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トランスフォーマー アニメイテッド スカイワープ(海外版)レビュー

■ 発売元:ハズブロ
■ 価格:,円 (本体のみ税込)
■ サイズ:全高約19センチ(ロボットモード時頭頂高)

■ 10年4月3日登録

アニメイテッドに登場するスカイワープは、ゾンビとなったスタスクが野望を達成せんと作り上げたクローン部隊の一人。

従来のジェットロン部隊の設定を踏襲し、スカイワープのイメージカラーで塗装された、スタスクのリペイント・アイテムです。





アニメイテッド スカイワープ ビークルモード





ビークルモードはスタスクと同じく前進翼が特徴的なジェット戦闘機。

当然、実際のファイターよりは寸詰まりですが、意外にも直線や鋭角が多用されており、アニメイテッドらしからぬダイナミックさも感じさせます。

モチーフは Su-47 という記述が多いようですが、エンジンや尾翼の位置関係、カナードをスキャンし忘れている点などから、前進翼機ならば F-14 FOV-WING の方に、より似ているような気がします。

ボディは艶消し暗緑色と発色の良い紫の2色の成形パーツから成っており、キャノピーにはオレンジのクリア素材が使われています。

ボディ上面には薄い紫のメタリックが吹かれていますが、派手なイメージが強調され、なかなかイイ感じ!








機体下部には、クリアパーツ製のミサイルを発射できるランチャーが装備されており、
向きを変えれば、後方射撃も可能。

ちょっと無理がありますが、ジェット噴射エフェクトのように見せることもできます。


■ キャノピー

キャノピーは固定式ですが、表面には回路のような模様が刻まれています。
内部はよく見えませんが、シートやインパネの計器までモールドされているのだ。

■ ランディングギア

ランディングギアが装備されており、着陸姿勢を再現。
3つともコロが生かされており、一応転がし走行が可能です。

前輪は跳ね上げのみ、後輪は完全格納されます。
後輪は形状的なものか、ちょっと引き出しにくく思います。



■ SIDE & BOTTOM



航空機系TFの宿命ですが(笑)、やはり厚めのボディ、「ひっくり返して見ないでね」仕様となっています。

画像ではランチャーを前方に展開していますが、ランディングギアを立てた時、接地面との間にはちょうど薄紙一枚入る程。

取説やパケ絵ではこちらをデフォとしているようなのですが、個人的には後ろに跳ね上げておいた方が、収まりが良いように思います。



アニメイテッド スカイワープ トランスフォーム


@ 垂直尾翼を外側に倒し、噴射口を上下に開きます。

次にエンジン中央の凹凸ロックを外しておきます。
A エンジン部中央の凹凸ロックを外し、ちょうど機首(コクピットあたり)下のヒンジを軸に下します。

この時、キャノピー後ろでパネルを分割し、少し開いておきます。
B さらにエンジン(脚部)を下方に展開すると、連動して機首が内側に引き込まれていきます。
C 機首を、エンジンの付け根(腰)に近づけるように下すと、両腕が側方に小気味よく展開します。
D 腰に機首をはめ込み、翼部分を背中にまわしてロックして、首や腕、脚などを微調整します。
E 翼下端のパネルを左右に分割し、後方に起こしてトランスフォーム完了。


※一連の手順は個人的なものです。
パーツの破損を避けるため、無理な負荷が掛からないように考慮はしておりますが、実際に変形させる際は付属の「取扱説明書」に従っていただけるようお願いします。



アニメイテッド スカイワープ ロボットモード


■ FRONT & REAR


大きなウイングとスマートなプロポーションが印象的なスカイワープのロボットモード。

可変戦闘機にはありがちな変形構造ながら、機首のトンガリが、胴体に完全に格納されてしまうのが面白いですね。

ふくらはぎのウイングは、パケ絵や取説では立てておくようになっていますが、個人的な趣向で倒しています。


ディセプティコンの凶悪ツインタワー。

このニ体を並べると壮観です!



■ BUST UP
ヴィラン味全開なニヤケ顔
目と口が集光ギミックにより光ります。

翼面には金であしらわれたディセプティコンマークがのぞきます。


■ ナルビーム



スプリング式ミサイル発射ギミックを持つナルビームを両腕に装備。
クリアパーツ製のミサイルには、なんとシャークマウスのディテールが刻んであるのだ!

矢印のボタンでリリース!



さらに、砲身を前にスライドさせると、腕の両脇からスタビライザーがパシャっとせり出すギミックを内蔵。

これはマジでカッコいいッスよ!



ACTION


首はボールジョイント接続ですが、首周りに干渉物が多いため、可動範囲はあまり広くありません。

また、ジョイントの素材がクリアパーツなためか、ちょっとユルく感じます。
肩も側方にはあまり上がらず、肘も90度弱。
手指は、親指と他の固定された4本指が開閉するように動きます。

腿の中間には回転軸があります。
開脚は柔軟ですが、クリックがかなりキツく動かしにくいです。
保持力は高いので一長一短なのですが、もうちょっと動かしやすい方が良かったように思います。

膝は形状的にあまり動かないように見えますが、90度はクリアしています。
足首は前後開閉の他、ボールジョイント接続なので接地性も良好です。



ギャラリー


















【コメント】
実のところ、輸入版人気が加熱し出した頃、スタスクを買い逃したため、替わりにこのスカイワープを購入することになったのですが、ハッキリ言って大正解でした。

鮮やかな紫と落ち着いた暗緑色のカラーリングは見るほどに味わい深く、良い意味で裏切られた思いです。

アニメイテッドのスタスクシリーズを自分なりに評すると、アクティベイター(スカウトクラス)の「一発変形」コンセプトをヴォイジャークラスで体現した意欲作。

このトライは素晴らしい。

パズル的に頭を使いながら変形を楽しみたい向きには安易すぎるのかもしれませんが、このスピーディにズバズバ決まる変形は、私のような面倒くさがり屋には願ってもない仕様です。

さらに、腕のナルビームの展開ギミックなど、キマリ過ぎて震えが来るほど。

ただ、個体差により、なかなか狙い通りにパチッと連動しないものも多いようです。

また、ロボモードからビークルモードに戻す時は、腕の角度など、しっかり決めておかなければ返って手間が掛かることもあり、この辺が課題でしょうか。

あと、ストーリーを踏まえ、おびえ顔にするなど、スタスクと何らかの差別化を図って欲しかった気もしますが、これだけでも十分満足できる、楽しく遊べるアイテムに思います。