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トランスフォーマー パワーコア コンバイナー
スカイバースト with エアリアルボッツ レビュー

■ 発売元:ハズブロ
■ 価格:4,410円 (本体のみ税込)
■ サイズ:全高約20センチ(合体ロボットモード時頭頂高)

■ 10年6月15日登録

トランスフォーマー パワーコアコンバイナー ( power core combiners ) は、“ 合体と組み換え遊び ” をテーマにした期待の新シリーズ。

いわばスクランブル合体のコンセプトを2010年度版に昇華させたものでしょうか。

先陣を切って登場は、サイバトロンの航空戦力が合体する天空の騎士、スカイバーストです!













パワーコアコンバイナーは、ビークルからロボット、合体戦士のコアボディの3形態に変形するコマンダーを核に、そのアーマーや武器に変形するミニコンがセットされた2パック、そして、コマンダーとその手足に自動変形する4体のドローンを加えた5パックの2ライン展開。



5パックのスカイバーストのパッケージは前面が約25センチ四方、奥行きが6センチ程の変形ボックス仕様。

抜き型部分のカットはアメコミタッチのイラスト風。

ムービーやアニメイテッドのボイジャー箱とは異なり、壊すことなく普通に開閉できるタイプです。

中は従来通りブリスターパックですが、エコに配慮したためか、固定は針金ではなく、 髪を編んだタコ糸のような紐が使われていました。



スカイバースト ビークルモード



スカイバーストはビークル、ロボット、合体戦士のコアとなるコマンダーパワーアップモードに3段変形します。
シルエット的には映画ファイヤーフォックスに出てきた Mig-31 をちょっと寸詰まりにした感じ。


3か所のランディングギアは展開ギミックあり。
各タイヤは回転しません。


上部のジョイントには、なんとマイクロン(別売)が取り付け可能。
遊びの幅が広がります!




スカイバースト トランスフォーム (ビークルモード ⇒ ロボットモード)


@ メインエンジン(脚)の接続を外し、ステーごと前方に展開します。

次にエンジンの内側の部分(腕)の接続を外し、外側に開きます。
A 機首を手前の軸で90度、奥の軸でさらに90度下方向に折り曲げ、胴体をジョイントします。



スカイバースト ロボットモード


■ FRONT & REAR
ヤマ形に切り立った背部装甲が印象的なスカイバーストのロボットモード。
いかにも一発変形しそうなスカウトクラス的身体構造です。


ヘルメットを意識したかのような頭部デザイン。
大きな背負いモノがありますが、うまく処理されていると思います。
目の集光ギミックはありません。




ACTION


従来のスカウトクラス同様、ボールジョイントが露出した関節が多用され、 比較的大きな可動域を得ています。

肩関節はボールジョイント、肘は単軸とボールジョイントの二重関節です。
股関節はヒンジとボールジョイント、腿に回転軸、膝は単軸で90度弱曲がります。

首が軸回転のみ、腰が固定のため、ダイナミックなポーズはちょっと難しいかも。




スカイバースト トランスフォーム(ロボットモード ⇒ コマンダーパワーアップモード)


@ 背部の装甲を90度上に展開し、そのカバーを開け、尾翼部分を左右に開きます。
A パワーアップモードの頭部を取り出し、カバーを主翼ごと下に下します。

肘を軸関節でたたみ、胸部装甲としてボディに組み付けます。

その大外に、開かれていた尾翼部分を回し込んで固定します。
B 股を開きながら、膝下を外側に90度回し、足裏からジョイントパーツを引き起こします。


※一連の手順は個人的なものです。
パーツの破損を避けるため、無理な負荷が掛からないように考慮はしておりますが、実際に変形させる際は付属の「取扱説明書」に従っていただけるようお願いします。
 




エアリアルボッツ ドローン各機

ドローン各機はパワーアップモード(合体戦士)の手足に自動変形します。
ロボットモードには変形しません。

スカイバースト同様、それぞれ、機体表面にマイクロンなどを接続できるポイントが1つあります。


■ ファイタージェット・ドローン

左脚に変形する戦闘機型ドローン。
主翼がミニマムですが、モチーフはやはり F-15 でしょうか。
着陸脚ギミックなどはありません。


■ リーコンプレーン・ドローン

右手に変形するAEW型のドローン。
E-2 ホークアイに似ています。
レーダー回転や着陸脚などのギミックはありません。


■ コンバットヘリコプター・ドローン

右脚に変形する戦闘ヘリ型のドローン。
コクピットの形状などからティーガーがモチーフと思われます。
メインローターとテールローターが手動で旋回。


■ コプター・ドローン

右腕に変形する戦闘ヘリ型のドローン。
前面の大胆なジョイントがちょっとアレですが、SA341/342ガゼルあたりがモチーフでしょうか。
メインローターが手動で回転します。



スカイバースト トランスフォーム(ロボットモード ⇒ コマンダーパワーアップモード)


@ まず、下に向けた主翼を、垂直尾翼を前に倒して抑えておきます。

次に機首下の接続部に本体のジョイントを突っ込むと、機首が背面パネルごと下にスライドして、脚に自動変形します。
A ボディ後部にある接続部に本体のジョイントを突っ込むと、メインローターユニットが上に移動し、ミサイルが前方に向きます。

テールローターを下に向け、機首の機銃を後ろに倒して踵を形成します。
A コクピット前面の接続部に本体のジョイントを突っ込むと、ボディがバサッと下に伸びて腕になります。

テール部分が変形したクローは開閉可能。
B 底面の接続部に本体のジョイントを突っ込むと、主翼が上方に閉じながら前方に移動し、マニピュレーターに変形します。



スカイバースト 5体合体モード


■ FRONT & REAR


合体戦士なので、プロポーションはそれなりで、前後に薄く、スマート。

スぺリオンというよりは、コンセプト的に、マシンロボ(レスキュー)に近い感じです。

股間と膝の関節が若干緩く、その大きさもあって、直立させるにもちょっと苦労します。

腕の左右、脚の左右はそれぞれ入れ替えOKです。
腕と脚は接続ポイントの位置から不自然になります。


■ BUST UP

実写ムービーシリーズに通じる頭部デザインですが、造形も色遣いもヒロイック方向にアレンジしてあります。

胸(機首を折り曲げた部分)の隙間が若干気になりますが、なかなかカッコいい!

頭部に集光ギミックはありません。



オルタニティのスカワと2ショット。
そんなに小さくはありませんが、デカくもありません。



接続ポイントもイキているので、パワーアップモードでもマイクロン(別売)をセットできます 。





ギャラリー
















【コメント】

いわゆる合体戦士は久しぶりだったので、かなり楽しめました。

頭部や内部モールドの意匠にムービー版特有の有機的なラインも加味されており、映画以降にファンになった方にも受け入れやすいデザインになっていると思います。

普通にカッコいいです!

ポージングは、肘が固定で、他の関節もセッティングが甘いので、少し苦手ですかね。

やはり、組み換えを楽しむシリーズに思いますので、そういう意味で今後のラインナップ、特に2パックのバリエーションに注目していきたいですね。