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MIA MSJ-06II-A ティエレン地上型 レビュー
2008年6月発売
■発売元:バンダイホビー事業部
■価格:1,890円(税込・購入価格)
■フィギュアサイズ:全高約10.5センチ


頑健なボディに無骨な装備。

モビルスーツ・ティエレンは西暦2307年、三つの陣営に分かれた超大国群の一つ、中国、ロシア、インドを中心とした「人類革新連盟」の主力量産機です。

ガンダムではMIAを主体に取り上げる当サイトとしては、実に久方ぶりのガンダム以外の機体のレビューになりました。






■ FRONT & REAR





【スタイリングについて】

ダブルオーに登場する各モビルスーツには、デザイン面で、従来とは一線を画す意欲的な取り組みが感じられるのですが、特に胸部の分割構造にそれが顕著に現れていると思います。

ティエレンも円盤型のベースにスイング移動する左右のブロックが組み合わさっている構造なのですが、このMIAではそれが一体化されています。

このため、可動域がフルに活かせないだけでなく、シルエット的にも今ひとつリアリティが感じられません。

腰をはじめとして、その他の部位は概ね良好なので、なんとももったいない気がします。

配色はほとんど成型色のまま。
外装の渋いオリーブグリーンとフレームのグレーが活かされています。
塗装部が極端に狭いので、仕上がり品質はあまり大差がないと思われます。
やはり店頭で選びましたが(いまだに通販で買えないのはMIAだけ/泣)モノアイも含め、特に大きな破綻があるものはないように思われました。


■ BUST UP

前述の通り、胸ブロックは一体成型。
細部のモールドはそこそこがんばっているだけに、ちょっと残念。
アンテナはPVC製なので破損を気にせず安心して動かせます。
モノアイの蛍光ピンクは発色もよく、ちょっと浮いているように見えてしまうほど。




■比較


MIAエクシアと。
頭頂高は若干ティエレンの方が若干低いようなので、大きさ的にはこんなものなのでしょう。



■ 200mm×25口径長滑腔砲


ティエレンの主兵装。
左右の腕にマウント可。
基部がボールジョイントで回転します。



■ カーボンブレード




ティエレンの近接格闘戦用装備。
腰裏にマウント可。
なぜか刃部分の色が微妙に違う2種類が付いています。



■ シールド


劇中でこんな風に使用されていたかは定かではありませんが、膝のシールドはボールジョイントで肩にも接続することができます。 脇にカーボンブレード等の装着はできません。



【可動について】

可動域のそれほど広くない単関節構造が多用されていますが、それなりの水準はクリアしています。
保持力も重めでなかなか好印象。




肩はアレイ型のボールジョイントで可動。
ストロークの都合もあり自由にグリグリ動くとまではいきません。
肘は二重関節で約160度曲がります。
上腕付け根に回転軸あり。




腰は上側の軸で前後に大きくスイング。
また下側がターレットのようにボールジョイント接続されフレキシブルに可動。



股関節は意外に硬く、開脚は90度弱。
脚の付け根に回転軸はありません
膝は単軸で約90度曲がります。



足首もアレイ型のボールジョイント接続。
こちらは構造上障害が少ないのでかなり自由に動き、接地性も良好です。




【POSE】
















【パーツ一覧】


200mm×25口径長滑腔砲/カーボンブレード(×2)/オプションハンド(×2組)/膝用シールド



【評】
あまり複雑な構造は使われておらず、各部の可動域も決して広いとはいません。
スタイリングの項目でも書いたように、胸部ブロックの構造は確かに残念ですが、低価格かつ安心してガシガシ動かせる一昔前のMIA的なテイストは、個人的には歓迎したいですね。

問題は見せ場である滑腔砲を脚部のシールドに固定して撃つ姿勢が今ひとつ窮屈なこと。
また、モノアイが固定なので見得を切ったポージングが決まりにくいことなどが挙げられます。

あとは付属品ですかね。
ハイコンプロみたいに長射程型に換装できるのは確かに魅力的です。

先日公開されたGNフラッグに見られるように、今後の00のラインナップは複合素材でスタイリッシュなIAOの方へ向かっていくようですが、ティエレンも宇宙型や高機動型を出すのであれば、スケールだけは統一しといて欲しいものです。