ROBOT魂 <SIDE HL> ゼーガペイン アルティール レビュー |
■ 発売元:バンダイ ■ 価格:4,200円 (本体のみ税込) ■ サイズ:全高約13センチ(頭頂高) ■ 10年8月4日登録 |
消されるな、この想い 忘れるな、我が痛み 日常っぽくありながら、どこか幻想的な世界観と、その謎だらけの展開から、回を追うごとに惹き込まれていったロボットアニメ・ゼーガペインより、主役機 ゼーガペイン アルティール が待望のROBOT魂化! |
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サイドネームとして冠されている HL = ホロニックローダーとは本作品に登場するオリジナルメカ。 説明すると長くなりますが、未知の敵・ガルズオルムの策略により、肉体を捨て、量子サーバー中に幻体(データ)としてしか存在できなくなった人類が、これに搭乗することによってのみ現実世界で物理的な活動ができるという実体マシンの総称で、圧倒的な防御力を誇る光装甲(ホロニックアーマー)をまとっています。 ゼーガペインは、人類の多くが同じ日常をループして眠る中、覚醒せしもの・セレブラントにより開発されたホロニックローダーで、ガルズオルムに対抗しうる唯一の人型兵器として描かれています。 ROBOT魂 ゼーガペイン アルティールのパッケージは黒系のバックに、その光装甲のごとく浮かび上がるグリーンのハニカムパターンのグラデが敷かれており、ミステリアスな雰囲気。 ウインドウには初回特典となるカミナギ・リョウコ フィギュアの案内が白くプリントされています。 体がデータ化し転送されていく儚げなイメージでしょうか。 尚、パッケージの形式自体は他のROBOT魂を踏襲しており、特に変更はありません。 |
■ FRONT & REAR | |
弧を描く肩、円錐状に突き出た胸、ストレートに長く伸びた脚。 光装甲に覆われたゼーガペイン アルティールのアイコンが巧みに立体化されています。 胸(コクピット部)が若干ボリューム不足に見えましたが、プロポーションも概ね劇中イメージ通りです。 | |
■ BUST UP | |
クリアパーツは使うべきところに確実に使われており好印象。 表面にはモールド、内部メカも可能な範囲で作り込まれており、安っぽさはほとんど感じません。 頭部もこのクラスとしてはかなりシャープにできています。 | |
■ EQIPMENT STYLE | |
光子翼、ホロニックランチャー、ホロニックシールドを備えた戦闘形態。
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■ 光子翼 | ||
淡い色目の都合か、ちょっと弱弱しくも見えますが、特徴は良く表れています。 ヒンジの組み合わせにより上下左右に展開します。 片側3本計6本の羽は、本来、すべて独立して遊離しているのですが、さすがに再現は無理なので、 片側ずつ根元で一体成型されています。 この根元部分と羽本体に濃淡が付いていればよりリアルに見えたように思います。 | ||
■ ホロニックランチャー/ブレード | ||
パーツの差し替えにより銃(ランチャー)と剣(ブレード)を再現できます。 ブレードは刃渡り約11センチと圧倒的な長さ! | ||
■ ホロニックシールド | ||
光の盾、ホロニックシールドは左腕アーマーの専用ジョイントにのみ接続可能。 中央部分で回転します。 フレーム部との濃淡が付けられていれば、さらに良かったと思います。 | ||
■ 光波紋 | ||
武器を精製する過程に現れる光データのイメージ。 一度、拳を外してから、手首の上にかませます。 | ||
■ ホロボルトプレッシャー | ||
QLを両腕に集中して精製した巨大な杭状のエネルギー体を、対象に放つ大技。 通常の拳を外し、拳の上に無色のクリアパーツを被せた別パーツをかませて、腕からホロボルトが遊離している状態を再現しています。 | ||
■ 舞浜シャイニングオーシャンパンチ | ||
バニッシュメント(自爆)モードに切り替えた左腕を、ロケットパンチのように叩きつける秘密兵器を ワイヤーパーツを使って再現。 | ||
■ ジョイント | ||
ランドセル下部に目立たないようにダボ穴が開けられており、
魂STAGEのジョイントを挿し込んで、 ガッチリディスプレイすることができます。 | ||
■ OPTION HANDS <RIGHT> | ||
拳骨(デフォ)/平手/平手(大きく広げる)
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■ OPTION HANDS <LEFT> | ||
拳骨(デフォ)/平手/平手(大きく広げる) ※左右の形は対称です。 |
■ カミナギ・リョウコ フィギュア<初回特典> | |
転送失敗、幻体データ、ロスト・・・ カミナギリョーコの特典価値、消滅しました・・・ キョウちゃん、・・私、fig●a なら、もっと高く飛べる気がする・・・。 |
ACTION | |
頭部は球体関節の上にボールジョイントが乗った支柱により接続されています。 支柱は引き出し式で、これにより上向き角度が大きくとれるようになっています。 | |
肩は長めの支柱が付いたボールジョイントと軸の組み合わせで広い可動域を確保。 肘も二重軸で大きく曲がります。 どちらも肩アーマーが障害となりますが、可動性能は優秀に思います。 | |
胴体は腰が大き目のボールジョイントで接続されているだけですが、全方向にグリグリ大きく動きます。 保持力も高めで問題なし。 | |
股関節はクリアランスが良く180度以上の開脚が可能。
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股関節の軸は上下にスイング可能で、下半身の複雑な動きをトレースできるようになっています。 膝は二重軸で可動域自体は広いのですが、曲げた時、デザイン的にあまり統合感のない関節ボックスが露出してしまい、残念。 | |
足首は二分割でそれぞれがボールジョイント接続。 可動域が広く取ってあり接地性も抜群。 形状的にも破綻なくまとまっていると思います。 |
ギャラリー |
■ パーツ一覧 | |
オプションハンド(デフォ含む ×6)/光子翼(左右)/ホロニックランチャー&ブレード 一式/ホロニックシールド/光波紋(左右)/ホロボルトプレッシャー(左右)/舞浜シャイニングオーシャンパンチ用パーツ ※この他に初回限定特典のカミナギ・リョウコ(ディスプレイスタンド付き)が付属します。 |
【コメント】 この手のクリアパーツ多用アイテムは、どうしても安っぽくなりがちな傾向にありますが、透明でありながら深みを感じさせるグリーンのチョイスや、重層化された内部構造処理などにより、むしろ高級感すら漂う宝飾品的な仕上がりになっています。 光子翼や装備類のライトな色遣いも、ディープな本体光装甲とのコントラストが映え、絶妙な出来に思います。 また、造形、可動とも、昨今のアクションフィギュアの中でもトップクラスのクオリティにランクされるでしょう。 しかし、確かに秀作ですが、サプライズ的なプラスアルファに欠ける感もあり・・ 特典にサプライズ的な要素はありましたが(笑)、プラモにあった発光ギミックとか、光装甲の着脱ギミックとか、あるいはコクピットの再現など、ホロニックローダーならではの何かがあれば、もっともっと存在感の大きな作品となったのではないでしょうか。 ところで、ガルダとフリスベルグのラインナップが決まったらしいですが、うれしい限りですね。 個人的にはゼーガタンク(カラドリウス)とかアンヴァールとか好きなんで、WEB限定ででも出してくれたらありがたいです。 |
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