S.H.フィギュアーツ 仮面ライダーファイズ レビュー |
■ 発売元:バンダイ ■ 価格:3,360円 (本体のみ税込) ■ サイズ:全高約14.0センチ(頭頂高) ■ 10年9月23日登録 |
知ってるか? フィギュアのレビューをやってると、時々すっごい切なくなるけど、時々すっごい熱くなる ・・・らしいぜ! S.H.フィギュアーツのニューカマー、“仮面ライダーファイズ”は私たちを熱くしてくれるのか、 それとも・・・。 |
■ FRONT & REAR | |
スマート傾向だったこれまでのフィギュアーツとは対称的に、がっしり逞しいフォルム。 特に後ろ姿の下半身造形に見られるように、劇中スーツの具がパンパンな量感が伝わってきます。 プロポーションは概ね良好ですが、胸部プロテクターが若干大き目で、その分腹の尺が縮こまっているかなあ、といった印象。 配色はプロテクターの銀、各部を走るフォトンストリームの赤が塗装処理で、いずれも破綻なく丁寧な仕上がり。 ボディの黒(成形色)は半光沢仕様で劇中スーツのイメージを巧く表していると思います。 | |
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ダブル・サイクロンジョーカーと2ショット。 細身のフィギュアーツに慣れた目には、やはりズドーンと・・・。 ファイズの胴は一段引き出せる構造なのですが、もしかしたら伸ばした方がデフォかも? 一応この状態で梱包されているので、可動域を拡げるためのギミックだとは思うのですが・・。 | |
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<追記> で、ファイズの腰を伸ばした状態で撮影してみました。 これだとサイズはしっくり、プロポーションも個人的にはいいような気がします。 ただ、ベルトがクルクル回っちゃうんですよね。 |
■ BUST UP | |
特徴的なレンズのような複眼はクリアパーツによって再現。 目の縁のラインやセンターのモールドなど、簡略化された箇所も散見されますが、サイズ的にはよく出来ている方ではないでしょうか。 ただ、造形については、顔全体が縦長に扁平しており、また、もう少し上にあるべきOシグナルがほぼ目の中央に位置しているなど、若干の違和感があります。 | |
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■ ファイズドライバー | |
中央に携帯電話を配した変身ベルト。 モールド、塗装ともに全体的にあまいですが、サイズを考慮すればよく出来ているように思います。 | |
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ミッションメモリを抜いた状態(左)、ファイズフォンを取り外した状態(右)を差し替えで再現。
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ファイズポインタ、ファイズショットは若干小型化されているようですが、細かくモールド。 両方とも取り外し可能。 | |
■ ファイズフォン | |
ファイズフォンは携帯端末として開いた状態、フォンブラスター、ファイズポインターをセットしたフォンブラスターの3形態が付属。
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開いた状態のものを落ちないように指で押さえてなんちゃってエクシードチャージ。
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■ フォンブラスター | |
ファイズフォンを変形させた光弾銃。 開閉、ミッションメモリやポインタの着脱ギミックなどはナシ。 | |
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■ ファイズショット | |
ベルトの左腰に装備するデジカメ型の格闘ツール。 手首と一体式で分離、変形はできません。 | |
■ ファイズエッジ | |
オートバジンのハンドルが分離したエナジーブレード。 刀身の赤い部分はメタリック調の塗装となっています。 | |
■ ファイズポインター | |
フォトンブラッドがチャージされているトーチライト型のパワーアップツール。 右脚のエナジーホルスターに装着して、必殺技クリムゾンスマッシュを再現します。 伸縮やミッションメモリの着脱はできません。 |
■ OPTION HANDS <RIGHT> | ||
拳骨(デフォ)/武器用握り手/平手
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■ OPTION HANDS <LEFT> | ||
拳骨(デフォ)/平手
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ACTION | |
頭部は首が別パーツで、頭と首がアレイ状の球体関節接続、首と胸がボールジョイント接続で、標準以上に良く可動します。 | |
肩プロテクターはヒンジ式で跳ね上げ可。 肩は地面と水平まで外に開きます。 肘は重関節ですが、90度強しか曲がりません。 | |
ボディは胸、腹、腰の3分割式でそれぞれがボールジョイント接続。 腰と腹を接続するジョイントは引き出し式で深く曲がるようになっています。 | |
股関節は引き出し式で、回転軸を内蔵し、より自由な表現を可能にしています。 左右開脚はほぼ180度。 | |
前後開脚も同じくほぼ180度。 膝も重関節で約150度程曲がります。 | |
足はダイキャスト製で安定感あり。 前後軸+左右軸、爪先にも可動軸があり、接地感も抜群。 |
ギャラリー |
■ パーツ一覧 | |
オプションハンド(デフォ拳骨含む ×5)/ ファイズショット(携帯時)/ファイズショット(使用時)/ファイズドライバー(ミッションメモリ付き)/ファイズドライバー(ミッションメモリなし)/ファイズドライバー(ファイズフォンなし)/ファイズフォン(開)/ファイズポインター(携帯時)/ファイズポインター(使用時)/フォンブラスター/フォンブラスター+ファイズポインター/ファイズエッジ
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【コメント】 まあ、現状でも充分魅力的なのではありますが・・・。 まず、プロポーションで言うと、筋肉質なガッシリ体型は(個人的には好みなのですが)これまでの細身スタイリッシュ基調とは趣が異なり、並べると違和感があります。 ファイズ単体ならば手放しでOKとするところですが、コレクションの観点からは、全面的に歓迎し難いものがあります。 もっとも、このアイテムだけなのか、フィギュアーツ全体の統一傾向としてこちらに進んでいくのか、今後の展開を見なければ判断できませんが・・。 ディテールは、小サイズにしてはかなり頑張っている印象ですが、例えば爪の銀など、ファイズならではのポイントだったのでできれば再現して欲しかったように思います。 ギミック面ではミッションメモリを着脱式にしろなどとは申しませんが、例えばファイズフォン(フォンブラスター)とファイズポインタのアクティブモードは、シルエットをそれほど崩さずに開閉、伸縮、合体などが可能だったのではないでしょうか。 さらにミッションメモリのないドライバーを開閉式にすれば、劇中でも印象的だったエクシードチャージのシーンの再現も可能となります。 あくまでスタイル優先ということなので、オプショナルパーツをベスト形態でそれぞれ作るというのは正しい選択なのでしょうが、こうした遊びの部分もできるだけ盛り込んでいただきたく思います。 今後の興味としては、やはり、バジンたんが商品化されるのかどうか? すでにS-RHFやS.I.C.などで変形ノウハウも整っていると思われますので、本気で期待しています。 当然、カイザ&バッシャーも! アクセルフォームも捨てがたいのですが、中途半端に限定販売すると大変なことになりそうだから、普通に小売りにした方がよいのでしょうね。 |
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