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ROBOT魂 AMS-129 ギラ・ズール レビュー
■ 発売元:バンダイ
■ 価格:3,150円 (本体のみ税込)
■ サイズ:全高約13センチ(頭頂高)

■ 10年11月27日登録

宇宙世紀シリーズの正統続編 『機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)』より、
ネオ・ジオン残党の主力量産MS「ギラ・ズール」がROBOT魂にて立体化!



■ FRONT & REAR
ザク系を受け継ぐジオンの量産型モビルスーツとして、オーソドックスにまとめられています。

プロポーション的には胴まわり、太腿などが太く力強く造形されており、設定よりマッシブな印象。

カラーリングは基本的に各成形色が活かされ、スミ入れなどありませんが、胸や袖などの記章には白で塗装が施してあります。



今は亡きEMIAの量産型ザクと2ショット。

こんなに小さかったっけ?と思いつつも、スミ入れ、シャドウ吹き、ウェザリングが施されたEMIAのボディに感心。
当時はこれが気に入らなかったんですが、今見ると確かな情熱を感じます。

比べてギラ・ズールは、そういった処理は一切ありませんが、造形にかけるシンプルな意気込みが
伝わってきます。


ギラ・ズールがデカいのか、ユニコーンが小さいのか??
設定的にはわずかに0.3mほど差があるのですが、これ程ではないはずでコレクションとして致命的。

ギラ・ズールを小さくして、値段を抑えるか、同じ価格でもオプションを増やすかした方が良かったのではないでしょうか。


■ BUST UP

なだらかにカーブを描くボディラインを、直線基調の胸部アーマーが引き締めているデザインですが、フィギュアではさらにメリハリが付けられており、ミリタリー色がより強調されているように思います。


モノアイ周りの処理はいささか残念。
獣の歯のようにギザギザに尖った下部の稜線はパーツ割の都合で簡略化されているようです。



特徴的な襟章、胸章、袖章はモールドの上に塗装されています。
じっくり見ると、ムラやハミ出しが見つかりますが、大きさ的にはあまり気にならないレベル。


■ EQIPMENT STYLE

フロントアーマーは左右各パーツごとに交換して、予備マガジン装備状態を再現。


リアアーマーの上からマウントラッチパーツを取り付けて、各兵装を装備。


■ ビーム・マシンガン

ギラ・ズールの主兵装はABS製でカッチリ、シャープな仕上がり。
ストックのアクションやマガジンの着脱はナシ。


スコープとグレネードランチャーを装備できます。


かなり迫力がありますが、手首と袖に段差があり、しっかりグリップできないのが残念。


グレネードは単体でも握らせることができます。
が、上のダボがちょっとアレですね。

■ シュツルム・ファウスト

左右の合わせ目がちょっと気になりますが、硬質感は抜群。
やはり手首側の理由で構えにくいです。

■ ハンドグレネード

握り手に対して径が細く、今一つカッチリ握れません。


■ ビーム・ホーク

長短のビーム・ホークも付属。(画像は長)
クリアイエローのビーム刃はどちらにも取り付けることができます。


■ OPTION HANDS <RIGHT>

握り手(デフォ)/握り手(マシンガン・ホーク兼用)/開き手


■ OPTION HANDS <LEFT>

握り手(デフォ)/握り手(マシンガン・ホーク兼用)/開き手
※左右対象です。





ACTION

頭部は、首が別パーツで、その上下にボールジョイントが付きます。

上には良く動きますが、ノーズが干渉して下にはほとんど動かず、襟が立っているので思い切り上を向かせなければ真横を向くことはできません。
肩はボールジョイント+ヒンジで真横に上がります。

右肩アーマーは内側のヒンジで上下調整可。

左肩シールド接続部も同様にヒンジ式で調整可。
シールドはボールジョイントでグリグリ動きます。
肩はボールジョイントのシャフトが露出している分だけグリグリ動かせます。 (このシャフトは内側に押し込むことはできません。)

腕は上腕付け根に回転軸があり、肘は二重関節で約150度曲がります。
手首は、両端にボールジョイントがついた関節パーツを白い中空の袖パーツが覆っている構造で、可動域が拡げられています。

袖パーツのみを回転させることもできます。
ボディは胸、腹、腰の3分割構造でそれぞれがボールジョイント接続。

ランドセルのロックを外して後方に引っ張り出すことにより可動範囲が拡がります。
フロントアーマー、サイドアーマーは各跳ね上げ式。

開脚は約120度、腿付け根に回転軸があります。
股関節は前方に90度振り上げ可、膝は約90度曲がります。

腿横のスラスターノズルはボールジョイント接続で若干向きを変えることができます。
足は上側ボールジョイント+下側左右軸で可動します。

つま先部分は踵部分と別れて軸で上方向に可動します。



ギャラリー


















■ パーツ一覧

オプションハンド×6(デフォ拳骨含む)/ビーム・ホーク(長短一式)/ビーム・マシンガン/マシンガン用スコープ/グレネードランチャー/ハンド・グレネードx2/腰部マガジン装備パーツx2/背部マウントラッチ/シュツルム・ファウスト


【コメント】

一見、普通の量産MSですが、可動ギミックは工夫が凝らされており、ちょっとした驚異のメカニズムもの!

ランドセルや腰アーマーの構造など、MIAのジオン系モデルから比べると隔世の感があります。

ポージングの幅もかなり拡がっています。

一方で、肩や腰などのボールジョイントがユルめであったり、武器を持たせづらい(これはどっかで見たような手首のせい?)などの問題もありました。

また、本体が重く、胴などに魂ステージのアタッチメントなどまわしにくいこともあり、一部のROBOT魂に採用され出した股下のディスプレイ用ジョイントにも対応して欲しいところです。

さて、最重要ポイントはコレクションモデルとしてのサイズ問題です。

ジェガンとは合っているようですが、やはりユニコーンとの整合性の無さは致命的。

今後のアイテムをギラ・ズールのサイズで統一するのなら、それでなくても課題の多いユニコーンはサイズアップしてVer2を出し直すべきではないでしょうか。

例えば、夢は大きく完全変形モデルとか。

まあ、クシャとかローゼン・ズールとか他にも欲しいものはあるのですがね・・・。