TOP > トランスフォーマー レビュー 


トランスフォーマー オルタニティ SUZUKI SWIFT SPORT /
バンブル チャンピオンイエロー レビュー



■ 発売元:タカラトミー
■ 価格:4,725円 (本体のみ税込)
■ サイズ:全高約14センチ(ロボットモード時頭頂高)

■ 09年12月7日登録

ミニカー並みの精密さと連動変形・シンクロテックでおなじみのTFオルタニティシリーズに人気者バンブルが加わりました!

逞しく進化したバンブルの雄姿をご覧ください!


オルタニティ バンブル ビークルモード


■ FRONT


■ REAR

ビークルモードは、スズキの新世代小型SUV・スイフトスポーツ ZC31S。
3Lオーバーのコンボイやメガトロンと比べるといささか小粒な感はありますが、鮮やかなチャンピオンイエローをまとったそのシルエットは軽快で魅力的!

外装はほとんどがABS素材、シャーシ、フレームというか、ロボットモード時に手足など芯になる部分はダイキャスト製、タイヤはゴム製となっています。

分割線はうまくまとまっている方だと思いますが、フロントグリルを割る中央のラインがもう少しピッタリ閉まればよかったでしょうか。

塗装もほとんどムラなくきれいな光沢ボディに仕上がっています。



グラスエリアには無色のクリアパーツ、ヘッドランプとリアコンビネーションランプともにクリアパーツで細工され、精巧なイメージ。

ほとんど見えませんが、ドアミラーはシルバー塗装になっており、コンボイなどのメッキシールから比べると一格劣る印象です。
フロントエンブレムは塗装で、向かって右側パネルに分割されます。


■ SIDE & BOTTOM



サイドからの眺めも破たんなくまとまっています。
ホイールは一体式で貫きはありませんが、奥にはディスクブレーキらしきモールドが施されています。

底面はオルタニティらしく直線基調のレイアウト。
頭部以外はどのようになるか判別しにくいように思います。



4枚のドアとボンネット、リアハッチがフルオープン!



ボンネットを開くとエンジンルームが覗けます。
オールアルミ製エンジンにはSUZUKIの刻印がモールドされています。



ドアを開けるとインパネやハンドルが作り込まれています。
その下にデ〜ンと横たわっているのがバンブルの二―パッド。
もちろん実車にはありません。





オルタニティ コンボイ(上)、ムービー バンブルビー(下)との各2ショット。

オルタ同士で並べると、何となく実車っぽい雰囲気が漂います。
これで飾るのもかなりイイかも。


オルタニティ バンブル トランスフォーム


@ ボンネットを開け、車体裏側のパネルを反転させるとフロント部分がスプリングギミックで前方にせり出します。
A フロント部分を左右に分け、グリルを内側に折り込む、かかと部分を引き起こすなどして両脚を形成します。
B バックドアを開け、左右のリアドアを上に跳ね上げます。

リア部分をボディと垂直に下ろすと、車体前部がわずかにせり出し、ボンネットとエンジンパネルがわずかに引き込まれます。
C フロント部分を矢印の方向に引き出すと、連動して首が引っ込み、フロントウインドウとボンネットがさらに奥に引き込まれます。
【注意】 この時ボンネットが上に上がりすぎていると、インパネが下に落ち、最悪の場合、ハンドルがシートにはさまれつぶれてしまいます。

この状態でもフロントドアは開きますので、一度確認してから動作させることをお勧めします。
D エンジンパネルを腰にマウントし、ニーパッドの向きを変えます。
E リア部分を展開し、内部に折りたたまれた腕を伸ばします。
F リアパネルを開いてボディ後方に回し込みます。
この時、ジョイントを肩の角に噛ませます。
G 顔のカバーを前に倒し、ツノを展開してトランスフォーム完了!


※一連の手順は個人的なものです。
パーツの破損を避けるため、無理な負荷が掛からないように考慮はしておりますが、実際に変形させる際は付属の「取扱説明書」に従っていただけるようお願いします。



オルタニティ バンブル ロボットモード


■ FRONT & REAR

胴周りというか胸周りが大きく発達した感じですが、ある意味バンブルらしく好感が持てます。
コンボイやメガトロンより手足も長くなって、プロポーションも良くなったと思います。


■ BUST UP

頭部はG1バンブルのイメージをしっかり踏襲しているように見えます。
目は一応集光ギミックとなっていますが、あまり効いていません。

サイバトロンのマークは胸元、上向きにプリントされています。



超存在の顕現として生まれ変わった2体。
バンブルの迫力に司令官も圧され気味?



こちらは和洋アレンジといった趣でしょうか。
背格好はむしろこちらの方が近いように思われます。

ロボットモードではこちらの方が燃えます!


■ クロノヴェノム・スティンガーガン

局所時間流を麻痺させ、物体の動きを止める特殊粒子弾を発射する銃。

ところで、取説の“ストーリー”はその世界観に浸ることができ、
個人的にはけっこう気に入っています。



通常はグリップを格納し、両膝下内側に2丁マウントされています。


ACTION


首はシンプルなボールジョイント接続ですが、非常に可動範囲が広くなっています。
特に上方向のクリアランスは抜群!
肩は二軸可動で地面と水平くらいまで上がります。
肘は単軸で可動域自体は広いのですが、タイヤに干渉します。
手首は軸+ボールジョイントで柔軟な動きが可能。
開脚はほぼ180度まで。
脚付け根の前後軸はクリック式、太腿に回転軸があります。
膝は単軸で画像の角度まで、足首は縦方向にはよく動きますが、左右のスイングができません。



POSE













【評】
まず、部品の組み付けが全般的にタイトなためか破損や塗装ハガレを恐れて扱いづらい感覚があります。
また、取説もシンプルすぎてプロセスを理解しづらいことが、さらにそれを助長しているように感じます。

しっかり角度を合わせないと、きちんと噛み合わないような箇所もあり、多少、ムチャをしても何とかなってしまうムービー系などと同じように捉えると痛い目に遭ってしまうかもしれません。

というのはバイナルテックと同様ですが、次の変形を直感的に示唆するというシンクロテックも、連動したか認識しづらいものもあり、例えば写真を交えての説明など、もうちょっと親切なガイドが必要に思われます。

造形については、ビークルモード、ロボットモードともに上々の仕上がり。
特にビークルモードはミニカー顔負けの出来栄えでディテールも素晴らしく秀逸。
ロボットモードでのプロポーションも改善されており、可動もアクションフィギュアとしても充分楽しめるレベルになっていると思います。

コレクター魂が試される、と言っては少々大げさかもしれませんが、ちょっとしたパズルやゲーム感覚で高次元のトランスフォームにトライしてみてはいかがでしょうか。