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フロイラインリボルテック 真希波・マリ・イラストリアス レビュー
■ 企画制作:海洋堂
■ 販売元:ホビーストック
■ 価格:2,900円 (本体のみ税込)
■ サイズ:全高約15センチ(頭頂高)

■ 10年5月8日登録

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』で鮮烈なデビューを飾った新ヒロイン“真希波・マリ・イラストリアス”が 『胸もピッタリで、気持ちいい!』 なピンクの新型プラグスーツをまとって颯爽と登場!

再起動したリボルテック フロイライン、起死回生の一撃となるか?



■ FRONT & REAR



プロポーションは、基本的に以前のフロイラインを踏襲しているようですが、腹部や膝など、所々に改修の跡が見られます。

発表当初の画像では肩の造形などから、ちょっとゴツい印象を受けましたが、実際に手に取ると、それほどでもありません。(まあ華奢とはいいませんが)

カラーリングは、メインカラーの淡いチェリーピンクはパール仕上げ。
塗装は若干のトビなどはあるものの全体的に丁寧。
簡単なスミ入れも施されています。


■ BUST UP

瞳が大きく、少しあどけない感じにアレンジしてありますが、マリらしく凛とした眼差し。
なかなかいい表情に仕上がっています。

メガネは、クリアレッドのフレームが前髪の裏に接着してありますが、
僅かに横にずれている感じで、惜しい。


 

均整のとれたアスリートボディに、豊満な張りのあるバスト!

前髪は、表情の差し替えのため、取り外し式になっていますが、 カチューシャのラインを使っているので、不自然な分割線はありません。





腰のくびれからヒップに流れるラインも力強く抑揚しており、 健康的な色香を発散しています。

可動のため仕方ないものの、腰の黒とピンクの境目がめくれあがっているのは惜しい。
同様に膝裏にも不自然な切れ込みが露出していますが、これも残念。



お下げ髪は、束ねた部分が軸接続で回転し、表情を演出できます。



表情は差し替え式で、通常の穏やかな笑顔・戦闘を楽しむいじわる顔・劇中のエヴァ2号機獣化第2形態【ザ・ビースト】発動時の狂気顔の3パターンを再現できます。

また、リストと胸中央のマーカーを蛍光グリーンのパーツに差し替えれば、後半の見せ場、【ザ・ビースト】発動モードを完全再現できます。


上半身を引き抜いて、内側から差し替えます。
細かいので紛失に注意!!


■ 携帯電話

劇中で使用した携帯電話が付属し、手に持たせる事ができます。
ノキア製でしょうか、インターフェイスの造形も巧みです。

持ち手にキッチリ収まり、ポロリと落ちてしまうようなことはありません。


■ OPTION HANDS <RIGHT>
拳骨(デフォ)/手刀/平手(脱力)/平手(開)/握り手/握り手(折り返し軸可動)/握り手(携帯電話用)


■ OPTION HANDS <LEFT>
拳骨(デフォ)/手刀/平手(脱力)/平手(開)/握り手/握り手(折り返し可動)

※ 造形は左右は対象で、携帯電話用は右手のみ



■ 専用スタンド

以前のフロイライン同様、キャラクターの名前がプリントされた専用スタンドが付属します。

クリア素材のアタッチメント部は開閉しませんので、無理に取り付けるとキズが残る恐れがあります。 (以前、綾波でやってしまいました)

某魂系のアタッチメントが偶然、径が合いましたので、参考までに載せておきます。
後でどちらかが緩くなったりする場合もありますので、自己責任にてお試しください。




ACTION


10箇所のリボルバージョイントと2箇所のマドラージョイント、その他計21箇所で可動します。



(左)腹部には軟質PVCが使用され、捻ったり屈んだりしても、ジャストフィット!
不自然なシワは出にくい構造になっています。

(右)お尻は相変わらずで、深く曲げると、内部構造があからさまに露出してしまいます。
フロイラインはここが最大の課題に思います。



首は6oジョイントで可動域は充分。

上に書いたように、お下げは軸で回転しますので、
干渉を避けることができます。
肩はリボルバージョイントによる可動域はあまり広くありませんが、
上腕の付け根にある軸で調節すれば、真横に上げることができます。

肘はマドラージョイントで120度弱曲がります。
胴体は見せ場。

6oWジョイントと軟質素材の併用により、
女性らしく美しい曲線による動きが再現できます。
股関節は6oジョイントにより120度強開きます。
回転軸も兼ねた膝は、軸可動で約120度曲がります。

股関節と膝は圧倒的に緩く、保持力に難あり。
足首は6oジョイントで可動。

保持力も適度にあり、安定した動きを支えます。



ギャラリー





















■ パーツ一覧

オプションハンド×13(デフォ拳骨含む)/オプションフェイス×3(デフォ穏やか顔含む)/胸マーカー(赤・緑各2)/リストパーツ(赤・緑左右一式)/携帯電話
※この他にディスプレイスタンド/リボコンテナ/リボチップが付属します。


【コメント】

発表時の情報を見て、以前のフロイラインからあまり進歩がなさそうだな、と購入を迷っていましたが、 思っていたよりずっと良かったです。

特にプラグスーツの仕上がりは出色で、ハツラツさをギュッと押し込めたような造形、質感の高いパール塗装など、WEB上の広告画像はかなり損をしているような印象を受けました。

表情はあまり似てるとは思えませんが、これはこれで可愛いのでよし。
(裏コードの表情はちょっと怖すぎますが・・・)

可動構造には三歩進んでニ歩下がる、といった印象ですが、腹部の軟質素材はOK、尻と腿の切れ目は何らかの工夫が欲しかったところ。

あと、股関節と膝のプラプラ具合はアクションフィギュアとして致命的ですが、リボルテック全般の問題として迅速に改修に取り組まれた方が良いと思われます。

また、お下げ髪はリストジョイントなどで動かせるようにするか、差し替えなどで風になびくような表情を付けられればさらによかったのではないでしょうか。

さて、フロイラインはこの後、アスカ(式波)、レイと続きます。
発売が決定している figma の動向も目が離せませんが、とりあえずこの3人は揃えようと思っています。