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トランスフォーマー アニメイテッド ブラックアウト レビュー

■ 発売元:タカラトミー
■ 価格:3,780円 (本体のみ税込)
■ サイズ:全高約27センチ(ロボットモード時頭頂高)

■ 10年6月5日登録

実写ムービー第一弾の冒頭に登場し、鮮烈な印象を刻んだ切り込み隊長・ブラックアウトが、アニメイテッドに参戦!

大型ヘリにトランスフォームし、電磁波を操って敵をかく乱するというムービー版同様の設定を持つ巨漢ディセプティコンですが、アニメイテッド版フィギュアではどんな風にアレンジされているのでしょうか。



ブラックアウト ビークルモード



モチーフは架空の大型ヘリですが、おそらく実写版と同じくMH-53をディフォルメしたキャラクターに思われます。

がっしり骨太の重量級ボディに6門のガトリングガンというイケイケ装備ですが、アニメイテッドらしく、どことなくユーモラスな雰囲気も漂います。



この角度から見ても安定感抜群です。

特徴的なのが、垂直尾翼に内蔵されたテールローター。
OH-1のようなダクテッドファンタイプですね。



両サイドに張り出した巨大なスポンソンが目を惹くフロントビュー。
コクピットにはスモークブラックのクリア素材が使われています。

ローターブレードも1本ずつ丁寧に作り込まれています。



後ろから見ると、サイドの隙間がちょっと苦しいかな。



サイドビューもけっこう整っています。
ランディングギアは残念ながら省かれており、転がし走行などもできません。



ディセプティコンのマークはこちら。
キレイな紫のタンポ印刷で仕上げられています。



コクピット上のガトリングガンは上下にスイング可能です。



アニメイテッド ブラックアウト トランスフォーム


@ テールローター部を引き抜き、分割線に沿ってボディ後部を下方向に割り込みます。

A 上下に内蔵された爪を引き起こしながら、ボディ後部を展開してロボットモードの脚を形成します。
B ロータープレードを後方にまとめます。

先端のブレードは8時20分位までしか動かず、完全には閉じません。
脚部とそれに連なる底部ブロック(ロボットモードの腰)を下側に回し、底面中央に組み付けます。

がっちりジョイントされるとオートモーフィングで円柱型のローターユニットがポップアップします。
C スポンソンを前方に向けながら、ガトリングガンのパネルを回転させ、拳を引き起こします。
D コクピットを中央で分割して左右後方に移動させます。

肩部分をしっかりジョイントし、ブラックアウト・ロボットモードの完成です。


※一連の手順は個人的なものです。
パーツの破損を避けるため、無理な負荷が掛からないように考慮はしておりますが、実際に変形させる際は付属の「取扱説明書」に従っていただけるようお願いします。



ブラックアウト ロボットモード


■ FRONT
肥大化した上半身がいかにもヘリコプターらしいブラックアウトの雄姿。
胸部に現れたゴールドがビークルモードからのイメージを大きく変えています。

下半身が貧弱に見えますが、バランスはよく、関節の保持力も充分で、
しっかり立たせることができます。


■ REAR
束ねたローターブレードから、はっきりとブラックアウト(系)と認識できます。
肩の補助翼はブレードに干渉するのがイヤなので上に向けてあります。


■ BUST UP
左目だけ見開いて睨みつけるような表情。
集光ギミックは元々無く、メタリック掛かった赤で塗装されています。




■ ローターブラスター
下のレバーを引くと内部のローターが勢いよく射出されます。

普段は余剰パーツになってしまうのがちょっとアレですね。



ACTION


肩はヒンジ部をフルに引き出して、内外に角付けできます。

腕を横方向に開くことができないので、ポージングは少し難しい印象です。
両手の爪は親指以外の2本が独立で開閉します。
腕はトランスフォームの関係で180度近く曲がります。

股関節もほぼ180度曲がり、保持力もそこそこあります。
腰は360度回転可。

膝も腕同様変形様式の都合で180度曲がります。
(というか収納可能)

尚、膝上には回転軸あり。



ギャラリー















【コメント】

さすがに新しい製品だけあり、完成度も高く、安心して遊べるアイテムです。

両モードとも造形コンセプトが際立っており、単純に眺めるだけでも趣深い仕上がりになっていると思います。

トランスフォームも直感的に分かりやすく、子どもから大人まで、あまり深く考えずに楽しめるのではないでしょうか。

ただ、逆にいえば、ややイージーすぎる感もあり、物足りなさを覚える向きも多いのでは?

個人的にはもう少しだけヒネリがあってもよかった気がします。

また、どうしても多彩なギミックを持っていたムービー版と比べてしまうのですが、特にビークルモード時のギミックはいささか寂しく感じました。

さて、アニメイテッドトイも終盤に向けてのラインナップが見えてきましたが、このブラックアウトのように、海外で発売されていなかった新アイテムもいくつか登場するようですね。

わざわざ輸入版を購入するファンを増やしてきたような、初期アイテムにも負けない魅力を持つ製品が発売されることを強く望みたいところです。