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VF100's VF-25F メサイアバルキリー(早乙女アルト機) レビュー

2009年 2月購入
■発売元:バンダイ
■価格:5,040円 (本体のみ税込)
■サイズ:全高約16センチ(バトロイド時)



VF100's(ブイエフハンドレッズ)は1/100スケールのお手軽サイズでマクロスシリーズの可変メカをラインナップする新シリーズ。

精巧なディテール
差し替えながら、ファイター、ガウォーク、バトロイドの3形態を完全再現
さらに歴代マクロスシリーズの可変メカをラインナップする

ということで

プラモを作るほどの器量はなく、超合金シリーズのサイズでは持て余す、というピンポイントバリア的に狭い私のツボに見事にヒットするコレクションが、ついに始まりました!!

その栄えある第1弾、「マクロスF」で、主役機として鮮烈な印象を残したVF-25F メサイアバルキリー(早乙女アルト機)のレビューです。





ファイター

■ FRONTE & REAR


主材質がABSなので、カッチリとエッヂの効いた戦闘機らしいシルエットが再現されています。

ストライプやマーキング類も塗装やタンポ印刷を適所に使い、鮮明に描かれており好印象。

全般的に精巧な作りで、模型としてのフォルムはほぼ問題なく思えます。
ただ、メインノズルの可動部が緩くポジションが今ひとつ極まらない、コクピット後部のレーザー機銃がしっかり収まらないなど、可変機として見た場合の詰めの甘さは感じます。

■ ランディングギア


差し替えでランディングギアの展開状態を再現。
パネルごと交換しなければならないので面倒くさいですが、ディテールは秀逸。



■ キャノピー


キャノピーはクリアパーツで再現
コクピット内部のディテールは今ひとつ中途半端でしょうか。
パイロットはいません。




主翼は画像のように折りたたむことができます。




ガゥオーク

■ FRONTE & REAR


差し替え変形のため、破綻のない自然なプロポーションを再現。
脚部の付け根に専用ジョイントを用いることにより比較的自由な角度に動かせます。




腕を収納した状態も再現できます。




バトロイド

■ FRONTE & REAR


■ BUST UP


フレームは合成レザー製スーツで覆われており、従来のフィギュアでは処理し切れなかった可動部分やパーツの分割ラインなどが隠されています。

スーツは表面一枚、背面は中央で左右分割した各一枚ずつ、計三枚の、ちょっと厚めな合成皮革生地を縫い合わせて作られています。


プロポーションは、確かに抑揚はないですが脚の長さが充分に取れており、膝下から爪先にかけてのラインも自然に仕上がっているのではないでしょうか。

それより気になるのは、素体自体に張りがなく貧弱に見えてしまうこと。

フレームだけでなく、胸部と腰部にはABSパーツ、腕や脚には発泡樹脂素材が仕込まれているのですが、可動をスムーズにするためか、生地内に遊びとして少々余裕を持たせてあるように思われます。

次郎さんライダーを再現するにはちょっと厳しいか。


外装は軽くて薄いソフビ素材。
Cアイにはクリアパーツが使われ、複眼的な仕上がり。
塗装品質もソフビ準拠ですが、スミイレは太めで濃く若干うるさく感じます。





装着変身 電王ソードフォームとの2ショット。

だいたいソフビと同じくらい。
このサイズの可動フィギュアファンには期待も大きかったはず。




■ デンガッシャーソードモード


妥当な大きさで迫力もあります。 塗装もマーキングもしっかりしており、今までの付属デンガッシャーの中でもかなりよい出来な方ではないでしょうか。





ホルダーはデンガッシャー装備(固定)のものと脱着後のもの二対が付属。
ベルトに上から引っ掛けるように取り付けます。





オプションハンドは拳骨、デンガッシャー用握り手、平手の3種類が付属します。



■ with 魂STAGE


魂ステージのアクションサポートタイプ(別売)でディスプレイできます。
台座に何か書きたいですね。






ACTION




メタルフレームを仕込んだレザー製素体に、各アーマーを着せるように装着していきます。
ブーツやグローブはもちろん、ニーパッドやサイパッドに至るまで別パーツになっており、 可動性能を高めてあります。




パッド類は画像のように伸縮素材一体成型のリングで留められています。









ベンダブルなので基本的には全方向へ曲がります。
また、従来のアクションフィギュアにはできなかった捻りの動きも実現。 ただ、スーツの反発力にやや負けている印象で、深く曲げると、じんわり戻ってくる感じです。
曲げようと思えば腿や脛の中間でも曲がってしまうので、個人的にはそういうところがちょっと・・。

意外に派手なポーズは苦手かも。






POSE
















■ パーツ一覧


交換用手首×6/デンガッシャー ソードモード/・ホルダー(デンガッシャー付再現用左右、デンガッシャーなし再現用左右)


【評】

この手のスーツ式フィギュアは扱いが難しいところが多々あり、恐る恐る購入したのですが、豈図らんやそんなに悪くない印象です。

特にプロポーションですが、アーマーやブーツなどを適切に処理することでスマートなシルエットを実現していると思います。

また、各部のディテールもソフビで培った技術が如何なく発揮されており、なかなかカッコよく仕上がっているのではないでしょうか。

しかし当然課題もあり、まずは可動部位の収まりを挙げたいと思います。
先にも書いたように、関節を曲げても、スーツ生地の反発力が作用してジンワリ戻ってしまい、なかなか狙ったところに極まらないことがあります。

ベンダブルフレームも面白いのですが、やはり肩や股関節など大きな部位にはクリック式関節などで補った方がよいのではないでしょうか。

また、スーツ素材の耐久性も改善の余地がある思われます。
破れや傷なども当然ですが、特に電王はワキから腕にかけて銀の塗装が施されており、ハゲやしないかとちょっと心配です。

天下のバンダイさんのことなので、さらに薄く、破れず、装着感を感じさせないすぐれた素材の開発を望みます。

あとは単純に立つかどうか。
全体的に軽く、重心がわかりにくいことから、しっかり立たせることが難しく思います。

手に取った時の軽すぎる感も解消されますし、足にダイキャストパーツなど使うのはどうでしょうか。

さらに、単体のみではなく変身サイボーグよろしく各フォームへの換装セットなどの発売はいかがでしょか。
着せ替えの楽しみもふくらみ、特に電王は胸アーマーのヘンケイギミックなど盛り込めばさらに楽しめるようになると思います。









最終更新 04/28/09