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リボルテックヤマグチ UFOロボ グレンダイザー レビュー
■ 発売元:海洋堂
■ 価格:2,400円 (本体のみ税込)
■ サイズ:全高約12.0センチ(頭頂高)

■ 10年2月18日登録

日本だけでなく、世界中、特にフランスでは「Goldorak(ゴールドラック)」として放映され 圧倒的な人気を誇るUFOロボ・グレンダイザーがリボルテック化されました!



■ FRONT & REAR

ゲッターロボやガイキング等でおなじみの、頭は小さく、足は先にいくに従って太く大きくなっていく、
リボルテックヤマグチ流の巨大ロボディメンション。

いつものようにオール塗装ですが、全体に適度な艶が与えられ、シルバーや紺部分にはメタリック系の塗料が用いられており、パッと見、合金風イメージ。

密度感が高く、小さいながらも身体全体から硬さと重さが伝わってくる、そんな仕上がりです。


■ BUST UP

今回特徴的なのは、肩の8oジョイントを積極的に露出させ、まるで僧帽筋が隆起しているかのようなパワフルさが演出されていることでしょうか。

好き嫌いも別れるでしょうが、一つの試みとして面白いと思います。

顔は鼻が低く、口元(コクピットなのですが)にも抑揚がなく、平板な印象。
ツノも若干小さいように感じられます。
もうちょっとメリハリをつけて、表情を立たせてもよかったのではないでしょうか。 


■ OPTION HANDS <RIGHT>

拳骨(デフォ)ハーケン用握り手/平手


■ OPTION HANDS <LEFT>

拳骨(デフォ)ハーケン用握り手/指し手

オプションハンドはすべてリストジョイント接続。
ハーケン用だけは横方向に、それ以外は縦方向に可動します。


■ ダブルハーケン

通常は肩に格納されているグレンダイザーの近接格闘装備。
刃は円弧というよりはくの字型に先鋭化。
連結させると、長さはなんと約18pにもおよび、迫力も満点です。


一応、連結せず片側のみのシングルハーケンも再現可能です。
でも確か、片側に小刀が付いていたような記憶が・・・


■ スクリュークラッシャーパンチ

ロケットパンチの発展強化型に当たる、マジンガー系では象徴的な武装。
肘から下の腕部分ごと付け替えて再現します。



クラッシャーの一部を外して、手首を取り付けます。
適当に弄っていたら、某社魂ステの支柱がリボルバージョイントにフィットしました。
これは便利!


■ ディスプレイベース

火花が散ったようなエフェクト型と、透明のディスプレイベースが付属します。
リボルバージョイントは白の10mm球のみが付属します。





ACTION

全身15か所可動。


リボルバージョイントは計11か所、リストジョイントは首に2か所、各手首、両ふくらはぎに使用されています。

特に目新しい仕組みは見受けらず、オーソドックスな仕上がりですが、必要十分に動きます。


リストジョイントによって接続されたふくらはぎのカバーパネルは、
膝を極限まで曲げると引き込まれ、可動域を拡げます。
頭部は、首にリストジョイントを2つ使うことによりワイドな可動を実現。

首のディテールもしっかり再現されています。

肩は露出した8oジョイントのため、非常に広く動かせます。
腕を真上に上げたり、後ろに回すような動作も可能。

腕には、曲げた時に引き込まれるコの字型の切れ込みがあり、
約90度可動します。
10oジョイントにより胸アーマーが可動。

前後屈と捻りまで、一連の動作が可能です。
股関節は左右180度開脚を達成。

膝は前述のふくらはぎパネルの構造により、シルエットを崩すことなく広範囲に可動。
足首は10oジョイントにより可動。

独特の切れ角と、重厚な造形から、安定性は抜群です。



POSE




















【評】

遠い記憶をたどってみると、UFOからロボへ、ロボからUFOへ、テンポよく変幻自在に分離合体をくり返しながら、多彩な武器で縦横無尽に敵を駆逐していくグレンダイザーの戦闘シーンは、まさに痛快そのものでした。

このリボルテックヤマグチ版グレンダイザーは、そのロボとしての、特に近接戦アクションに焦点を当てたアプローチとなっています。

スパロボ系には定番のロケットパンチ(スクリュークラッシャーパンチ)を差し替えで再現、より残忍にデフォルメされたダブルハーケンには約18pの威容を与え、リボルテックヤマグチお得意のアグレッシブなポージングに凄味を加えています。

今回は肩のリボルバージョイント位置が工夫され、腕を後方に反り上げるようなアクションが可能となっており、特にこのハーケンを使ったポージングが楽しく魅力あるものになっています。

ただ、オプションパーツの布陣を眺めるとちょっと淋しい印象。

設定として、拳から放つ3連装のハンドビーム、七色のカラフルな反重力ストーム、頭部の角からイナズマを放つスペースサンダーなど、エフェクトパーツ化すれば見栄えする多彩な光線兵器があるのに、全く活かし切れなかったのは残念。

パッケージ的な制約もあり、本家スぺイザーはハナから無理としても、マジンカイザーにスクランダーを付けたように、ダブルスぺイザーまで頑張ってくれれば気概は示せたように思います。