リボルテックヤマグチ ARX-7 アーバレスト レビュー |
■ 発売元:海洋堂 ■ 価格:2,400円 (本体のみ税込) ■ サイズ:全高約12.5センチ(頭頂高) ■ 09年12月25日登録 |
再ブレイクの兆しアリの「フルメタル・パニック!」より、主役機・アーバレストがリボルテックに参戦! 様々なカテゴリーで立体化されている人気の機体ですが、真打となるか? |
■ FRONT & REAR | |
いかにもリボルテックらしい力感あふれるプロポーションが再現されています。 股関節のリボルバージョイントの接続方法がちょっと変わっているので、角度によっては腰と腿のつながりが悪いように見えますが、全体としてはおおむね良好。 細部では、腹部や肘膝、足首等にリボルバージョイントを自然になじませるような工夫がされており好印象。 配色はメインカラーの白も含め、ほとんどが塗装処理。 主だったスジ彫りにはスミ入れが施されています。 寄って見ると、仕上がりが粗い部分も目立ちますが、普通に飾る分には特に気にならないように思われます。 | |
■ BUST UP | |
塊感のあるスクェアな見切りのボディで、マッシブ感が強調されています。 顔は若干の歪みを感じますが、目のグリーンの発色もよくきれいで、精悍なイメージ。 |
■ OPTION HANDS <LEFT> | |
拳骨(デフォ)/銃器用/平手/(下段)対戦車ダガー用/ショットシェル用/徹甲弾マガジン用/ワイヤーガン用
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■ OPTION HANDS <RIGHT> | |
拳骨(デフォ)/銃器用/単分子カッター&手榴弾用 豊富すぎるバリエーション!(※オレンジ色は左右あるもの) ワイヤーガン以外はすべて手首に可動ポイントあり。 |
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ロボ魂・アーバレストとの2ショット。 胴体に対し四肢が長めのROBOT魂はより俊敏に、四肢が大きめのリボルテックはよりパワフルに見えます。 実物は画像で見るほど身長差を感じませんので、ロボ魂サベージやこれから発売されるM9とかと絡ませても面白いのではないでしょうか。 | |
■ EQUIPMENT STYLE | |
背中2か所、腰3か所の各ハードポイントに武器をマウントできます。 基本的に同径なので、様々な組み合わせで取り付けられます。 腰部分は通常はカバーでふさがれています。 | |
■ M1108 対戦車ダガー | |
対戦車ダガーのマウント状態はマスク部の差し替えで再現。
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専用の持ち手が付属。
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■ 57mm散弾砲 ボクサー | |
ストックを伸ばしたもの、折りたたんだもの(マウント用)の2種類が付属。 どちらもフォアエンドは前後にスライド可能です。 | |
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腰のハードポイントに取り付ける場合は兵装維持アームを噛ませてマウントします。
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■ ショットシェル | |
専用の持ち手で装填状態を再現。 ホルダーは腰サイドにマウントでき、ショットシェルは全5発のうち4発それぞれが着脱可。 収納状態パーツも取り付けられます。 | |
■ 徹甲弾マガジン | |
専用の持ち手で交換状態を再現。 マガジンは腰、背中などのハードポイントにマウント。 シングル、ダブル、装填用のものがあり、重ねて取り付けることもできます。 | |
■ GRAW-2 単分子カッター | |
ロック機構付きの鞘に納めてボディにマウントできます。
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■ XM18ワイヤーガン | |
約20センチの紐製パーツを使って再現。
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リストジョイント接続の上腕パネルを取り外し、ワイヤーを結びつけて再び取り付けます。 ワイヤーを握った専用グリップは左手のみ。 射出直前のフックが飛び出た状態のパーツも付属します。 裁縫の得意な人向き! | |
■ M1067 ハンドグレネード | |
単分子カッターと同じ持ち手で握ります。 本体へのマウントはできません。 | |
■ ラムダ・ドライバ発動 | |
背中のパーツ交換によりラムダ・ドライバ発動時の放熱板展開を再現! | |
■ ディスプレイベース | |
衝撃波が走ったようなエフェクト型と、透明になったいつもの型のディスプレイベースが付属します。
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ACTION | |
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全身21か所可動。 リボルバージョイントが計11か所、新機構リストジョイントは首に2か所、両手首、両膝アーマー、両つま先にそれぞれ組み込まれています。 上腕付け根のモノシャフトドライブらしきカットラインにより、独特の力強い動きが可能です。 |
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首は、リボルバーではなくリストジョイントを2つ使うことによりディテールと可動を両立。 股関節はリアアーマーに、後方に向けて接続されます。 |
首の可動域はクリアランスもよく、非常に良好です。 斜めの傾きも充分! | |
肩アーマーが干渉するので、腕の振り上げはこの辺りまで。 上腕付け根はモノシャフトドライブで、独特の力のこもったポージングが可能です。 | |
胸は10mmジョイントで前後に大きくスイング。 白いフレーム部分も上下に動きます。 左右への捻りは、造形上の都合もあり若干制約されています。 | |
股関節はリアアーマーにリボルバージョイント挿すことにより、前後方向にクリックを効かせてメリハリを付け、左右方向に微調整が効くようにチューニングされているようです。 膝は8mmジョイントでほぼ180度曲がります。 膝アーマーはリストジョイント接続となっており、干渉しないように動かすことができます。 | |
爪先はリストジョイントで独立可動し、接地性が高められています。 アンクルガードは一体式で固定です。 |
POSE |
【評】 アーバレストに集約される「フルメタル・パニック!」の魅力を語らせていただくならば、一つはラムダ・ドライバに象徴される時空を超えた神秘の力=ブラックテクノロジーを通じての一種反則的なスパロボ活劇ということになりましょう。 手をかざしただけで砲弾を弾く、街頭の看板を足場に跳躍する、敵ASのみを僚機ごしにパンチで爆砕させる、といったシーンに感嘆の声を上げた方も多かったのではないでしょうか。 数ヶ月前、アーバレストのリボルテック化を初めて聞いた時、私はお得意の特殊エフェクトに特化したアプローチを予想しました。 例えば、YF-19やYF-21で見せたピンポイントバリアパンチ風の物理障壁とか、あるいは背中の放熱板から解放される光波状のものとか、ラムダドライバらしい(今回の足元のものとは違ったオリジナル)エフェクトです。 ところが今回のアイテムは、そんな安易さに正拳突きを喰らわされるが如く、180度異なるもう一つの魅力、正統派ミリタリーマニア的な側面をフィーチャーしたものとなっていました。 さまざまな戦術を想定して装備を組み換え、砲弾は用途別に付属、さらにその一つ一つをホルダーに装填できる上にそれぞれ専用のオプションハンドが用意される、など偏執狂的に豊富なプレイバリュー! これにはさすがにノックアウトされました! 特に紐を利用したワイヤーガンは(私のような不器用者には)手が掛かるけれどかなりの面白さ! 造形面で多少、荒削りな点も目につきますが、従来のコンセプトである力感あふれるポージングも健在で、まさにこれ一体で正月中楽しめるアイテムに仕上がっていると思います。 ロボ魂アーバレストとも甲乙付けがたい出来ですが、ラインナップ的にみると、今のところレーバテインだけのリボルテックに対し、ロボ魂ではサベージに続き、M9、ファルケがリリース間近と着実な包囲網が敷かれています。 本文中に書いたように、サイズ的に近いのでクロスオーバーさせるのもアリですが、やはりリボルテックオリジナルのM9もぜひ手にしてみたい! あと、ついでに全身透明素材のECS仕様も欲しい!!(笑) とにかく今後の展開が期待されます! |
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