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S.H.フィギュアーツ 仮面ライダーW サイクロンジョーカー レビュー
■ 発売元:バンダイ
■ 価格:2,625円 (本体のみ税込)
■ サイズ:全高約14.0センチ(頭頂高)

■ 10年3月04日登録

さあ、お前の罪を数えろ。

異色の左右非対称、2人で1人の仮面ライダー、仮面ライダーWが、好調S.H.フィギュアーツにていよいよ始動!

今回はその基本形態、サイクロンジョーカーのレビューです。



■ FRONT & REAR




サイクロンジョーカーは、『切り札の記憶』であるジョーカーメモリ(黒)を左のボディサイドに、『風の記憶』であるサイクロンメモリ(緑)を右のソウルサイドに宿した仮面ライダーWの基本形態。

左右で全く見え方の違うキャラクターを、S.H.フィギュアーツ素体による絶妙プロポーションにて再現。

配色は、左半身の黒が成形色、右半身の緑とアクセントの金、紫、銀などがいずれもメタリック調の塗装にて仕上げられています。

紫の色味は、実際にはもう少し青く濃いように見えるので、多少違和感がありますが、概ね良好に思います。




世界の破壊者、ディケイドと2ショット。

股関節構造の違いなどからプロポーションが異なっていますが、
このように並べてみるとダブルの方が微妙に自然に見えます。

ダブルは下腕が若干、短いですかね。



■ BUST UP


赤く輝くCアイは、クリアパーツを使用して複眼をリアルに再現。

頭部の飾りは大きく太くデフォルメされており、その下のOシグナルも隠れて見えない程。
各所で指摘されているとおり、後方に傾いておらず平板で、実際のスーツとはだいぶ形状が異なる印象です。

これはこれで確かにカッコいいとは思うのですが、次回以降のもので、何らかの修正が可能ならありがたいといったところですかねえ。


■ ウィンディスタビライザー(マフラー)


風にたなびいている状態(左上)と、通常の下りている状態(右)の二種類が付属。
通常状態のものも、流すように横に向けることができます。(左下)

ジョイント部が小さめなので、しっかり接続できるか心配でしたが、意外にガッチリ付いています。

後に発売されるサイクロンセットのオプショナルパーツとして、オープニングシーンイメージのデフォルメされたマフラーも付くとのことで、そちらにも期待。


■ ダブルドライバー/マキシマムスロット


変身ベルトWドライバーと必殺技の発動時に使用するマキシマムスロットも再現。
両方とも着脱可能です。

Wドライバーはメモリが左右両方とも黒なるものの、このクラスとしては充分な仕上がり。

もしスロットが可動したら、アクションの幅が広がって、さらに面白かったのではないでしょうか。


■ OPTION HANDS <RIGHT>

拳骨(デフォ)/平手×3種


■ OPTION HANDS <LEFT>

拳骨(デフォ)/平手×3種





ACTION

頭部は首が別パーツで各ボールジョイント接続。
上下可動は充分、左右は360度回りますが、デザイン上の都合で、センターのラインは顔か胸いずれかでズレます。
肩はおなじみのヒンジ接続のカバー式。
腕の接続は大きな球体関節で、全方向にグリグリ動きます。

腕の振り上げはほぼ水平まで。
上腕付け根に回転軸があります。
肘は二重関節で約150度ほど。

胴体は胸、腹、腰の三分割構造でそれぞれボールジョイント接続。
デザイン上の制約か、胸ブロックは今一つ動かない印象。
股関節はアレイ型のボールジョイント接続で、外方向に少し引き出すことができ、可動範囲を広げています。

また、腿の付け根には回転軸アリ。

しっかり押し込むとスーツの隙間がふさがってシームレス状になります。
股関節も必要十分、腿を回すとさらに可動域が広がります。

膝は、股関節同様、通常は隙間がふさがっておりシームレス状ですが、曲げる時は内部関節が露出して可動域を拡げます。
足首は前後軸と左右軸の組み合わせにより可動。
爪先も上下に動きます。



POSE


さあ

お前の罪を

数えろ











♪ヘブンズトルネード

この街の涙を拭う2色のハンカチさ・・



■ パーツ一覧


オプションハンド(デフォ拳骨含む ×8)/マフラー(×2) 



【評 〜さあ、オレの小遣いを数えろ!】

ということで始まりましたフィギュアーツのWシリーズ!

このダブルですが、造形、塗装ともディテールの部分まで洗練されており、(似てるかどうかは別としても)カッコよく、工業規格品としてもかなり完成度が高いと思います。

特に劇中アクションを再現できるオプションハンドが付くなど、ファンにも、手に取って確かな満足感を得られるアイテムに仕上がっているのではないでしょうか。

半年ほど経っていますが、オンエアー時にリアルタイムでこういったアクションフィギュアで遊べることは、やはり嬉しいものですね。

今後、あと基本6形態+ファングジョーカーは発売が決定しており、ルナセットも発表を待つのみでしょう。 また、魂フィーチャーズに出品されていた仮面ライダーアクセルも、おそらく既定のはずです。

さらに、ネットではダブルとアクセルの最終形態もネタバレ流出しているようで、
そのほかにも誌上限定販売のサイクロンサイクロンにジョーカージョーカーなんてのもあり、
この先、いくら予算が掛かるのか・・続々し過ぎて、計算できないっす。(笑)

であればこそ、禍根は早めに絶っておいてはいかがでしょう。

たいへん残念ですが、唯一の難点はアンテナの形状ですが(個人的に関節の色は妥協してよいと考えています)、これだけはできるだけ早い段階で修正して欲しく思います。

ロボ魂ガンダム等のように硬軟差し替え式だったらパーツだけ以降のアイテムに付属させるという方法も考えられますが、キッチリ接着されてしまっているのは辛いところ。

まさか顔ごと、なんて訳にはいきませんしね。(笑)

他に、希望があるとすれば、ぜひ、ガイアメモリと絡ませてアクションさせてみたい。

メモリ単体というのは小さすぎるので、例えば主要メモリを握ったオプションハンドがあるなんでだけでも、遊びの幅が相当に広がるように思います。

また、本文中にも書きましたが、Wドライバーのメモリスロットも可動式になれば、さらに楽しくなるのではないでしょうか。

以上、ダブルはこれ1体にするか、3体+1体にするのか、やはり行き着くところまで行ってしまうのか、(笑)非常に悩ましいところです。

魅力的なオプションとか、コンプすると特典があるとか、で決めていくと思いますが、最終的にはやっぱり予算次第でしょうかねえ。