群雄【動】マクロスプラス YF-21バトロイド レビュー
2008年6月発売
■発売元:株式会社やまと
■価格:3,150円(税込価格)
■フィギュアサイズ:全高約15センチ(アンテナ含む)


メカ物はこれまで「変形合体」をメインに展開してきたやまとが切り開く、新たなアクションモデルのカテゴリー“群雄【動】”シリーズ!

文字通り群雄ひしめく「てのひらサイズ」アイテムの中で、やまとが提案する低価格ロボットアクションフィギュアの新しい楽しみとはいったいどんなものなのでしょう。

その第一弾はやはり、実績の豊かなマクロスプラスからのセレクションとなりました。






■ FRONT


■ SIDE


■ REAR


【スタイリングについて】

YF-21はOVAマクロスプラスに登場した試作試験機。
ゼントランのテクノロジーを積極的に取り入れたゼネラル・ギャラクシー社で開発されたことから、ゼントラーディのバトルスーツ、クァドラン・ローなどに似た意匠が散見されます。
バトロイド時に脚部をメイン推進ユニットに使わないのも大きな特徴ですね。


このアイテムはABSをメインに使っているため、シャープで硬質感のある航空機的な形状が巧みに再現されています。

アンテナや機首にあたる股間の先端部分、つま先の形状などもかなり鋭く作られており、翼面が変化したスタビライザー等のパーツも薄く精緻な仕上がり。
各部のモールドもしっかり施されています。

群雄【動】では、プロポーションと可動性能を両立するために「インナーフレーム」と呼ばれる可動骨格を共用するとされていますが、先行のマクロスプラスシリーズに関しては、可変航空機という特異な設定のため、一部の関節まわりだけにそれを採用しているとのこと。

というわけで、プロポーションも極めて劇中設定に近いものに仕上がっていると思います。

配色はボディカラーのブルー、フレームのグレーが成型色で極力活かされ、イエローやグレーなどのアクセントカラーが吹かれています。目立つ塗装ムラ、ハミ出し、ズレ等はほとんど見られず、マーキング等もタンポ印刷できれいに処理されています。


■ BUST UP

頭部のセンサー類もメタリックカラーが使われており、よくできている印象です。





背面のベクタードノズル内部はクロムシルバー塗装、足裏のモールドもしっかり刻んであります。


■ ヒューズ/GE GV-17L ガンポッド


YF-21の主兵装。
設定ではファイター時の翼下面に二丁マウントされますが、付属するのはこの一丁のみ。
マウントギミックもありません。



■比較


リボルテックYF-21と。
身長にはかなりの差がありますが、拳は同じくらいの大きさだったりします。
群雄はわりと自然な(?)プロポーションなのですが、ギラギラして肉感的なリボルテックを横にすると、妙にあっさりに感じてしまいます。



【可動について】

肘や膝に重関節、ボールジョイントも多用されていますが、形状的な干渉部分が多く、可動域は平凡です。
保持力は重くも軽くもないのですが、あまりガシガシ動かすと、すぐヘタレてしまうような感じがします。




首は後頭部をパキッと引き起こしてやると、若干左右に振れるようになります。
上下には20度弱動きます。




肩はアレイ型ボールジョイントでグリグリ可動、外方向には90度弱上がります。
あまり上げすぎると関節がポロッと外れて破損を防ぐようです。



肘も二重関節で約135度曲がります。
上腕付け根に回転軸あり。
股関節は非常に硬く、開脚は40度ほど。



腰周りに干渉物がないため、腿は深く曲げることが出来ます。
膝も二重関節で約160度、センターのニーパットは上下パーツから独立して動きます。
足首もアレイ型のボールジョイント接続で、構造上干渉も少ないので、接地性も良好です。




【POSE】
















【パーツ一覧】


ガンポッド/オプションハンド(×5)