狙い打つまでもねえ！



貴様はガンダムではない！





MS IN ACTION!! ガンダムスローネツヴァイ レビュー
2008年5月発売
■発売元：バンダイコレクターズ事業部
■価格：2,625円(税込・購入価格)
■フィギュアサイズ：全高約11センチ（頭頂高）


ソレスタルビーイングのセカンドチームが有する三機のガンダムの2号機・ガンダムスローネツヴァイ。

真紅のボディに巨大剣、そして所謂ファンネル兵器と、極めて魅力的な素材なのですが・・・。





■ FRONT & REAR





【スタイリングについて】

スローネシリーズは、軽量化のためGNドライヴ本体をメインフレームの一部として使っており、従来のガンダムとは異質なシルエットを持つとのことですが、そのことを踏まえても、バランスが悪すぎます。

まずは両腰のバインダーアーマーの巨大さが目立ちます。
ハッキリ言って、厚みがあり過ぎです。
GNファングの着脱ギミックを再現するのならまだしも、固定にするのならもう少し適当な厚みにするべきではなかったでしょうか。

このバインダーとバランスをとるためか、両肩の露出フレームがかなり長くなっており、貧弱な印象を受けます。（それでも腕がまっすぐ垂らせませんが）

加えて顔と足が極端に大きく造形されているので、ガンダムというか人型としては極めて不自然なプロポーションに見えてしまいます。

配色は発色の良い成型色のオレンジレッドが活かされており、スミ入れ、ウェザリングなどはありません。
ハミダシや塗りムラなどもあまり目立たず、一般的なレベル。
一時期（種デスあたり）から比べると、まあまあマシになったかなあという印象です。




■ BUST UP

顔はデカくてエラが張ってて不細工。
ツノも大きくてダルい。
顔がカッコよければまだ救われていた感もあり、非常に残念です。

胸の装甲は、逆にもう少し幅広ならよかったかもしれません。
太陽炉はマイカ調のパープルで塗られていますが、あまり目立たないですね。



■ 比較


MIAエクシアと。
・・・。



■ GNバスターソード




設定どおり、刀身が中央から前後に展開。
グリップもせり出し、鍔を挟んでの両手持ちが可能になります。
右肩にマウントされますが、刃が逆になりますが左肩にも付けられます。




■ GNハンドガン




グリップなしで下腕に直接装着するビームガン。
通常左腕に装備していますが、右腕にも取り付け可能です。
カバーを展開し、エネルギーチューブを取り付け、スローネアインへのエネルギー供給モードを再現することができます。



■ GNファング


固定で取り外せませんが、分割して成型されています。
ここまで作るのなら、一機ぐらいはずせてもよいのにと思ってしまいます。



■ GNビームサーベル


グリップは両肩にマウント可。
ビーム刃はトレミー組のそれより濃い色になっています。



【可動について】

重関節化、ボールジョイントの多用などで構造的には良く動きます。
ただ足首の左右スイング幅が小さいため接地性はイマイチ。
両腰のバインダーが大きすぎるため、ポージングの幅を狭くしています。




首は付け根の前後軸、頭部側のボールジョイントで割りとよく振れます。




肩はフレームが露出しているだけあって、かなり広範囲に動きます。



腕は肩アーマーごと振り上げ、地面と水平まで開くことができます。
肘はほぼ180度、上腕付け根には回転軸あり。



腰部は太陽炉とそれを支えるフレームがボールジョイント接続。
フレームと腰が回転軸接続で3分割でフレキシブルにスイング。
ただ、左右に思い切り捻って正対に戻すと、フレームだけが横を向いたままで、ちょっと厄介です。



開脚はバインダーを付けたままでは、約90度に止まります。
腰アーマーMIA伝統の固定式で、足を前に思い切り振り上げると、クセが付いて元に戻りません。
膝はニ重関節で約160度曲がります。
足首は軸回転しますが左右にはほとんど振れません。
つま先のアーマーはボールジョイントで可動し、跳ね上げられます。





【POSE】
















【パーツ一覧】


GNバスターソード／GNビームサーベル／GNハンドガン／エネルギーチューブ／オプションハンド（×3組）



【評】
まあ、いわゆる踏み絵ですね。

コレクターに対する。

店頭で同額のIAOグロースターと並べてあったら、たいていはそちらを買っていくのではないでしょうか。

恐らくそんなつもりはないのでしょうが、モビルスーツをどれだけカッコ悪く作れるかを試したようなアイテムになっていると感じます。

素人目線の改善点を挙げるとすれば

１）腰部バインダーを薄めに作り直し、取り付けジョイントを伸縮式にして可動性能を保つ
２）胸アーマーの左右幅を伸張し、肩アーマーを若干大きめにする
３）頭部をスマートにカッコよく作り直す

実際、手に取って見た感触は、思っていたよりは酷くないので、2ndでもEでも構わないので、何らかのフォローをいただきたいところです。





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