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アーマープラス EX-ギア 早乙女アルトVer. レビュー
■ 発売元:バンダイ
■ 価格:7,875円 (本体のみ税込)
■ サイズ:全高約17センチ(EXギア装着時頭頂高)

■ 09年10月23日登録


「装着」は「変形」、「合体」と並んで、私たちがホビーシーンに求め続ける一大テーゼに思います。

バンダイの新カテゴリー・アーマープラスは、その「装着」をフィーチャーしたアクションフィギュア。

仮面ライダー等で実績を重ねたS.H.フィギュアーツの可動素体を核に、装着変身や聖闘士聖衣神話などで培われた装着ノウハウを、他の様々なキャラクターに展開していくコンセプトのようです。




EX-ギアはバルキリーのコクピットと脱出用の飛行機能を兼ね備えた可変パワードスーツ。

このアーマープラス・EX-ギアはマクロスFの主人公・早乙女アルトのパイロットスーツ姿を象ったフィギュア素体に可変翼と各アーマーを装着し、劇中シーンを再現します。




早乙女アルト パイロットスーツ


■ FRONT / REAR / SIDE

胸と背中のSMSマークはタンポ印刷、細部の塗り分けも丁寧な仕上がり。
肩パッドはイメージと若干違いますが、可動の都合もあり仕方ないでしょう。
ヘルメットのバイザーはクリアパーツで中の顔もしっかり作り込まれています。



角度によっては似ているアルト姫の素顔は、別パーツによる差し替え式。
欲を言えば別の表情も欲しかったですね。


ACTION


標準的なフィギュアーツ素体なので、アクションは一通りOKです。
ちなみに足首等にもダイキャストパーツは使われていません。
首はヘルメットの形状の都合か、上下にあまり振れません。
肩パッドは後ろ側のボールジョイントで可動しますが、ポロリ気味。
腕は画像の位置ぐらいまで上がります。
ポニテは付け根のボールジョイントで可動します。
表情付けには便利ですね。



EX-ギア シートモード


■ FRONT


■ REAR

クリアパーツ製の台座の上に支柱を組んでシートモードを再現します。

シートに座らせるというよりは、各パーツを装着、展開しながら形を整えていく感じですが、 膝側面のホバーユニットに折りたたんだ翼をセットするようになっているなど、姿勢もかっちりロックされます。


アルトの素顔も付けられますが、ポニテの収まりがよくないですね。



EXギア 装着


@ サイドの支柱から腕アーマーを取り外し、グリップを握らせたまま素体の腕を覆います。
A 上下左右4か所のアームベルトを閉じ、胸プロテクターを合わせ、
B 肩アーマーを上から回し込みながら素体の肩にかぶせます。
C 素体の脚を一度引き抜き、足首がフットペダルの奥に収まるように挿入し、脚部アーマーの前面装甲を閉じます。
D ヘッドギアを前面に回転させ、ヘルメットにかぶせます。



早乙女アルト × EXギア パワードスーツ


■ FRONT & REAR

素体と比べるとかなり大柄になります。
脚アーマーはディフォルメされすぎの感もありますが、立派は立派。
可動は各アーマーにより制限され、肘と膝以外はほとんど自由にならない印象です。


■ BUST UP

ヘッドギアはロックもないのでガバガバです。
サイズも若干大きめか?
逆に胸のプロテクターはキツ過ぎるくらいピッシリ合わさっています。


■ WING OPEN

翼を広げると、約30センチ。
なかなかの迫力です。



片側3か所、計6か所のヒンジで調整が可能。
個体差化もしれませんが、保持力はちょっと弱めです。



足裏にはリアリティを感じさせるローラーの意匠が。
モールドのみで回転はしません。


■ EXギア用マシンガン

ギミック等は特になし。
FRP製でカッチリした仕上がり。
シートモードでどこかに取り付けられると良かったですね。





POSE















【評】
装着ギミックと装着後のスタイリングにポイントが置かれたためか、可動がおざなりになってしまったようで残念。

初回や最終回など、印象的な場面で使われたので、もうちょっと動けば面白かったのですが・・。

せっかくフィギュアーツの素体を使っているので、次のラインナップ以降はもう少し可動を活かしてほしく思います。

とは言え、各形態の再現性はディテールまで含めてお見事!

特にシートモードはかっちり収まりが良いので、可変バルキリーを持っている方は傍らにでも飾ったら臨場感満点ですね。