アクションワークス ウルトラマンメビウス レビュー

2008年 3月発売

■発売元:メガハウス
■価格:2,310円 (本体のみ税込)
■サイズ:全高約12センチ



銀色の巨人、ウルトラマン。

私たちには見慣れたあのボディですが、アクションフィギュア化するには難かしいようで、過去にも素体に軟質スーツを着せたものから超合金まで、様々なトライがなされましたが、いまだに決定版といえるものには出逢えていないような気がします。

「素体」という概念を取り払い、各キャラクターに適したパーツを新規に作り起こすという「アクションワークス」はこの難問にいかなる解を示すのでしょうか。




1st.imp 【観る】


■ FRONTE & REAR


■ BUST UP


分割線が露出していることから、劇中スーツのメビウスとは比べるべくもありません。

しかし、決してシンプルではない各部のマーキングを、できるだけ連続して見えるよう丁寧に作ってあるようには感じます。

頭部は若干大きく感じますが、よく似ており、形状的にはよくできているのではないでしょうか。

配色は赤の成型色に銀が吹かれていますが、境界がわずかににじんでいる程度で、ノリもよく、大きな破綻はありません。目はイエローの色味が強くなっていますが、もうちょっと白に近い方がメビウスらしかったように思います。





メビウスの証であるメビウスブレスもしっかり再現





マッカッカ星人と比較。
サイズ的には装着変身とミクロマンの中間といったところです。




2nd.imp 【動かす】








肘、膝は二重関節で180度を達成、上腕付け根や膝上に回転軸、つま先や踵にも可動域を設けるなど、極めて高いレベルでまとまっています。さらに、肩の付け根が引き出せるようになっており、可動域を広げています。




特に脚部は柔軟で、立膝はもちろん、正座も難なくこなします。


ただ、構造的には同時期のミク●マンに似通ったものになっており、特にオリジナリティや先進性を感じさせるものはありません。

また、各関節の保持力が少々弱めで、ポージングの際、若干のストレスを感じました。特に踵から前方の軸に引っ掛かりがなく抜けやすいものとなっています。





POSE




























パーツ一覧



手首×3組/ガンウィンガー/ガンローダー




【評】

まずは、ウルトラマンのアクションフィギュアにチャレンジしたという点を大いに評価させていただきたく思います。

ウルトラマンの光線ポーズや、格闘シーンを自由に再現することは、ファンにとって長年の夢でもありましたからね。

ただ、アクションフィギュア的には新しい提案もなく、無難にやり過ごした感は否めません。

アクションワークスが「パーツを新造することでキャラごとの魅力を最大限に引き出す」というテーマを標榜するのなら、「ウルトラマンらしさ」、「メビウスらしさ」を訴える何かを、シンプルでもよいからこだわって欲しかったように思います。

例えば、メビウスは必殺技を繰り出すとき、左腕のメビウスブレスをかざして見得を切るのですが、現状ではブレスを正面に向けることができません。

ここが動くだけでも、かなり印象はよくなっていたように思うのですが・・。

あとはオプションでメビュームブレード、カラータイマーを色を赤と差し替え式にするだけでも遊びの幅はかなり広がったように思います。

最後にですが、GUYSメカを付けるのなら、簡単でもいいから合体できるようにして欲しかった。

今回ゾフィーを見送った理由はその辺にあるのかもしれません。