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ULTRA-ACT ウルトラマンガイア(V2) レビュー
■ 発売元:バンダイ
■ 価格:3,360円 (本体のみ税込)
■ サイズ:全高約16センチ(頭頂高)

■ 登場作品:ウルトラマンガイア
■ シリーズ名:ULTRA-ACT (ウルトラアクト)

■ 11年10月29日登録

根源的破滅招来体の脅威を前に、地球の大地が生んだウルトラマン、ウルトラマンガイア!

ウルトラマンのアクションフィギュア・ULTRA-ACTより、ガイアの進化形態・ウルトラマンガイアV2
がリリースされました。



■ FRONT & REAR
ガイアV2は、物語中盤でウルトラマンアグルの力を得てヴァージョンアップした 姿で、
外観上の違いとしてガイアブレスター(胸プロテクター)に力強い黒が加わっています。

ウルトラアクトのウルトラマンガイアV2は劇中スーツよりマッシブにアレンジされ、
さらに精悍なイメージに仕上がっています。


ウルトラマンティガ・マルチタイプと2ショット。

どちらがウルトラマンらしいかは別として、ガイアの全身の筋肉が
いかにウネっているか、一目瞭然ですね。


■ BUST UP

くっきりと力強い線でメリハリが追求された上半身。
原型を3Dスキャンすることによって、形状の精度やパーツのフィット感を高めたとのことです。


鼻筋や耳、口のモールドなど、従来のウルトラアクトよりエッジが立っている印象。
目はクリア素材を活かし、レモンイエローがかった色調に仕上げられています。

各パーツの分割ラインも筋肉の流れを意識して、より自然なものに。
腹筋はシックスパックとまではいきませんが、力強く隆起しています。

プロテクターの形状により、なで肩になることなく逆三を維持した肩。
腕へのラインも自然なものになっています。

サッカー選手かよ、と思わずツッコミを入れたくなる腿。
特別な例を除き、あまりウルトラマン関連には取り入れられていなかった造形に思います。


■ 集光ギミック内蔵頭部
TFでおなじみの後頭部の窓から光を取り込んで、目などを光らせるギミック。
透過度があまり高くないため、より近くから強い光をあてないと思うような輝きは得られません。


■ ライフ・ゲージ
エネルギーの減退を、青から赤の点滅に変わって知らせるパイロットランプ。
小さなランプ部分だけを差し替えます。


■ フォトンエッジ再現パーツ
ウルトラマンガイアの必殺技を首と頭部を差し替えて再現。
鞭でいうと、振りかぶってしならせている状態で造形されています。


■ クァンタムストリーム
中必殺技にしては派手すぎるスパークエフェクトが付属。

接続用の右手首を差し替えて再現します。
実質片手で支えますが、腕の保持力は問題なし。


■ ディスプレイ用ジョイント
魂ステージに接続できるジョイントパーツが付属。
背中のカバーを外して取り付けます。


■ 光臨エフェクト(初回限定購入特典)
おなじみ、土煙を巻き上げてガイアが降臨するシーンを デフォルメした
エフェクトパーツが、初回購入特典として付属。

いろいろ使いまわしが効きそう。

噴煙と爆発衝撃は二重の回り込み(左)、内側の岩石っぽいディテール(右)が
表現された手の掛かった造形。



■ OPTION HANDS <RIGHT>

握り手(デフォ)/手刀/開き手


■ OPTION HANDS <LEFT>

握り手(デフォ)/手刀/開き手






ACTION

顔と首は上下軸、首と胸はボールジョイントにより接続。

下方向への可動域は広くなっていますが、上方向には狭くなっているように感じます。


肩のシルエットを崩すことなく、腕を水平まで上げることができます。

肘は二重軸で拳が肩に付くまで曲がります。
腕の前方への可動域は、プロテクターが妨げとなって狭まっています。

プロテクターがない状態では、引き出し構造無しでも腕をクロスできるほどなので残念。
体幹部は胸、腹、腰・3分割構造のボールジョイント接続。

あまり大きく動きませんが、可動域は必要十分。

腹と腰のジョイントが若干緩い気がします。
腿の付け根は引き出し式になっており、可動域を広げています。

今までのアクトとは違い、斜め前方に角度が付いているため、足を高く上げても尻から腿へのラインに段差ができません。
股関節は左右開脚180度とまではいきませんが充分な可動域。
腿の付け根に回転軸あり。

膝も充分深く曲がり、隙間が目立たないようになっています。
足首は球体関節で、爪先に上下軸もあり。

球体関節の径が太いため保持力が強化され、かつ角付けした時のラインが自然になっています。



ギャラリー

































■ パーツ一覧
オプションハンド(デフォ拳骨含む ×6)/クァンタムストリーム再現エフェクトパーツ一式/フォトンエッジ再現エフェクト頭部/集光ギミック内蔵頭部/ライフ・ゲージ(青、赤)/燃えさかるファイヤースティック/


【コメント】

初代ウルトラマンのデビューから1年を経過したウルトラアクトですが、このガイアV2から本格的なヴァージョンアップが行われる模様。

まず、外観ですが、筋肉のウネリを積極的に取り込んだアグレッシブなボディにアレンジされています。

従来品が劇中スーツのフラットなイメージを極力守ろうとしていたのに対し、一線を画すことになりますが、パワフルでより躍動的なウルトラマンは新たなファンを獲得していくように思われます。

これに連動して可動関節の地味な進化があります。

肘膝、足首などのジョイントはいっぱいまで曲げても隙間が目立たないように一回り大型化されており、また股関節も独自の角度付けがしてあるなど、可動範囲、保持力も加えて評価すべき出来栄えです。

しかし、首は下方向への可動域を増やす代わりに上方向の動きが限定されており、一長一短。

さらに一番の課題は肩関節で、別成形の胸プロテクターのお陰で、見栄えはするがこれが干渉して前で腕をクロスできません。

ウルトラフィギュアがほとんどソフビだけだったころ、どんなポーズをさせたかったかというと、やはり腕を組んでの光線技とあの首を反らしての飛行姿勢だったように思い出されます。

首は技術的な困難は無いとして、肩はメビウスのような引き出し式にするか、スタイリングと両立させるなら、スパ金ガオガイガーでやったような切れ込みのあるクァンタムストリーム用プロテクターを別途付属させるのも一案かと思います。

あと、エフェクトパーツについてですが、かなり派手にアレンジされています。

賛否両論あるとして、個人的には造形も彩色ももう少しおとなしくした方が、フィギュア本体が引き立ってよろしいかと。

また、フォトンエッジはタメっぽい造形で使い方が難しいので、例えば軸を入れて真っすぐに近くなるように可動するようなものだったらさらに面白かったと思います。

ガイアシリーズは来月、アグルV2が発売される予定ですが、私的には暗い部分が多い方がアグルらしく思われるので、できれば両方ともヴァージョンアップ前から始まって欲しかったかなぁ。

ガイアSVの発売はおそらく規定として、素のガイアは、素のアグルに換装用の胸パーツだけを付けて収めて欲しいと要望してレビューを締めたいと思います。




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