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バンプレスト DX可変モビルアーマー
PMX-000 メッサーラ レビュー

2003年流通
■発売元:バンプレスト
■価格:700円(税込・購入価格)
■フィギュアサイズ:全高約11センチ(頭頂高)



メッサーラはゼータガンダムのアンチヒーロー、木星帰りのパプテマス・シロッコが設計した試作可変モビルスーツ。

その重厚なフォルムとモビルスーツらしからぬ威容からアイテム化を望む声が絶えないものの、その大きさ故か(他に思惑があるのか)、いまだに際立った製品に恵まれない機体です。

今回は03年にクレーンゲームの景品として流通していた「DX可変モビルアーマー」なるシリーズのメッサーラをご紹介します。


余談ですが、ゼータガンダムから登場した可変機群を、一般的には「可変モビルスーツ(TMS:TRANSFORMABLE MOBILE SUIT)」と称するようですが、木星圏での作業マシンの発展型という背景を持つメッサーラには、この「可変モビルアーマー」という呼称の方が合っているのかもしれません。





MS形態

■ FRONT & REAR




■ BUST UP


【スタイリングについて】

MS形態のプロポーションは設定画に忠実な印象。
伸びやかな手脚は若干ボリューム感に欠けるものの、巧みに造形されていると思います。
背部の大型スラスターもABS製でカッチリ、内部までキッチリ造形してあります。
ボディとの大きさバランスも適当ではないでしょうか。

配色は一部の紺色パーツを除いて、ボディの青紫までほとんど吹いてあるみたいです。
プライズにしては手が込んでおり好印象。(昔からいい仕事をしてたんですねえ)
私のは顔にゴミの付着があってアレなんですが、そのほかはムラやハミダシもほとんど気にならないレベル。
個人的にはボディカラーにもう少し赤みがあったほうが良かったですかね。


■ 比較


ハイコンプロ、Mk-IIと
ホントはゼータがいいんでしょうが、持ってないもんで代役です。
頭丁高30メートルとするとかなり小さいんですが、まあ、並べるんならハイコンプロですかね。



【可動について】

肩は変形機構の恩恵、股関節はボールジョイントで比較的良く動きますが、肘膝はグラグラ揺れる程度。
まあ、変形機構メインのアイテムですから仕方のないところでしょうか。




腕はフレームを引き出して振り上げ、地面と水平まで開くことができます。
肘はボールジョイントですが、ほとんど曲がりません。



股関節は大き目のボールジョイントでグリグリ動きます。
開脚は約70度ほど。



【変形について】
一度、スラスターを外しジョイントを交換する必要があります。
あとは機首を引き起こし、手脚を調整するだけのシンプルな構造なので、割りと簡単ではないかと思います。
MA時の脚の位置にロックなどの目安があれば尚、良かったのではないでしょうか。



上がMS用、下がMA用のジョイントで、一度本体からスラスターを取り外して差し替えます。





MA形態







機首のディテールが今ひとつシャープでないのと、底部スタビライザーの位置が微妙ですが、おおむね良好に思います。 なかなかカッコいい!



【POSE】














【評】
スラスターのジョイントは、その気になれば交換式じゃなくてもイケそうに思うのですが、強度の問題でしょうか?

いずれにしろ、良い仕上がりです。

ガンプラ化、MIA化(もしかしたら永久にない?)を待てない人にはお勧めできるアイテムに思いますので、何かの機会で見かけた時にはぜひ購入されてみてはいかがでしょうか。

腕部のクローとか、肩のミサイルポッドとか見せ所もある機体なので、この先ギミックにも凝ったアイテムが出るのを期待しているのですが・・。