DXステルスバルキリー ダイアモンドフォース
VF-17S & VF-17D レビュー

1995年発売
■発売元:バンダイ
■価格:4,980円(税込価格)
■フィギュアサイズ:全高約26センチ(アンテナ含む)


「いつまでも同じ手が通用すると思うなよ!」

こないだのピンポイントバリアパンチで、突如、スイッチが入ってしまい、夜中に押入れから引っ張り出してきちゃいました。(笑)

10年以上前の玩具です。

シールの貼り方が汚くてスミマセン。(笑)





VF-17 ファイター・モード



VF-17 ナイトメア はアニメ「マクロス7」に登場した統合軍の特殊作戦機で通称ステルスバルキリー

一見してお分かりいただけるように、放映時、ステルス戦闘機として代表的な存在であった「F-117 ナイトホーク」がモチーフとなっているようです。

手前がダイアモンドフォースの若きエース・ガムリン木崎らが搭乗した VF-17D
奥がその隊長・金龍大尉の機体で彼の離脱後、ガムリンに引き継がれた指揮官機のVF-17S 。

ファイター時の外観の違いはコクピット後方のレーザー機銃の数とカラーリングのみです。


■ FRONT


■ REAR


設定画などを見ると、F-117よろしく、かなり平板でシャープなシルエットを持っているのですが、バトロイドへの変形後のマッシブなプロポーションを優先したためか、かなり厚みのあるボディに仕上がっています。

だから、真横とか斜め下からのアングルはホントはNG。(笑) せめて主翼がもう少し大き目であればとの希望こそありますが、まず変形ギミックありきのアイテムと割り切れば、まあ妥協できる範囲ではないでしょうか。

配色は両機とも、ボディの青味がかったブラックと、フレーム等に使われているライトブルーで成型されており、キャノピーと隠れている頭部以外に塗装箇所はありません。

その他、主翼のストライプ、統合軍マーク、ディテールの一部までシールを貼るようになっています。

なんとインテークもシールですが、できればこの位はしっかり造形して欲しかったところです。


【GIMMICK】




ランディングギアの引き出しギミックあり。
とりあえず付いてるだけですが、しっかり着陸姿勢をとれます。
















VF-17 ガウォーク


■ FRONT


■ REAR





腕のぶら下がっていないガウォークって??、と当時は思っていましたが、今見るとこれはこれで良いのかも。
一部の資料では”強行型”と紹介されていました。

脚がハの字に開けないのがちょっとアレですが、なかなか迫力あるイメージに仕上がっています。

脚はほとんど動かないので、ポージングは限定されてしまいますね。







VF-17 バトロイド


■ FRONT


■ SIDE&REAR




■ FRONT


■ SIDE&REAR



変形の都合上、もともと造形的に無理があるのかもしれませんが、中途半端になってしまいましたね。

ファイター時にボリュームを与えたにも関わらず、バトロイドのプロポーションはちょっとスマートすぎる気がします。

一言で言えば胴長、足長で、かなり間延びしたような感じがします。

ただ、前に突き出し、胸部装甲に覆われるコクピットはギミックまで再現されており、このアイテムの一つの見せ場であると思います。


■ BUST UP




双眼や口で物議を醸したファイアーバルキリーをはじめ、マクロス7の機体は「顔」にポイントがあったように思います。

上がVF-17D、下がVF-17S ですが、カメラアイやレーザー機銃など、バルキリー的な要素は踏襲しながらも、まるでスパロボのようなアレンジですね。

当時、この造形に惹かれて購入を決めたように覚えています。


【可動について】

ガンポッドの両手持ちができるよう、腕についてはある程度工夫されていますが、下半身は、脚がほとんど動かないなど、ポージングは難しくなっています。




肩は軸で振り上げることができます。
変形の関係で肩アーマー自体も上がります。






肘は180度。上腕の中央付近に回転軸があります。
股関節は前後回転のみ。




【POSE】
















【評】

他のバルキリーが次々と立体化されていく中、(可変に伴う)造形に難があるのか、はたまた版権上の問題があるのか、このVF-17系はひたすらスルーされ続けてきました。

実は、個人的には結構好きなデザインだったりするので、それだけに、ヤラレメカ的ポジションながらも新作で後継機が登場したことは嬉しい限りでした。
さらに、数秒とはいえ、あんなに活躍するなんて・・。(笑)

このアイテムはタカトク・バルキリーのエッセンスを漂わせながらも、子ども向け、というわけではないと思うのですが、ところどころに簡略化を感じさせる部分があり、なんとも中途半端な仕上がりに甘んじてしまっていた印象があります。

きちんと作リ込めばそれなりに見栄えのする機体なだけに、ちょっと残念。

VF-25に続いて、ぜひVF-171も完全変形で超合金化して欲しいなんて思ってみたりします。

まあ、順当に行けば、VF-27なんでしょうけれど。