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ROBOT魂 <SIDE VF>
クァドラン・レア(クラン・クラン機) レビュー

■ 発売元:バンダイ
■ 価格:3,360円 (本体のみ税込)
■ サイズ:全高約12.5センチ(頭頂高)

■ 09年11月28日登録

「超時空要塞マクロス」シリーズの機体をアクションフィギュア化するロボット魂 <SIDE VF> より、「マクロスF」でおなじみのクァドラン・レアが登場!

人気のクラン・クラン大尉の機体ですが、どんなアイテムに仕上がっているのでしょうか。



■ FRONT & REAR

クァドラン・レアは第一次星間大戦後、高性能で希少だったクァドラン・ローを新統合軍が改修し、再生産した機体。

ミサイルを内蔵して肥大化したバックパック、胸から直接生えたような脚、とクァドランシリーズ特有のプロポーションが継承されていますが、特徴をつかんでまとまりよく立体化されています。

脚や腕など曲面が強調された部分には主にPVC、コクピットギミックを内蔵した本体や、エンジンユニットが入り組んだバックパック等にはABS素材が用いられ、しなやかさと威圧感を兼ね備えたボディを表現しています。

配色はほとんど成形色が活かされており、塗装はグレーのダクトや黒の各部スリットなどごく僅か。
PVCとABSの発色が少し違いますが、じっくりと比べなければほとんど気にならないレベルです。



■ コクピット内部ギミック

中央と左右の3枚のパネルがそれぞれ独立して展開し、クラン・クラン大尉が覗けます。

コクピット内のモールドなどもそこそこ作り込んであり、フィギュアは胸から上だけの造形ですが、バイザーにパール色を使うなど、このクラスとしては頑張っていると思います。





同時発売されたメサイアバルキリーと2ショット。
クァドランは設定では17メートル近くの機体なので、バルキリーを基準とすると、もっと大きくなると思うのですが、ROBOT魂では製品の寸法でアバウトに揃えていくようですね。

なので、クラン大尉もスーパーパーツを装着できるような体格ではありません。



■ 対艦用インパクトカノン

クァドラン・ローには無かった大型のカノン砲を装備。
砲身はオールABSで、曲がりなくカッチリした仕上がり。



基部の軸で回転し、レールに沿って前後スライドします。


■ 近接戦闘用超小型高機動ミサイルランチャー

バックパックのものは球体ハッチを2分割でスライド開閉します。



両ひざのものはハッチのみを差し替えて発射形態を再現!
割と地味ですが、必須のギミックです。





ACTION

顔(?)は基部に可動ジョイントが仕込まれており、上を向けたり、ちょっと傾けたりすることができます。
肩はボールジョイント接続+軸、カニか昆虫を思わせる腕は3分割で関節が2つあり、それぞれに可動軸が仕込まれています。

マニュピレータは軟質パーツで一体成形固定ですが、基部が回転します。
股関節は軸付きのボールジョイント接続で、干渉も少なく大きく開脚できます。
股関節は基部で前後左右に大きくスイングします。
また、フロントアーマー、サイドアーマーが軸で内側に倒れます。
膝は単軸で約90度。
足首はボールジョイント+左右軸で接地性が高められています。



POSE

















■ パーツ一覧

膝部ミサイルランチャー展開用ハッチ(左右)




【評】
得物はほとんど無いものの、コクピットやミサイルハッチの開閉など、ギミック満載で楽しいアイテムです。

形状が形状なので、アクションの方は期待していませんでしたが、なかなか良く動きます。

できればバルキリーと縮尺を近づけて欲しかったところですが、遊びやすさや価格のことを考えれば、むしろこちらで良しとするべきかもしれません。

そちらの方は魂スぺとかアーマープラスとかで、10センチ級のクラン大尉がそのまま乗れるクァドランの製品化なども面白いんじゃないかと思います。

ロボ魂ミッシェル機のスーパーパーツが着脱できるようにしてもらえれば、もはや言うことはありません!