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ROBOT魂 <SIDE AS> ARX-7 アーバレスト レビュー
■ 発売元:バンダイ
■ 価格:3,675円 (本体のみ税込)
■ サイズ:全高約12.5センチ(頭頂高)

■ 09年11月7日登録

ロボット魂35作目はマニアックなファンを持つ「フルメタル・パニック!」より、主役機・アーバレスト!
撮影者泣かせの「雪のように白い」機体です。



■ FRONT & REAR

アーバレストは、如何なる国家にも属さない秘密傭兵組織・ミスリルが保有するAS(アーム・スレイブ)。
攻撃衝動、防衛衝動を物理的な力に変換するラムダ・ドライバを搭載する新鋭機です。

造形は華奢だけれど力強い、まるで神像のようなイメージが巧みに再現されています。
個人的には胸中央のブロックがもう少し大き目の方が良かったように思いますが、全体のバランスはうまくまとまっていると思います。


■ BUST UP

デュアルセンサーは発色のよいグリーンで、きれいに塗装されています。

メインカラーの白を含め成形色が大きく活かされていますが、塗装面は少し雑な印象。
大きな破たんはありませんが、寄って見るとエッジ部のカスレや黄色のムラがちょっと気になります。



ロボ魂一作目であるダブルオーガンダムとの2ショット。
柔・硬・滑、適所に適材を用いてキャラの魅力と躍動を表現するコンセプトは着実に進歩しているようです。
身長差はわずか1センチ程度ですが、こうして並べるとアーバレストの方がかなり立派に見えます。


■ EQUIPMENT STYLE

差し替えパーツ等を使って、各ハードポイントに武器を装備できます。



マスク部の差し替えで、対戦車ダガーの保持を再現。



腰部兵装維持アームを差し替えて、武器をマウントできます。
閉じた状態のパーツは小さくて取り外しにくいので、失くしてしまいそう。



57mm散弾砲をマウント。



同じアームパーツで単分子カッターも取り付けることができます。(画像左)
単分子カッターは左右とも腰アーマーのハードポイントにも固定できます。(画像右)


■ 57mm散弾砲 ボクサー
 

ホールディングストックは折りたたみ式、フォアエンドは前後にスライド可能(画像下左)です。
トリガーにはしっかりと指が引っ掛かっています!(画像下右)


■ GRAW-2 単分子カッター

大き目のコンバットナイフ。
刃先のモールドなどはありません。



鞘に納めることができます。


■ M1108 対戦車ダガー

投擲にも用いる小型ダガー。
マスクにマウントされるものは固定式でこの状態で取り外すことはできません。
胸脇の兵装ラックへの収納ギミックはありません。


■ ラムダ・ドライバ発動
 

肩と背中のパーツの交換によりラムダ・ドライバ発動時の放熱板展開を再現!
さすがに内部の精密感には欠けますが、内部をグレーなどでちょっと塗ってやるだけで質感が上がるかもしれません。





ACTION


関節部にPOM素材を使い自在なポージングを実現。
フィーリングは通常より若干タイトな印象で、おなじみの降着姿勢もググッときまります。

各関節の曲がり角は不自然なほど曲がるようなことはなく必要十分。
首と胸が前後スイング軸接続、
首と顔がアレイ型のボールジョイントで微細な動きにも対応。
胸、兵装ラック、肩アーマーがそれぞれボールジョイント接続。
3分割構造になっています。
 
肩アーマーは軸のストロークがあるのでグリグリ動きますが、兵装ラックは微妙に角度が付く程度。
それでも全体として可動域は広がっています。
残念ながら横方向へはあまり上がりません。
上腕付け根に回転軸、肘は二重軸で深く曲がります。
胴体は胸、腹上部、腹下部、腰の4分割構造で、腹上パーツを白い可動アーマーが覆っています。

これらが前後軸やボールジョイントで組み合わさって広く自然な可動を実現しています。
股関節は単純なボールジョイント接続ですが、構造的にクリアランスがよいので可動域は広くなっています。

唯一、腿を前に上げる時、フロントアーマーが腹に干渉しますが、脚を閉じてから上げると良いと思います。

また、腿の付け根に捻り軸がありますが、フロントとサイドアーマーが干渉してほとんど機能していません。
膝は二重軸で深い曲がり角を実現。
膝アーマーは独立可動します。
足首は前後軸とボールジョイントの組み合わせで接地感を高めています。
白いアンクルガードも独立可動。



POSE

















■ パーツ一覧

オプションハンド×7/ボクサー57mm散弾砲/単分子カッター&鞘/対戦車ダガー/兵装維持アーム(開)/ダガーマウント用フェイス/ラムダ・ドライバ展開用パーツ(背×2、肩×2)




【評】
造形、可動など基本的な項目に関してはおおむね良好。
多彩な兵装を各部にマウントできるなど、遊び勝手もおおむね良好。
すべての項目で平均点以上に仕上がっていると思います。

ロボ魂コレクター、<SIDE AS>から参戦するホビーファンにとってもマストアイテムであることは間違いないでしょう。
欲を言えばオプションに左の持ち手があれば尚良しです。


しかしながら値段が高い・・・。

願わくば、ダブルオーくらいのサイズでダブルオーくらいの価格が維持できないものでしょうか。
これからの続々ラインナップされるようなので、あまり高騰して買えなくなるような事態は避けてほしく思います。