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MIA GN-004 ガンダムナドレ レビュー

2008年 9月購入

■発売元:バンダイ
■価格:2,650円 (本体のみ税込)
■サイズ:全高約11センチ



アタシ、脱いだらスゴイんです。
ということで、オンエア時には様々な物議を醸したガンダムヴァーチェの中の人、ガンダムナドレのレビューです。

このナドレがMIAブランドの新規造形としては、一応、一区切りのアイテムとなるようですが・・。





1st.imp 【観る】


■ FRONTE & REAR


■ BUST UP


ヴァーチェの外装をパージして現れる機体という設定のためか、劇中では他のガンダムに比べて肩幅など狭く、やや華奢に描かれていたような感がありました。しかし、このアイテムではその辺の事情は考慮せず、プロポーション的にもごく普通のMSとして造形されているようです。

ハイコンプロのようにキャストオフギミックを完全再現しろとは申しませんが、設定に少しでも忠実にという姿勢が示された方が好感が持てたように思われます。

配色は成型色のくすんだ白が大半を占めており、わずかに存在する塗装部にもほとんど破綻は見受けられません。スミ入れもグラデーション塗装もなく、ともかくプレーンな印象です。

ただ、店舗にあるもののほとんどがそんな状態だったのですが、チューブに連なる右頬の白い部分に赤がかなり色移りしているようです。
小さな所ですが、わりと目が行く部分なので、ちょっと残念です。




頭髪のような赤いチューブ(外装へのGN粒子供給コードとのこと)は本体と同じPVC素材で造られ、左右頬、後頭部の3点差し替え式で「下に垂れた静態時」と「振り乱したような躍動時」が再現可能。



取り外すと何かのプロトタイプのようなイメージになります。
太陽炉はつや消し黒塗装、クラビカルアンテナは固定です。
背中のコーンは先が平たくつぶれていますが、こんな風になってたんですね。




■ EQUIPMENT STYLE

GNビームライフルとGNシールドを装備して最終決戦仕様を再現。
シールドに取っ手はなく、ジョイントで上腕に固定するタイプです。



■ GNビームライフル

ストックで上腕に固定できます。
フォアグリップはこの形で接着されており、倒すことも抜くこともできません。



■ GNキャノン

MIAヴァーチェのものとは違い、砲身の差し替えもGN粒子散布ギミックもありません。



■ GNビームサーベル

他のトレミー組ガンダムと同じパーツ。
ヴァーチェではグリップを膝の内側に格納できましたが、今回はオミット。




使用前、使用後ならばなんとなく解りますが、中に入っていたというリアリティにはイマイチ欠けますね。
それぞれのカッコよさを強調したという風に、前向きに解釈することにいたしましょう。







2nd.imp 【動かす】








件のヒゲチューブが干渉して首は若干見上げのままほとんど動かすことができません。

逆に、腰アーマーがないデザインの分、振り上げ角が取れるなど、下半身は割りと自由に動きます。

総じて他のダブルオーシリーズと同じで昨今のアクションフィギュアとしては平凡な可動性能。

肩の横方向への可動域は最後まで改善されなんだのがとにかく残念。
劇中では文字通り「髪を振り乱して」戦うようなイメージだったので、もう少しダイナミックに動かせるとよかったと思います。






POSE
















※GNバズーカはガンダムヴァーチェより流用


■ パーツ一覧

手首×7/GN粒子供給用コード×2セット/GNキャノン×2/GNビームライフル/GNビームサーベル(×1)/GNシールド



【評】

細かい部分で言えば、平手は左右欲しかった。(他のガンダムにも流用できるので)
また、後ろの流し毛が天地逆に付けられると表現の幅が広がってさらに面白かったのでは?

MIAには、もとより模型の精密さは求めていなかったので、一部のギミックが省略されたこと、ヴァーチェとのサイズ比などを除いては、こんなもんかなあって思っています。

結局、問題は価格ですかね。

この内容なら、いくらパッケージを立派にしようとも2,000円くらいが適当でしょう。
材料や人件費の高騰は理解できるとして、もーちょっとなんとかならなかったでしょうかね。


ということで、MIAも一区切りのようですが、セカンドバージョンやAMIAの件もありますし、完全にロボ魂へ移行という風にはいかないような気もします。

また、ガンダムの歴史はザクを筆頭とした量産敵機の歴史でもあります。

MIAティエレンが示したように、量産機の廉価版を複数買いしたいというニーズもまだ残っているはずです。

今後エース機はロボ魂、量産機はMIAなんていう流れができたらいいなと期待しています。

幸い(?)、ダブルオーは量産機の種類とバリエーションには恵まれてますしね。