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IAO Z-01 ランスロット レビュー
2008年4月発売
■発売元:バンダイ コレクターズ事業部
■価格:2,625円(税込)
■サイズ:全高約12センチ


アニメ第二期・R2も好調な「コードギアス・反逆のルルーシュ」より、主役メカのランスロットがIAO(IN ACTION OFFSHOOT!!)の新作となって登場です!

昨年(07年)、IN ACTIONザブングルやダンバインなどのブラッシュアップアイテムを中心にMIAの派生シリーズとしてスタートしたこのIAOですが、コンセプトを明確にし、どうやらこのランスロットからが本格始動ということになりそうです。






■ FRONT


■ SIDE & REAR



【スタイリングについて】
「IN ACTION OFFSHOOT ナイトメアフレームシリーズ」のポイントは「ハイブリッドマテリアル」。

丈夫で柔軟性のあるPVC、硬質でメリハリの効いた造形が可能なABS、対磨耗性にすぐれたPOMと、主に3つの異なった素材を適所に用い、「シャープなメカニック感」と「しなやかな可動」、そして適度な「重量感」を実現しています。

このランスロットは頭部、上腕、下腕、大腿、足などにPVC、胸と肩、脛などの装甲と特徴的なコクピットブロックにABS、もちろん各関節部にはPOMを使用。
他者の追随を許さない洗練されたボディラインと、劇中で見せる圧倒的な運動性能を表現しています。
特に造形面では、主にPVCで構成された従来のMIAとは明らかに一線を画すエッジの効いた仕上がりが実感できるのではないでしょうか。

プロポーションはKMF特有の手長な体躯を忠実に再現。
コクピットブロックや脚部ランドスピナーもバランス的に適切な大きさではないでしょうか。また、ボリュームが強調された胸部など、それぞれのディテールもよくできており、これまでのランスロットの立体ものの中でもかなり優秀な造形に思います。

配色は、白部分はPVC、ABSともに成型色をそのまま露出させており、金の塗装精度も良好。ムラやはみ出しもあまり見受けられません。

今回は事前になんの情報も入れずにバクチ感覚で通販予約しましたが、クオリティ的にはこの後紹介予定のサザーランドも含めて、ほとんど問題のないレベルに思われます。



■ BUST UP


頭部の造形は、ちょっとカチカチしすぎちゃった感じもします。
頬から突き出たギラドラスな飾りは、設定では、もうちょっと根元が太く、先に行くに従って細くなっていくような形に見えますが・・・。
でも、ま、カッコいいから概ねOKか。


■ ファクトスフィア


外側に引き出して索敵状態を再現できます。


■ ランドスピナー




KMF特有の高速移動用装備。
基部のボールジョイントでフレキシブルに動かすことができます。
ホイールも回転します。



■ EQUIPMENT STYLE


コクピットブロックの左右のジョイントにMVSをマウントできます。
ヴァリスは腰部にマウントできません。


■ 比較


MIAの近作、ガンダムエクシアと。
一回り大きく12センチ級になっており、手応え十分。
しかし、ダブルオーでもこのくらいの品質でやってくれれば・・・。(泣)



【可動について】
これまでのMIAで培った技術の集大成(といったら大ゲサか)と思えるほどの充実仕様に思います。 さらに各関節の保持力が強めで、ポーズをしっかり固定できるようになっています。
下のように発進ポーズもキッチリこなします。







首はボールジョイントではなく画像のようなジョイントが仕込まれています。
もともとは広範囲に動く構造ですが、頭部の形状からかあまり上を向けません。
発進ポーズをもっと自然にするにはジョイントを少し引き出せるとよいですね。




肩はボールジョイント+長めの支柱で全方向にグリグリとスイング。
ショルダーアーマーの内側には金属シャフトを使用。




腕は肩内の単軸とボールジョイントを併せて地面と水平付近まで上げることができます。
肘は単軸で約100度強曲がります。




胴体は胸と腰の二分割、ボールジョイントで可動。




股関節は140度くらい開脚可。




腿の付け根には回転軸、膝は単軸と脹脛側のボールジョイントで約140度曲がります。




足首はアレイ型の大小ボールジョイントで可動。
意外によく動きますが、接地性はそれほど高くありません。



【装備について】
全てではありませんが、ランスロットの代表的な武装がオプションとして付属。
スラッシュハーケンは腕部の一機のみが射出状態を再現可能で、ハーケンブースター、メッサーモードには対応していません。磁気バリアもありませんが、以前に立体化実績のある装備なだけに何とか付けて欲しかったところです。

■ スラッシュハーケン


射出状態を差し替えで再現
本体の材質はABSで、ワイヤーは緩やかなカーブをつけることができます。


■ V.A.R.I.S(ヴァリス)




ノーマルモードとフルバーストモードを銃身の差し替えで再現
材質はPVCで、他のギミックはナシ。




■ MVS(メーザーバイブレーションソード)




抜き身と収納用のブレードが二振りずつ付属。
最後まで納まりませんが、鞘に差し込んで抜刀状態を再現できます。





【POSE】


















【パーツ一覧】


オプションハンド5組/ヴァリス(一式)/スラッシュハーケン射出状態/メーザーバイブレーションソード(一式×2)



【評】
久々に納得できるクオリティのMIA(シリーズ)に出逢えた気がします。
マテリアルのコンセプトも明確に貫かれており、アクションフィギュアとしての完成度も非常に高い。これからの展開が期待できます。
IAOコードギアスシリーズは全力で買い捲ることに決定ですね!!

しかし、なぜこの品質でダブルオーをやってくれなかったのでしょう!?

いろいろ事情があるかもしれませんが、あそこで多くのファンが離れていったのは事実に思います。
サイズは小さいままでよいので(っていうか大きくしないで/笑)、うまくフィードバックさせ、シリーズの充実を図って欲しいです。