TOP > トランスフォーマー レビュー 


トランスフォーマー オルタニティ MITSUOKA OROCHI /
スカイワープ ウィッチパープルパール レビュー



■ 発売元:タカラトミー
■ 価格:4,725円 (本体のみ税込)
■ サイズ:全高約15センチ(ロボットモード時頭頂高)

■ 10年6月28日登録

トンデモ進化を続けながらたま〜に増殖しているTFオルタニティの新作は、デストロンの航空戦力、スタースクリーム&スカイワープ!!

今回は、高級かつ暴力的な紫ボディが印象的なスカイワープをチョイス!


オルタニティ スカイワープ ビークルモード


■ FRONT


■ REAR

ビークルモードのモチーフは、和製スーパーカーの呼び声高い光岡オロチ。
地を這うようにうねるボディラインは、その名の通り大蛇を想起させます。

前作のバンブルと同様、ABS素材が多用されていますが、要所にダイキャストが使われておりズッシリとした手ごたえ。

タイヤはゴム製、ホイールは半光沢のシルバーで塗装されており、リアルな質感を再現。

スカイワープのボディはウィッチパープルパールと呼ばれるちょっと赤味のある紫で塗装されていますが、深みのある光沢ボディに仕上がっており、周りの景色が映りすぎて撮影に戸惑うほどでした。



前後が似たような独特のデザイン。
キャビンのグラスエリア、ヘッドランプ、リアコンビネーションランプにはクリアパーツが、短く刈られたアンテナには軟質素材が用いられています。

ヘッドランプに施された蛇の目を思わせる縦長のスリット、リアランプの奥の赤やオレンジのマーカー色などもしっかり再現されています。


■ SIDE & BOTTOM



思いっきりスーパーカーなサイドからの眺め。

底面はロボットモードの胸になるフロアパンがちょっとアレですが、よいまとまりに思います。
スタスク系伝統のナルビームも覗いていますね。



ボンネット、リアハッチ、そして左右のドアがオープンします!



もちろんキャビン内のインパネやハンドル、シートなども再現。
まあ、仕方ないことですが、中央の大きなジョイントがアレですね。



リアタイヤを倒し、奥から補助翼を引き出して、フライトモードにトランスフォーム。
007のロータスエスプリを思い出しました。(古)


オルタニティ スカイワープ トランスフォーム


@ 最初に車体裏のスポーンガンを浮かし、後輪補助翼のジョイントを外しておきます。(画像割愛)

次にボディ左右とバンパー中央のジョイントを外し、左右のフェンダーを分割して後方に開き、膝のフレームを奥にスライドさせ反転し、脚を形成します。
A 後輪補助翼の向きを変え、後輪ごと反転させ、奥に押し込み、膝フレームにしっかりジョイントします。

次に足から爪先パーツを展開します。
左足のみ、ナンバープレートを足裏に収納しておきます。
B 左右のドアを少し開いてジョイントを外し、ボンネットとルーフを前方にガバ〜っと移動させながら反転し、ウイング部分を形成します。

この時左右ドアの付け根のジョイントを外し、上に持ち上げます。
C 車体裏の腕になる部分を少し前方に引き出しつつ、フロントバンパーを中央から開きます。
D フロントバンパーを後方に回し、両肩の突起に変形させます。
E シートの背もたれを倒し、軸を調節しながら右腕を形成し、ウイング部分の先端を引き出します。
F 左腕、左ウイング部分も同様に変形させます。
G むき出しになったシャーシを折りたたむと、シンクロテック(連動変形)でフロアパネルが下方に移動し、頭部が出現します!


※一連の手順は個人的なものです。
パーツの破損を避けるため、無理な負荷が掛からないように考慮はしておりますが、実際に変形させる際は付属の「取扱説明書」に従っていただけるようお願いします。



オルタニティ スカイワープ ロボットモード


■ FRONT & REAR



ヒロイックにまとめ上げられたスカイワープの雄姿!
プロポーションもなかなか良いと思います。
ボディの上面をそのままウイングに転用するとは、何と大胆なアイデア!


■ BUST UP



頭部はスタスク→スカワのデザインを踏襲しつつ、ヘビ風にアレンジ。
目は一応集光ギミック内蔵で鋭くギラリと光ります。

首の付き方と肩位置との関係がイマイチ不自然に思いますが、むしろこの位の方が怪しくてそれらしいかも。

デストロンのマークは腰上にプリントされています。



オルタニティ バンブルとの2ショット。

それぞれ特徴が強調されておりよい出来です。
やはり同じ世界観同士で並べるとコンセプトと際立ちますね。


■ スポーン・ガン

「マガジン内に超圧縮保存されたリザーブ物質から、様々な弾種の投射体を自己生成・発射する実態兵器」とのこと。

いつものトンデモ設定と比べて普通な気がする・・


ACTION


首はボールジョイントですが、上下スペースが少なく、ほとんど左右回転くらいしか動きません。

胸パネルを開けて、変形ギミックを利用すれば、若干上を向かせることができます。
肩は軸により地面と平行以上に上がります。

肩関節と肘関節にそれぞれ回転軸があり、肘は約90度曲がります。
開脚は10時10分位まで開きます。
脚付け根の前後軸はちょっとキツめのクリック式、太腿には回転軸あり。

膝は約90度曲がります。
足首はステーが長めのボールジョイント接続で接地性も良し。

変形ギミックを利用すれば足の裏を前面に向けるまで、足首を曲げることも可能です。



POSE













【コメント】
ビークルモードに光岡オロチという異色のスーパースポーツを抜擢して話題をさらったスタースクリーム&スカイワープですが、プロポーションもより自然(?)になり、全体的にもより成熟した印象です。

両者とも顔はイケメンだし、ウィングの付き方などもちょっと変わっていてなかなか楽しめます。

パーツ間の収まりも大きな破綻はなく、変形上の不都合も少なくなり、これまでのオルタニティと比べればストレスも軽減されているように感じます。

しかし、反面、凝った仕掛けは見受けられず、一箇所だけのシンクロテックもダイナミックさに欠ける印象です。

まとまりの良さ、スタイリッシュなルックスはそのままに、もう一つトランスフォームに斬新なアイデアが見られると、尚良かったのではないでしょうか。

さて、オルタニティは今後、限定販売のウルトラマグナス(コンボイ/GTRのリべ)、サンダークラッカー(スタスク/オロチのリぺ)とラインナップされていますが、もう少し続くといいですね。

個人的にはホンダのCR-Zとか、ニッサンの新車ジュークとかとタイアップ希望です!