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トランスフォーマー アニメイテッド バルクヘッド/アイアンハイド(海外版)レビュー

■ 発売元:ハズブロ
■ 価格:,円 (本体のみ税込)
■ サイズ:全高約12センチ(ロボットモード時頭頂高)

■ 10年3月27日登録

オートボット・オプティマス部隊随一の腕力を誇るバルクヘッド!

日本版ではキャラクター名がネームバリューのあるアイアンハイドに変わっています。



アニメイテッド バルクヘッド/アイアンハイド ビークルモード





バルクヘッドのビークルモードは近未来的にデフォルメされた6輪装甲車。
とにかく塊感のあるボクシーなスタイリングです。

ボディは成形色のグリーンに細部が塗装、
タイヤは黒成形のプラ製パーツで転がし走行も可能。

一部にはSWATの戦闘トラックとの記述もありますが、アーミーグリーンの彩色や白ペイントの星マークなど、どちらかというと軍用車両の方がしっくりくるように思います。


■ FRONT & REAR

ウインドウやヘッドランプなどにもクリアパーツは一切使われておらず、すべて塗装対応。

ルーフなど、左右の合わせが心持ちズレているように感じます。


DXクラスのバンブルビーと2ショット
大きさは圧倒的です。



■ SIDE & BOTTOM


側面は、大胆に主張する星マークや隙間からのぞくメカ的な 意匠などに好感を持てるものの、なぜか未塗装のフラッシャー側部や露出したギ ミック用のバネがなど、仕上げの粗さも目立ちます。

底面は前半分が下半身、後ろ半分が背中の側になるため、かなり整然としています。



アニメイテッド バルクヘッド/アイアンハイド トランスフォーム


@ 後部パネルを後ろに開き、フラッシャーのてんぺんから側面パネルを開いて折りたたみます。

腕が荷台に乗っかった状態でむき出しになります。
A まず、後部パネルを中央から左右に分割し、まず向かって左側を右側より下に向けておきます。

次に、左パネルの付け根を捻るように斜めに向けると、連動して左の腕が勢いよく前に飛び出します。
B 左パネルを立て、右も同様に捻ると、連動して右の腕も勢いよく前に飛び出します。

一連の動作が終わったら、右パネルも左パネルと対象になるように立てます。
A〜Bの過程を前から見たところ。

最後にボディ側の六角穴に腕のジョイントをしっかりと挿しこみます。
C フロント下から足を引き出しながら、フロントタイヤが足の裏に来るように回し込みます。
D フロントとリヤエンドを中央に向かって折りたたむと、連動してフロント中央のパネルがひっくり返ってバルクヘッドの顔が出てきます。


※一連の手順は個人的なものです。
パーツの破損を避けるため、無理な負荷が掛からないように考慮はしておりますが、実際に変形させる際は付属の「取扱説明書」に従っていただけるようお願いします。



アニメイテッド バルクヘッド/アイアンハイド ロボットモード


■ FRONT & REAR


個性豊かなアニメイテッドの中でも出色のまんまるボディ。

ビークル時には隠されていた赤み掛かったパーツも現れ、イメージにもちょっとした変化がもたらされています。

大きく背中側が重い上半身に対し、下半身が小さいので、立たせにくい。
また、サイドのパネルはかっちりロックされず、若干うっとうしい感じですね。


ビークルモードでは圧倒的な体格差があったのに・・・
ロボモードではバンブルにも見下されてしまいます。



■ BUST UP
下顎が強調された独特なアレンジのフェイス。
目は集光ギミックではなく塗装です。

胸中央にはサイバトロンマークが銀でプリントされています。


■ パンチギミック
 
右腕にはレバーを引くと、腕が曲がるギミックを内蔵しています。
ジェットアッパーでもブーメランフックでも好きに遊んぢゃってください。(笑)


■ レッキングボール
左腕にはレッキングボールと呼ばれるワイヤー付きのハンマーを射出するギミックを内蔵。
白い紐製というのがちょっとアレですが、なかなか面白いギミックです。


マニピュレーターを開き、格納されたスイッチを引き出し、
そのスイッチをさらに外に引っ張って射出します。



ACTION


首は軸回転のみ。
カット面が斜めに傾いており、独特の表情を演出できます。
左腕は、肘が90度弱で上腕付け根に回転軸。
マニピュレーターも画像のように開きます。
右腕もほぼ同じで、肘が90度弱で上腕付け根に回転軸。。
マニピュレーターも同様に開きます。

こちらはレッキングボールのギミックが組み込まれていない分、指先がしっかり閉じるようになっています。
肩は地面とほぼ水平まで開きます。 前後軸と上下軸がありますが、どちらもクリックが切ってあり保持力は充分。
開脚は、前後左右とも柔軟。

膝は約90度曲がり、回転軸も内蔵しています。



ギャラリー





















【コメント】
バルクヘッドという言葉を辞書で調べてみたところ、船舶内や飛行機内の隔壁という意味だそうです。

たぶん、日本で言う「縁の下の力持ち」的な、心優しくたくましいイメージを含ませているのでしょう。

英語版の話を何本か見ていますが、彼のキャラクターはまさにそんな印象で、チーム・オプティマスに不可欠なボケキャラに思われます。

それだけに日本版で彼の名前がアイアンハイドに置き換わるということを知った時は、正直、違和感をぬぐい去れませんでした。


しかし、こういったケースは今までにもあったし、時が経つに連れ、ネタとして楽しむぐらいの感覚でよいのではないかと思えるようになってきました。

このアイテムはダイナミックなオートモーフが盛り込まれたトランスフォームや、レッキングボールの射出、パンチアクションなど豊富なギミックで楽しく遊べる仕様となっていますが、最大のポイントはコミカルで和める雰囲気を漂わせつつも、力強い迫力を再現したスタイリングにあると思います。

個人的な注文としてはランプ類やウインドウなど、多少なりともクリアパーツを使って欲しかったことがあります。

また、形状的にあまり機能しないかもしれませんが、やはり目の集光ギミックは付けて欲しかったですね。

ロボットモード時に極端に背が低くなるのはご愛きょうですが、こちらはぜひネタに使ってほしいです。(笑)

他のアイテムとの整合性を求めるならば、リーダークラスの国内発売を待つしかありませんが、少し割高になりますが、輸入版を購入する手もあります。

新しい名前が失われてしまったのは残念ですが、バルクヘッド=アイアンハイドの活躍が日本版でどのように描かれるのか、オンエアを楽しみ待ちたいと思います。