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トランスフォーマー アニメイテッド プロール(海外版)レビュー


■ 発売元:ハズブロ
■ 価格:2,500円 (本体のみ税込)
■ サイズ:全高約15センチ(ロボットモード時頭頂高)
■ 10年1月16日登録

アニメイテッド版プロールはパトカーではなくバイクからトランスフォーム!
本編では孤高のニンジャ戦士にして地球の自然に魅せられるロハスなナイスガイ!!

手裏剣やトンファーなど、様々な武具も付いており、プレイバリューも豊富です。


アニメイテッド プロール ビークルモード


■ FRONT


■ REAR

ビークルモードは、金と黒の2トーンカラーがゴージャスなポリスバイク。
デトロイトに出現したクリーチャーへの対応に集まった各種車両からテレトラン1によって選ばれ、スキャンされた姿です。

アニメイテッド独特の流れるような曲面で構成されたボディラインとボリューム感にとんだ前後スイングアームが、未来的でユニーク、かつ力強いフォルムを形成しています。

配色は、頭で黒と言いましたが、ゴッグの茶を極限まで濃くしたような成形色の上にゴールドが吹いてあり、トビやキズがけっこう目立ちます。



フェアリングとヘッドランプはクリアパーツ製ですが、テールランプは ありません。
ノーズにはサイバトロンマークが大胆にプリントされています。

多くのアニメイテッドキャラクター同様、車種の特定は難しく思いますが、
パケ裏には“スーパーバイクモード”と記載されています。


■ SIDE
 

意外にも鋭く突き出たスラントノーズが印象的なサイドビュー。

ホイールとスタンド以外は造形的にほぼ左右対象で、これはバイク型トランスフォーマーとして見るべきポイントに思います。

前後タイヤは回転し、転がし走行可能です。


■ PARTS

フェアリングの内部にはメーター類の造形が覗けます。
メーターには針のディテールまで施されてあり、タンクの張りもフューエルキャップの細部もそれらしく造形されています。

バンブルビーでも書きましたが、このような細部の作り込みは、極端にディフォルメされたアイテムが陥りがちな悪い意味での玩具っぽさを、うまく払拭しているように思います。

分割式となるフラッシャーはクリアパーツ製で赤と青に塗り分けられています。

まさしく両モードを通じてのアクセントになっていたと思うのですが、
後にパワーアップバージョンとして発売された「サムライプロール」では
青単色となってしまいちょっと残念。





左側のサイドスタンドはしっかり格納できます。




アニメイテッド プロール トランスフォーム


@ リアカウルとフラッシャーを左右に割り、(肩となる)タンク側面の支点からガバッと開いて腕にします。

リアカウル部分を前方にスライドさせ、ロボットの掌を出します。
Bフェアリング奥に接続されている足を引き出し、タイヤを支点にスイングアームを前方に展開して右脚にします 。
B エンジンにマウントされた足を取り外し、タイヤを支点にスイングアームを後方に展開して左足にします。
G エンジン(胴体)から連なる股関節を調節しながら下半身のバランスを整えます。

この時、肩の付け根の関節をタンクの前後ラインと垂直になるようにしっかり開ききっておくとよいと思います。


G タンクのカバーを開き、フロントカウルを下におろすと頭部が出現して、トランスフォーム完了!!


※一連の手順は個人的なものです。
パーツの破損を避けるため、無理な負荷が掛からないように考慮はしておりますが、実際に変形させる際は付属の「取扱説明書」に従っていただけるようお願いします。



アニメイテッド プロール ロボットモード


■ FRONT & REAR

ロボットモードはクール&スマート!
アニメイテッドならではのナイスなくびれボディが再現されています。

前後のタイヤを身体の一部としてしっかり変形させているのは特筆もの。

ただ、背中のフィンが重いのと、足の構造が微妙なので、あまりバランスがよくなく、イマイチ立たせにくいです。

バイクキャラのロボットモードというと最近アレなのが多かっただけに、足が2本あるだけで何となく安心してしまいますね。(笑)


■ BUST UP

珍しくも頭部には集光ギミックの欠片もなく、ゴーグルも一体成型の塗装仕様。
ただただ長〜い顔が印象的!

G1プロール的な記号として額のツノ飾りも再現されています。



肩口のハンドルグリップは画像のように内側に収納できるようになっている
のですが、下を向かせるとアゴが干渉し、首の可動域を狭めてしまうので、
私は開いたままにしています。

むしろ動かして、ポージングの表情付けなどに使うと面白いと思います。

ちなみに取説に指示はありませんが、図では下におろしてあります。
パケ裏の写真は無造作に開いています。




アニメイテッドバンブルビーとの2ショット。
どーでもいいことですが、国内版アニメでのバンブルの一人称が気になりました。



■ MECHA STARS(手裏剣)

アニメイテッド版プロールの主武装。
両脚の外側のホイール部分を取り外して使います。


一本を広げると歯車式で三本すべての羽が連動して開くギミック付き。
左右二つあります。


■ FLASH BLASTERS(トンファー)

左右に分割されたフラッシャーを回頭させると、トンファーのような武器になります。

やはり、取説には明確な遊び方は記してありませんでしたが、私は手甲ごとスライドさせ、さらにフラッシャーを展開して遊んでいます。


■ TRAFFIC LIGHT "CHAIN" WEAPON(ヌンチャク)

ビークルモードでは余剰物な信号機が付属し、ヌンチャク(?)のような武器として使います。
紐の長さはグリップまで入れて約9.5センチ程です。

う〜ん・・。



ACTION


首はボールジョイントと、変形にも使用する付け根の
前後軸でフレキシブルに可動。

傾げる動作もOKです。
肩は落とし方向だけの上下軸+ボールジョイント。
肘はボールジョイントで90度くらい。
手首以降は全くの固定。

使いようですが、やはり自由度は低いです。
腰は露出が気になるボールジョイント。
シンプルですが、深い前屈から左右360度回転までこなします。
股関節はボールジョイント接続で開脚は180度強。

脚は膝とその下のホイール部分に軸があり、
合わせ技で180度曲がります。
爪先というか足もボールジョイント可動。
形状、動き方ともにクセがあり、バランスは取りにくくに思います。



POSE


















【評】
バイク、ロボット両モードでのスタイリングのまとまりの良さ、可動性能、そして武器ギミックの豊富さなどからDXクラスの中でもかなり遊べる仕様になっていると思われます。

ポージングは、最近の自由自在すぎるアクションフィギュアに慣れているとちょっと扱いにくいかもしれませんが、クセをつかめば楽しめると思います。

問題点としてはボールジョイントの関節保持力が総じて弱気味なことですが、国内仕様では、ぜひ改善して欲しく思います。


今後発売されるであろう「サムライプロール」は変形の上に装着要素を加えた秀作であり、こちらを本命にされる方も多いかと思われますが、もし懐に余裕があれば、ぜひ、こちらの無印プロールからススメしたいです。

信号機は別として、ギミック内蔵の手裏剣はこちらだけに付属するものですし、カラーリングも含め、オリジナルとしての存在感はこちらにあるように思われます。