ウルトラマンフェスティバル2008 ウルフェス アフターレポート & 大決戦!超ウルトラ8兄弟 アクションフィギュア情報サイト ポーズ&ギミック
ウルトラマンフェスティバル2008 アフターレポート
2008年 7月25日〜8月31日
■場所:池袋・サンシャインシティ 文化会館
■主催:TBS
■企画制作:TBSテレビ、円谷プロダクション / 特別協力:JAXA
第18回目を迎える今回のコンセプトは「宇宙からの“目”で地球を守る」です!
昨今、世界的なテーマとなっている“地球環境”とか“エコ”について、“侵略者”とか“超兵器”等、ウルトラが培ってきた世界観を素に、子ども目線で考えていこう、といった趣旨だったでしょうか。
今回は特にJAXA(宇宙航空研究開発機構)からの協力を得、クイズ形式などで「宇宙の中で輝く美しい地球と平和」を確認していく構成になっていました。
まずはメビウスとファントン星人が手をつないでお出迎え。
ハネジローの姿も見えますね。
母星が食糧危機にあるファントンのトップ起用は、現在の私たちを取り巻く環境へ
の暗示でしょうか。
巨大なホップホップとともに地球に飛来した小さなアダムとイブ。
滅亡したM32星雲の最後の希望はウルトラマンマックスの手により、生態に適した
金星へと旅立ちました。
ウルトラマンが大きなパネルで銀河系や太陽系についてレクチャー。
子どもたちにも銀河の広がりが伝わったかな?
怪獣墓場の名シーンを再現し、日本のH-IIAロケットを紹介。
日本のリアルの宇宙開発もがんばって欲しいです。
■ 宇宙人地球侵略サミット
ザラブを議長に、バルタン、メフィラス、ぺガッサなど、懲りない面々が地球や人類についてあれこれぶっちゃける様を再現。
中央付近のパネルのボタンで各星人のトークが聞けました。
ガイアのラスボス、ゾグの第一形態。
根源破滅招来体の出席はさすがに違和感がありました。(笑)
■ スーパーメカ大図鑑
歴代ウルトラ超兵器のミニチュアが、昭和編と平成編に分かれ展示されていました。
相当数が並んでいましたが、ほんの一部だけピックアップ。
科特隊の宇宙ビートルですね。
弧に連なった追加エンジンはシンプルながらも卓越したデザインに思います。
ウルトラマンガイアに登場するXIGファイターEX & SG
メカ自体が六角柱型のコンテナに変形するというアイディアが斬新でした。
ウルトラマンマックスのダッシュバード1号とダッシュマザー
ノーズがガバ〜っと開いて、ダイナミック!
そして、まだ記憶にしてしまうには新しい俺たちの翼、「ガンフェニックスストライカー」!
やっぱり燃えるカラーリングです!!
映像作品「ウルトラギャラクシー大怪獣バトル」のディスプレイ。
怪獣同士の派手なバトルアクションが見られる作品で、個人的には「ウルトラファイト」の発展進化型として楽しんでいました。
やっとこさ、続編が放映されるとか・・・。
現在大ヒット公開中の「大決戦、超ウルトラ8兄弟」のシーンを再現!
下のほうにちょこっとだけ感想を書きました。
■ 今後発売される注目アイテム
人気クリエーターTOUMA氏がウルトラマンとコラボした怪獣アートフィギュア「ウルトラマン×TOUMA」
超ウルトラ8兄弟の劇場限定アイテムとなっているものもあるとか。
こわいはずなのに、なぜか愛着を抱いていた怪獣たちに対する想いを表現した新機軸「怪獣マンション」。
ピグモン、レッドキング、キューラソ星人などがラインナップされるそうです。
USBにケーブルを差し込むと、頭がユラユラ動いて、目が光るフィギュア、「パソトモ」。
パソコン周りをちょっと楽しくするアイテムです。
題して「結集 ウルトラヒーロー3000」
1/10スケールで全高4メートル、ソフビ3,000体から成っているとのこと。
近くに寄ってみるとこんな感じになっています。
何というか、ある種の情熱を感じます。
今回の展示の目玉!!
ふれあいステージにあった実物大メビウスブレスとメビウスヘッドの懸垂幕。
まさに天(井)をも突かんとの大迫力!!
子どもたちが考えた怪獣も壁一面に貼り出されていました。
ネットやゲームが進んでも、こういうのは何十年変わりませんね。
【評】
趣味趣向が極端に分散化している現代日本において、「ウルトラマン」と「怪獣」は、かつて子どもであった誰もが共有できる、数少ない認識かもしれません。
今、エコロジーの観点から地球環境を見直すことは、人類全体の命題でありますが、こうしたイベントがそれに少しでも貢献できれば、ウルトラファンにとってもたいへん喜ばしいことに思います。
派手なアクションだけでなく、こうした問題に対し、ウルトラマンや怪獣を介して親子などで真剣に話し合うきっかけになることを期待します。
そして、超ウルトラ8兄弟ですが、出足はなかなか好調のようですね。
私も先日、観てまいりましたが、例えば、ウルトラマンに馴染みのない女性なんかもスーッと入って行けたのではないでしょうか。ウルトラマンを離れて、一つのエンターテイメントとして楽しめる作品に仕上がっていたと思います。
ストーリー構成は、ティガ&ダイナだけならまだしも、他の兄弟たちも絡んでくるとなれば、パラレルワールド以外にはありえない訳ですし、兄弟たちを勇者に見立ててのRPG的要素や、各世代のラブロマンスなどを丁寧に盛り込んだことは充分評価できるのではないでしょうか。
ただ、導入の少女とラスボスの存在は、あまりにも観念的すぎて、リアリティを伴うべきラストを尚更ぼやかしてしまったように感じました。
“光と闇”の闘いは特に平成三部作に通底するテーマであっただけに、両端に付け足さなくても劇中でも充分表現可能だったように思われ、そこだけがちょっと残念です。これは特にバトルアクションの最中で入念に、圧倒的に描いて欲しかったです。
さて、これで残り(主要なところ)はコスモス、ネクサス、マックスですね。
彼らをそろって光の国の住人に理屈付けることは更に難題に思われますが、皆が勢ぞろいしてスクリーンを飛び交う姿を期待するのは私だけでしょうか?
いつかぜひ、見てみたいですね!
あと一つだけ、郷は、病院のベッドの傍らで苦悩しているところがなぜか記憶に残ってなりませんでしたが、本当によかったです。