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S.H.フィギュアーツEX マシンディケイダー レビュー
■ 発売元:バンダイ
■ 価格:4,725円 (本体のみ税込)
■ サイズ:全長約18.0センチ(前後長)

■ 10年12月05日登録

ディケイドと共に様々な世界を旅した専用バイク・マシンディケイダーが魂ウェブより限定発売!




スタイリング





ベースはホンダ DN-01 というスクーターテイストの大型バイクですが、 そのアーバンで洗練されたシルエットが着実に反映されています。

大きな面積を占める成形色ホワイトは上品な光沢を伴っており、ボディ全体に高級なイメージを醸し出しています。

各部のディテールも手が加えられ、ハードボイルダーより格段に進歩した印象。



大きく張り出した、と言うよりもふくよかにラウンディングしたタンクの形状も見事に立体化。

シンボリックなカードの形状の意匠はシャープに造形され、蛍光ピンクの塗り分けも綺麗に処理されています。

クリアパーツや塗装部分、マーキング箇所も増え、スケールモデルとしてはさらに充実したのではないでしょうか。

ハンドルは、造形の同じ軟質樹脂製のスペアが付属します。




【左】 特徴的なフロントカウルの飾りはシャープに造形されており、塗装精度も整っています。

【右】 シャチを連想させる、攻撃的かつ優雅なシルエットも忠実に立体化!
下方にはディケイドのマークがタンポ印刷にて再現されています。


【左】 ミラーはシルバー塗装、ハンドル周りの造形、塗装も適切で質感十分。

【右】 デジタルメーターらしきモールドがカウルの奥に。
シールでも貼ってあったらベストでした。


水冷Vツインエンジンの両側面。
そこそこ作ってありますが、モールドはやはり厳しいか。



【左】 一本出しのマフラーはシルバー塗装で硬質感漂う仕上がり。

【右】 フットレストもしっかり作り込まれており、右側にのみフットブレーキも再現されています。(可動はしません)



フロント【左】、リア【右】のホイール周り。
タイヤ表面にはトレッドも刻まれ、ブレーキ関係も精巧に作られている印象です。


【左】 シートはプラ製ですが、形状、質感ともに充分。

【右】 ハードボイルダーでは散々だったリア周りも抜群の出来栄え。
ナンバープレートにはディケイドのマーク、赤い反射板もそれらしくシールで処理されています。




ギミック


■ ステアリング

タイヤがハンドルと連動して左右に動きます。
舵角はちょっと狭いかも。


■ リアサスペンション

サスペンションはスプリングギミックで沈み込みます。


■ サイドスタンド

適切な保持力でしっかり止まって本体をがっちり支えます。


■ 専用スタンドベース

後輪に取り付ける無色クリア素材の専用のスタンドベースが付属。




ライディングポジション



足をペダルにベタっと付けて、シートに尻を密着した状態で座らせると、
ポジションはこんな感じ。

後傾気味ですが、もう少し背筋をまっすぐ伸ばしたかったですね。


ポジション自体はそう悪いとは思いませんが、膝がガバっと
拡がってしまいます。

これはマシンの形状というよりも、どちらかと言うとフィギュアの
股関節の事情ではないでしょうか。




ギャラリー



















【コメント】

エンジン部の作りが簡素すぎる感はありますが、それ以外はかなり改善されていると思います。

特にランプ周りはクリアパーツが多用され質感がグッと上がっており、フロント&リアカウルのカードが突き立ったような装飾もシャープな出来栄え。

ナンバープレートなどもマーキングが施されており、先行のハードボイルダーと比べると、よりリアルなイメージに近づいた印象です。

また、後ろのシートにもしっかりフィギュアを座らせることができ、個人的に大きなポイントでした。
リヤのフットレストが適切位置で引き出せたらさらに良かったですね。

ただ、これらはあくまで精巧な模型としての要素が強く、動かして楽しいアクションフィギュアのバイクとしては、ちょっと足りないなと思ってしまいます。

端的に言うと、置いて乗せて眺める以外に、遊び方がない。

ミサイル発射ギミックを付けろとか、そういうのではないんですが、(笑)本体に元々ギミック的要素がないのならば、例えば、バンクを付けたり、ウイリー状態でがっちり飾れるスタンドを付属させるとか、そういうのがあればさらに楽しく遊べるような気がします。

造形、塗装など外観的にはとても満足していますので、ぜひ、さらなる価値を付加いただけるようお願いしたく思います。