にあるのみです。
ストライプの処理も、可変アイテムとは思えないほどキッチリ連続しています。
この仕上がりはマジすごいと思う。




牛骨(?)がモチーフのパーソナルマークも
タンポ印刷により鮮明に描かれています。









■ ランディングギア & ガンポッド


差し替えでランディングギア展開状態を再現。
また、ジョイントパーツを使用してガンポッドをマウントできます。



■ キャノピー


キャノピーは透明素材でアルト機よりちょっと濃い目の仕上がり。
開閉はできません。




ガウォーク


■ FRONTE & REAR



見た目には変更ありませんが、脚部の延長パーツがボールジョイント式になったため 保持力が若干増しています。

ただ、足首は相変わらずなので、メインノズル(足)を開いてバランスを取るのはかなり苦労すると思われます。

画像は割愛しましたが、腕を収納した状態も再現できます。





バトロイド


■ FRONTE & REAR




■ BUST UP


頭部の意匠とカラーリングが変わっています。
配色の影響でしょうか、アルト機よりさらにスリムさが強調されており、こちらもカッコいいです。

メインカメラは分かりにくいですが、グリーンのクリア素材で作られています。
はっきり撮影できずスミマセン。



装備、可動等は、よろしければ アルト機のレビュー をご参照ください。







POSE


























【評】

アルト機同様、造形は3形態ともかなり優秀に思います。

改めて思いましたが、ディテールとカラーリングは今まで製品化されたバルキリーの中でもかなり上の部類ではないでしょうか。

変形のわずらわしさも徐々に慣れてきました。(笑)


ただ、完成品可変モデルとしてはまだまだ課題も多いと思われます。

今回特に気になったのはファイター時にメインエンジンが固定できず、下に落ちがちなところ。

公式サイトで設定画を見ても、ファイター形態はこの部分はうねるようにディフォルメされて描かれており、何らかの方法でロックポイントを設けた方がそれらしくなるように思います。

もう一つはバトロイド時の股関節の可動域です。
インテーク部が干渉して、前後に大きく振り出す動作が難しくなっていますが、イマイチポーズが極まりにくいです。
専用部品に差し替えるのだから、思い切ってボールジョイントを引き出し式にしてはどうでしょうか。

もちろん、全般的に弱い可動部の保持力は、足首関節を中心になお改良が必要に思います。

この後も続々とラインナップが続くようですが、進化するコレクションとして、とにかく期待しております。








最終更新 05/09/09