TOP > アニメ系アクションフィギュア レビュー 






ヴァリアブルアクション ラインバレル レビュー

2009年 3月購入
■発売元:メガハウス
■価格:5,775円 (本体のみ税込)
■サイズ:全高約15センチ


いろいろなメーカーから発売されている「鉄のラインバレル」ですが、主役マキナのラインバレルがメガハウスのヴァリアブルアクションからラインナップされました!

物語は「正義の味方」をテーマとし、その「カッコよさ」とは何かを追求したような印象でしたが、さて、このアイテムはどんなカッコよさを伝えてくれるのでしょうか?







STYLING

■ FRONTE & REAR


■ BUST UP


ラインバレルは、独特な世界観を持つ異次元のメカ・マキナの中でも特に別格とされ、「マキナ殺し」と畏れられる存在。

かなり巨大な体躯のようにイメージしていましたが、設定では全長21mとモビルスーツなんかとそんなに変わらない大きさなんですね。

鋭く突き出た二本のツノがあらわすように「鬼」がメインのモチーフらしく、そこに「機動兵器」らしい記号やら「武者」っぽい装備、「怪獣」のように巨大なシッポやらを詰め込んで、うまくまとめ上げた印象です。個人的にはけっこう好きなタイプのメカです。

細かく分割されたボディのほとんどが軽めのABS製パーツで、それらを関節パーツでつないで作られています。手に取った感じは想像したより軽く、群雄【動】のバルキリーとか、プラモの完成品のような印象。

頭部の小ささ、肩やテールスタビライザーの張り出し方など、プロポーションはややディフォルメされている感もありますが、ほぼアニメの設定にならっており、個人的にはOKです。ツノや各装甲類のディテールもシャープに処理されており、外観的にはほぼ問題ないように思われます。

配色はちょっと変わった色が使われています。
鉄のラインブログ によると日本の伝統色を意識したもので、赤は鮮やかな朱赤、青系は薄藍、藍鼠、鉄色など青と緑の混ざった色でまさに純和風仕様。
これはよいものです!(笑)

全体を艶消し処理、要所にスミ入れが施されており、引き締まったイメージ。
塗りムラやらハミダシなどほとんどなく、額の三つ巴や顔の塗り分けもかなり細かく処理されており好印象。

脚部は一応カカト部分が開くようになっているのですが、写真の状態でもとりあえず自立します。






■ テールスタビライザー


ラインバレルの最も特徴的なパーツ。 基部で上下に可動しますが、展開はしません。



■ ブレード




ラインバレルが通常使う日本刀を模したブレードが二振り付属。
鞘は下腕外側に装備され、柄部分だけが着脱でき、抜刀状態も再現できます。



■ オプションハンド


手首は差し替えでゲンコツ、ブレード用握り手、平手の3種類から選べます。



■ ディスプレイスタンド


三つ巴を模したマーキングが施されたディスプレイスタンドが付属。 アーム部は中間とフィギュア接続部で軸可動します。







ACTION








肘膝に二重軸、肩や腰に保持力の強めな球体関節、胴体には三分割のボールジョイント接続、とそれぞれが大きな可動域を持っており、多彩なポージングが可能です。

肩のフィン、腰の各アーマー、脹脛の安定翼状の突起に至るまで動くようになっており、素立ちさせるのが返って疎ましいほど。

大きな肩アーマーや下腕に装備された鞘など、確かに邪魔になりますが、慣れればうまくかわして動かせると思います。






POSE


















■ パーツ一覧


交換用手首×6/ブレード一式/ディスプレイスタンド一式





【評】

造形、可動は良く出来ており、好印象。
良い意味で裏切られた感じです。

特に可動は絶品!!
これで、もう少し手首が動けば申し分ありません。

惜しむらくはちょっとギミックに乏しいです。

と言っても、ラインバレルの主だったギミックとしてはオーバードライブ形態への移行くらいしか思いつかず、これだと大掛かりすぎて現行価格に収めるのはちょっと無理っぽいですね。

コクピットの展開なんか、劇中でも印象的に使われていたので面白いんじゃないでしょうか。

ABSがメインなので破損しやすいパーツが多い、塗装がやや弱く剥げやすいなど、気になる部分もありますが、この後ヴァーダントの発売も決まっているようですし、オーバードライブもたぶん規定路線なのでしょう。
願わくば可変プリテンダーあたりまで漕ぎ付けて欲しいところ。

価格設定は幾分割高ですが、先行投資も兼ねると思えば、納得できるということで。











最終更新 04/11/09