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ROBOT魂 <SIDE VF> VF-25F スーパーメサイアバルキリー(早乙女アルト機) レビュー
■ 発売元:バンダイ
■ 価格:2,940円 (本体のみ税込)
■ サイズ:全高約12.5センチ(頭頂高)

■ 09年11月21日登録

創設一周年を迎えた『ROBOT魂』から、マクロス関連の機体を扱う<SIDE VF>シリーズが開始されました!
その一番手として映画化も話題の『マクロスF』より主役機・VF-25F メサイアバルキリーがスーパーパーツをまとって登場です!!



■ FRONT & REAR

繊細かつ俊敏な猛禽類、または刃物のようなイメージの機体が、抜群の可動性能も取り入れつつ巧みに立体化されています。
ともすればプラ一辺倒になってしまいそうな造形ですが、むしろPVCパーツを積極的に用いることにより、適度な重量感と力感を伴ったロボ魂独特のテイストを持つアイテムに仕上がっています。

マーキング類はさすがに簡略化が目立ちますが、それでも他のロボ魂と比べれば断然賑やか。
スケールを考慮しても妥協できる範囲ではないでしょうか。


■ BUST UP

ゴーグル型のセンサーはメタリックグリーンできれいな発色。
頭部、胸部のストライプもハミ出しやカスレなく丁寧です。

ちょっと腑に落ちないのがレーザー機銃が接着してあること。
しかも左右の角度が微妙にズレています。
小さな部品ですが、バルキリーの表情付けには大きなポイントですので、
ぜひ動くようにして欲しかったです。



突如消息を絶ったVF100'sとの2ショット。

細部の作り込みはVF100'sが勝りますが、やはりバトロイドに割り切った
ロボ魂のまとまったプロポーションが際立ちます。



■ スーパーパーツ装着

大型ブースターやマイクロミサイルランチャーから成る高機動オプション。
こちらはオールABS製でシャープなシルエットを再現。
スナップキット感覚で小気味よく取り外しできます。



マイクロミサイルポッドはカバーが開き、発射状態を再現。
ロケットブースターの各ノズルはボールジョイントで可動、主翼を展開することもできます。



腰まわりの装甲もしっかり再現。
脚部増槽も2分割でガッチリ取り付けできます。


■ GU-17A 58mm ガンポッド

おなじみバルキリーの主兵装。
銃床の展開ギミックもなく、ディテールも簡素で拍子抜け。



ちなみにこちらがVF100'sのガンポッド。
これとは別に展開していないものが付属します。


■ SSL-9B ドラグノフ・アンチ・マテリアル・スナイパーライフル

そしてVF100's・ミッシェル機のスナイパーライフル。
バランサー展開は銃身パーツの差し替えで対応しています。

この大きさでもしっかり支えるロボ魂関節に注目。


■ AK/VF-M9 アサルトナイフ

従来のバルキリーにはほとんど無かった近接戦闘用のナイフ。
シールド内への格納ギミックはなし。



ピンポイントバリアの展開状態を表したVF100'sのアサルトナイフ。
かなり大き目ですが、これぐらいの方が見栄えがよいかも。。





ACTION

首はアレイ型のボールジョイントをカバーが覆う構造。
下向き角度は十分ですが、もうちょっと上を向けるとよかったでしょうか。
肩は胴体との付け根がボールジョイント、肩の上下軸と上腕付け根の回転軸で広い可動域を実現。
肩を前後に大きく開閉できます。
腕は横方向にほぼ水平まで上げられます。
肘は二重軸でほぼ180度曲がります。
胴体は胸、腹(コクピットブロック)、腰の3分割構造。

胸のボールジョイントを引き出せばさらに可動範囲が広がります。

股関節はストロークの長い上下軸+ボールジョイント接続で、広く可動します。

開脚はスーパーパーツを着けてもほぼ変わりません。

腿に回転軸はありませんが、ボールジョイントの構造により多少捻れます。

膝は二重軸で深い曲がり角を実現。
足首はボールジョイント+左右軸で接地性が高められています。
足はつま先のみ閉じることができますが、どうせなら踵にも可動を仕込んでメインノズルのように動かせればよかったと思います。
主翼と垂直尾翼が展開。
また、背中の基部に軸仕込まれており、引き起こせます。

アクションの表情付けに役立ちますが、他のことでも期待してしまいますよね。



POSE

















■ パーツ一覧

オプションハンド×6/アサルトナイフ/ガンポッド/スーパーパーツ一式(ミサイルポッド左右、ロケットブースター左右、背、胸、腰前、腰左右、腿左右、脚増槽左右)




【評】
バトロイドに特化しただけあって、プロポーションは現状のメサイア商品の中でも一番のまとまり。

シリーズコンセプトに従い、本体はPVC素材を多用しながらも硬質感、密度感を表し、プラモデルでも合金でもない、独自の魅力を構築しています。

可動パーツもかなり細かく組み込まれており、ほぼイメージ通り動かすことができますし、スタイリッシュにまとまったスーパーパーツを手軽に着脱できるのも大きなポイントに思います。

「レーザー機銃の回転」、「ガンポッドの展開」、「マーキングが少なくさびしい」など細かい点では注文もあるのですが、<SIDE VF>の一撃目としては十分満足できる仕上がりです。

これまでのバルキリーアイテムは、変形重視でスタイリングがイマイチだったり、パーツの組み付けが悪かったり、ナーバスなものが多かっただけに、ストレスなく振りまわせることこそが一番の魅力ではないでしょうか。

今後、フロンティア作品がメインで展開されていくものと思われますが、過去の名機はもちろん、個人的にはあまり立体化されていないデストロイドなどにもぜひスポットを当ててほしいですね。