ULRTA ACT ジャンボット レビュー |
■ 発売元:バンダイ ■ 価格:3,990円 (本体のみ税込) ■ サイズ:全高約16.5センチ(頭頂高) ■ 登場作品:ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国 ■ シリーズ名:ULTRA-ACT (ウルトラアクト) ■ 12年1月14日登録 |
「ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国」よりウルトラアクト・ジャンボットのレビューです。 ジャンボットは惑星エスメラルダ王家に代々伝わる専用宇宙船・ジャンバードが変形する巨大ロボですが、 このフィギュアは敢えてその変形機能を取り入れず、造形とアクション性能に特化したアイテムとなっています。 | |
■ FRONT & REAR | |
劇中の着ぐるみスーツよりロボ要素が二割増しな ULTRA-ACT版ジャンボット! 力強くラウンドしたボディは、関節などに用いられたダイキャストパーツと相まって、 まさにハイブリッド的に重厚なフォルムを構築しています。 ピュアホワイトとメタリックレッドの塗装は、まるでカーモデルのような深みとツヤ。 |
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ウルトラマンゼロ(素)と2ショット。 まさしく頭一つズ抜けた圧倒的なスタイリング。 さんざん言われているようですが、ゼロVer2.0の投入が待たれます。 |
■ BUST UP | ||
左肩にはバトルアックスに変形するシールドを装備。 宇宙船から変形ということで翼的な装飾が多いのですが、 硬質素材で曲がることもなく、安定感も抜群です。 | ||
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いかにも甲冑の騎士然としたイケ面頭部。 モチーフのジャンボーグAとはアンテナ類と色目以外ほとんど別物ですな。 | ||
右腕の機首部分が変形するアーマーも、ボリューム充分。
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推進用バーニアを中心に機能的にまとめられた背面。 左腕にはジャンナックル用の推進ノズルが覗いています。 | ||
中央の白いカバーを外すと魂ステージ対応のジョイントが露出します。
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関節等にダイキャストが用いられているので安定感抜群。 膝から伸びる白い翼は硬質パーツでシャープな造形、強度も万全。 腿裏の銀の装飾は軟質パーツで膝曲げ時も干渉しません。 | ||
■ ジャンブレード | ||
近接戦用のビーム剣を、エメラルドを思わせるクリアパーツを使って再現。 右腕アーマーを反転させ取り付けます。 | ||
■ ジャンナックル発射エフェクト | ||
エメラルドが煌めくような閃光と噴射煙が美しいエフェクトパーツが付属。 左腕を取り外し、肘との間に再現パーツを挟んで使用します。 | ||
■ バトルアックス | ||
全長20センチを超える圧倒的な迫力の巨大戦斧。 刃部分はクリアパーツを塗り残してエメラルド的な発光状態を再現。 | ||
■ OPTION HANDS <RIGHT> | ||
握り手(デフォ)/握り手(バトルアックス用)
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■ OPTION HANDS <LEFT> | ||
握り手(デフォ)/握り手(バトルアックス用) ※すべて左右対象です。 |
ACTION | ||
首と胸はボールジョイント、顔と首の間にL字角のついた球体関節が仕込まれています。 これによりドッシリ首の据わった感じから、アクティブに伸ばしたり曲げたりする動作に対応。 | ||
肩は、大きな球体関節と肩内の軸により水平にわずかに足りない位まで上がります。 肩アーマーは跳ね上げ式ではありませんが、肩軸とは別成形で形が崩れません。 肘は二重軸で約90度、手首も球体関節+ボールジョイントでよく動きます。 | ||
画像のように肩の前後出し入れも可能。 肩口には赤いスぺーサーも入っており、その動きに追従します。 | ||
体幹部は胸、腹、腰の3分割構造でそれぞれがボールジョイント接続。 あまり大きく動きませんが、可動域は必要十分。 | ||
股関節は引き出して可動域を広げられるようになっていますが、ガイア同様、斜め前方に角が付いており、引き出し後もより自然なシルエットが保てるようになっています。 | ||
股関節はボールジョイント式で左右開脚は180度をクリア。 膝は二重関節で90度以上曲がります。 | ||
足首は本体ダイキャスト×関節ダイキャストで抜群の性能。 可動域、保持力、接地性どれをとってもベストの仕上がりに思います。 |
ギャラリー |
■ パーツ一覧 | |
オプションハンド(デフォ拳骨含む ×4)/ジャンブレード/ジャンナックルエフェクトパーツ/バトルアックス(束 + 刃)/
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【コメント】 シリーズ最大となる16cmオーバーの肢体を、従来のPVC、ABS、POM などの複合素材に加え、さらにダイキャストを用いて重厚に造形。 巨大宇宙船が変形する鋼鉄武人という設定を余すところなく再現しています。 また、ジャンナックル、ジャンブレード、バトルアックスなどがオプションパーツ化され、プレイバリューも豊富。 劇中で使用したものすべてが付属することは最大限の評価をしたいと思います。 関節構造は、これまでのウルトラアクトフィギュアから的確なフィードバックが行われており、各個の可動域自体は抜群。 ただ、各々の保持力設定がまちまちで、一体のフィギュアとしてまとまった時、非常に扱いにくくなっているように思われます。(手に取った感覚が、これに似たアイテムとしてスパ金ガオガイガーがあります。) 具体的には肩は保持力が非常にタイトで動かしにくいにも拘らず、股関節はたいへんルーズでポージングを極めにくいなど。 また、ジャンナックルを打ち出す左腕肘関節はシンプルな棒状のジョイントで接続されており、緩く外れやすい他クルクル回転してしまい、動かしているうちにどこが正位置かわかりにくくなっていきます。 (ここは腕にも肘上にも回転軸があるので方向を固定したしっかり留まる形態がベストだったのではないでしょうか。) もう少し統一感があれば、さらに完成度の高いフィギュアに仕上がったように思われます。 また、背中にいつものようにカバー着脱式の魂ステージ用ジョイントが設けてありますが、ステージ側の関節強度がおよそジャンボットの重量に耐えられるものではない上にジョイント径が緩目なのでほとんど機能しませんでした。個体差もあるとは思いますが、一応付け加えておきます。 しかし、何といっても惜しいのは、宇宙船に変形しないこと! せっかく完全変形を前提にデザインされたようなものなのに、超合金ブランドとのダブルネームにしなかったのは残念と言わざるを得ません。 確かに純然たるアクションフィギュアとしての完成度は非常に高いものとなっていますが、それでもチャレンジして欲しかったです。 この何年か先、それが実現することに期待して、ULTRA-ACT ジャンボットのレビュー終了! |