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S.H.フィギュアーツ 仮面ライダーディケイド 激情態 レビュー
■ 発売元:バンダイ
■ 価格:2,940円 (本体のみ税込)
■ サイズ:全高約14.0センチ(頭頂高)

■ 10年7月3日登録

おのれ、ディケイド!
貴様のおかげで、フィギュアーツの売り方姿もまた、変わってしまった・・・

鳴滝さんの嬉しそうな絶叫が聞こえてきそうな Ver.1.5とも言うべき “S.H.フィギュアーツ 仮面ライダーディケイド 激情態” のレビューです






ディケイド激情態は、映画『 仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦2010 』に登場した、自らの運命を受け入れ、修羅となって凶暴化したディケイドの姿。

基本的には、ボディ以下は、その斬新でカラフルなスタイリングをフィギュアーツ素体で再現した“S.H.フィギュアーツ 仮面ライダーディケイド(09年8月発売)”のリペイント仕様。

形状そのものが変わった頭部が新規造形となっています。



ヤサグレたディケイドのイメージをばっちり再現した新造頭部!
額のシグナルポインターが黄から紫に変わり、ディメンションアイ(複眼)が禍々しく歪んでいます。






頭部を通常態に差し替えて、前回のフィギュアーツ ディケイドと2ショット。

ボディ以下の形状に変化はありませんが、ピンク部分の色は若干赤くくすんだものになりました。
ニーパッド内外の色が黒のまま改善がないのは、かなり残念。

以下、顔がどう変わったかをアップにして見てみます。




額のシグナルが大型化され、頭部に刺さったカード(?)の形状も、よりリアルに修正されています。
カードの端や頬のスリットなどのディテールも追加されました。




輪郭、複眼の形状、アゴのラインなど、全てが実物マスクに近くなっています。
カードの厚みも力強くなり、何より目の間の分割ラインが消えたのは大きな進歩。

ただ、おでこの溝のモールドはやや甘くメリハリが弱くなった感じ。
複眼のクリア色も、あえて暗めにしているのだと思いますが、前回くらいの発色の方がよいと思います。

複眼が目ん玉つながりのおまわりさんになっているのは禁句すか?




後頭部の形状もかなり変わっています。

黒い回り込んだ部分の面積が増え、よりリアルに。
銀との境のラインも弧状になりました。




今回新たに指さしのオプションハンドが付いたので、コンプリートフォーム付属のケータッチを流用すれば、変身シーンも再現可能です。


■ OPTION HANDS <RIGHT>

拳骨(デフォ)/握り手(カード用)/握り手(ライドブッカー用)/平手/指さし手


■ OPTION HANDS <LEFT>

拳骨(デフォ)/握り手(カード用)/握り手(ライドブッカー用)/平手





ギャラリー











※ライダーカードは付属しません。



■ パーツ一覧


オプションハンド(デフォ拳骨含む ×9)/ライドブッカー(収納状態/ソードモード/ガンモード) 



【コメント】

正直にいえば、前回のディケイドでも結構満足していたので(笑)、今回のような展開は確かにありがたい半面、せっかくやるなら、もっと突っ込んで欲しかった、という気もします。

例えばガンバライドカード。

前回が厚紙を切り抜く仕様で、いま一つ使い勝手、保管性が悪かったように思われます。

今回は付いていませんでしたが、装着変身、龍騎や電王シリーズなどのように“プラ製フレーム+シール”とか薄めのプラ板にプリントしたようなものは技術的に難しいでしょうか。

物語上でもキーアイテムなので、何とか期待したいところです。

後は本文でも書いたのですが、ニーパッドの塗り残し、ライドブッカーのマークなど、が補完されていれば、ほとんど文句なく、2体目のとしてもお得な内容になったのではないかと思います。

ボディカラーは前回の蛍光っぽいピンクの方が好みなので、さしあたり、前回ボディに今回の通常態ヘッドを付けておこうかな。

しかし、ディケイドなら一体で済みますが、頭部造形に同様の課題を内包するあのライダーを修正するとなると・・・

今回の方式では、
おのれ・・許さんぞ・・・ってなことになりかねませんね。(笑)