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figma(フィグマ) 仮面ライダーセイレーン レビュー
■ 発売元:マックスファクトリー
■ 価格:3,200円 (本体のみ税込)
■ サイズ:全高約13センチ(頭頂高)

■ 11年5月30日登録

『仮面ライダー龍騎』のコンテンツを素にアメリカで製作された『仮面ライダードラゴンナイト』より、
ベンタラ人ライダーの紅一点、『仮面ライダーセイレーン』がfigma化!

女性キャラを主軸にリリースを続けてきた figma ならではの洗練されたプロポーション、
しなやかな可動に期待が高まります。


【注】 装備・武器などの名称は、わかりやすく説明するため、ここではオリジナル作品である
“ 仮面ライダー龍騎 ”から引用しています。



■ FRONT & REAR

純白のマントに包まれた女性ライダー・セイレーンの優美かつ凛々しいボディをfigmaのコンセプトで再現!

腹と腰の体幹部分に軟質素材が使われ、女性ライダーらしい起伏に富んだラインが演出されています。



figma ドラゴンナイトと2ショット!

男性ライダーと比べるとやはり華奢で、身長も若干低めですが、女性らしい凛々しさを感じさせるプロポーション。



アーマーは半光沢の白をベースに、装飾類は金銀で彩色されており、気品ある仕上がり。
カードデッキも綺麗にプリントされています。



白鳥を模したマスクもしっかり再現。
スリット内の塗装が若干粗く見えますが、実物はそう気にならないレベルに思います。



この中には加藤夏希など入っていない!

ボンデージを思わせるスーツに包まれた細い腰と張りのあるヒップラインが、
軟質素材により効果的に表現されています。



スリムかつ力強く伸びた脚のライン。
ヒールの付いた風のブーツもしっかり再現されています。



マントにはサテン風のキラキラ光沢を放つ布素材が使用されており、
レザー風仕立てのウイングナイトと差別化されています。

内側に貼りつけられた針金入り形状保持テープによって表情を付けることができ、
中央の穴でfigmaスタンドのジョイントに対応します。


■ ブランバイザー

カード装填により、武器の召喚や特殊効果を発動するセイレーンの専用剣。
レイピアというよりはフルーレに近いですね。

オープンギミックはありませんが、特徴をつかんだ造形と丁寧な彩色。




腰の軟質素材製ホルダーに収納できますが、同じ素材の薄ベルト一枚で
接続されていることから千切れ、経年劣化などに懸念。



ホルダー収納時には、刀身の短いものに差し替えます。


■ アドベントカード
表がファイナルベント絵柄、裏は青ベタ仕上げのプラ製アドベントカードが付属。
専用手首(右手のみ)で持たせることができます。


■ ウイングスラッシャー
ファイナルベントにも使う薙刀状の剣。
プラ製でカッチリした造形ですが、グリップと刃の境目が弱く、折れに注意!


■ ウイングシールド

幻惑効果を発動できる盾。
裏面に付いたL字型の取っ手で握らせます。



■ OPTION HANDS <RIGHT>

拳骨(デフォ)/武器用握り手/平手×2/カード用握り手


■ OPTION HANDS <LEFT>

拳骨(デフォ)/武器用握り手/平手×2 






ACTION

頭部は、顔側にボールジョイントが付いたfigmaジョイントが仕込まれ、

さらに首と胸もボールジョイント接続され、より繊細な動きが可能になっています。


ドラゴンナイト同様、アレイ型ジョイントを肩パーツで覆って上腕と軸接続する形式ですが、 肩アーマーは挟みこむのではなく、上から被せるタイプです。

この肩アーマーの大きさと形状のためか、肩の動きはかなり制限されます。

肘はfigmaジョイントで90度強曲がり、また、全ての手首に折り返し軸があります。
ボディはフレームを軟質パーツが覆うタイプで胸と腹の間がfigmaジョイントで接続されています。

前後屈と左右の捻りが可能。
股関節はもう少し開きますが、これ以上は股側と腿側の軟質パーツの継ぎ目が開いて形が崩れます。

膝はfigmaジョイントで約120度曲がります。
足首もfigmaジョイントにより上下、捻りに対応。

保持力も充分。



ギャラリー



















■ パーツ一覧

オプションハンド(デフォ拳骨含む ×9)/ ブランバイザー一式(長短刀身含む) / ウイングシールド / ウイングスラッシャー / アドベントカード 



【コメント】

セイレーンはある意味、figma仮面ライダーシリーズで最も注目していたアイテムです。

期待通り、女性らしいスタイリング、プロポーションの再現性は抜群!

凛々しい佇まいも予想以上!!

特に軟質パーツを駆使したボディラインは絶品でした!!!

おそらく後に製品化されるであろうS.H.フィギュアーツでも、近作女性アイテムを見るに、 この造形が醸し出す雰囲気には到底至らないように思われます。

相反して残念なのがアクション性能。

肩、股関節の可動域は造形重視のためか非常に狭く、他の部位も充分に動くとは言えません。

また、肩アーマーは構造的にポロリが多く、ブランバイザーやウイングスラッシャーは強度が頼りなく 繊細に扱うことが強いられます。

こちらはおそらくフィギュアーツが圧倒的でしょう。

評価が分かれるのはマント処理でしょうか。

質感が実際のマントに近く、ある程度自由に表情付け可能だが、扱いづらい。

PVC造形にジョイント等を配してある程度可動を与えるものも考えられますが、 こちらは扱いやすくはありましょうが、重く、動きも制限されるでしょう。

ある程度ポーズを極めて飾っておくならfigma、ガシガシ動かして、ミラモン等と絡ませたいならフィギュアーツというのが指針となりそうな龍騎=ドラゴンナイトですが、セイレーンはこの傾向が一層顕著に表れそうな気がします。

決断しかねる方は、フィギュアーツの情報を待ってみては。

私はこのヒップ造形だけで充分満足しておりますが。

あと、補足ですが、TVで放送しなかったドラゴンナイトの後半では、このセイレーンやラス(オーディーン)のバトルがガンガン入ってます。

龍騎本作では見られなかった13ライダーのアクションシーンを堪能されたい方は、ぜひ映像コンテンツをチェック!!

ストーリーや設定も意外に捻ってあって、なかなかですよ!